子どものころはよくこういう道でスキーをして遊んだものだが、さすがに東京ではそういう子どもはいない(やればいいのに)。
歩きなれた雪道をちょっと楽しみながら(東京だからね)、羽根木の家まで行って、基礎コースの5回め。
雪のために欠席者が多かったが、予定どおりすすめる。
5回めのテーマは「音声表現としての朗読」。
言葉、意味、ストーリーが伝わる以前に、まず音としてこちらの声が聴衆に伝わるのだ、という認識のもと、人の声の音声としての特徴、それらをあらわす要素の確認と要素を使ったエチュードなどをおこなう。
いつもやっていることだが、昨日はいつもよりさらに踏みこむことができて、なかなかおもしろく感じた。
また、ピアノを使って、音楽とのかけあいも少しやってみた。
朗読は音楽はいっしょにやることが多く、私も実際に「伴奏」を頼まれることがあるが、たいていの朗読者は音楽が鳴っていてもまったく反応することができない。
ただ音楽が鳴っていて、それをバックに朗読する、その場合、音楽はBGMであり、生演奏でなくてCDでもよい。
現代朗読のように生演奏と「共演」する場合、音楽と「音楽的な会話」ができる能力が必要になる。
そのための素養を作る基礎コース5回めであった。
午後はすでに書いたように、韓氏意拳のショートクラスがふたコマあった。
参加者がすくなかったのだが、その分ゆったりじっくりとやれた。
中盤はヨガ・ニドラに合わせて私が音楽演奏をおこない、ミュージックメディテーションを体験してもらった。
今日の演奏はこれまでとはちがった展開が出てきて、つい自分自身夢中になってしまう時間があった。
録音していたので、後日、音楽コンテンツとして公開できるかもしれない。
大変楽しく、濃厚な時間だったが、参加者がなかなか集まらないので、また開催の要望があればあらためてやってみたいと思う。