2014年2月1日土曜日

基礎コース3回め、現代朗読体験講座

今日は午前中に現代朗読基礎コースの3回め、午後に体験講座をおこなった。

基礎コースの今日のテーマは「読解」というか、朗読表現における「テキストの扱い方」について。
ときに朗読では「作者の思いを伝える」とか、「作品の風景や主題をより立体的に伝える」といったような、朗読者の傲慢な思いこみによるねじまげられた表現が作られることを「よし」とする風潮があるが、現代朗読ではより謙虚な態度を取る。

テキストから読み取れる客観的事実に謙虚に向かい合い、朗読者の思いこみや主観を排する。
その上で、その「素材としてのテキスト」を、「いまこの瞬間」自分がどのように読みたいのかに誠実に向き合ってみる。
かなりむずかしいことなのだが、そのための練習の方法はある。

午後の体験講座でも、おなじようなことをやった。
体験講座でいきなりそこに踏みこんでいくのは、軽い気持ちで「ちょっと朗読でもやってみようかな」とかんがえてやってきた人にはびっくりするようなことかもしれない。
しかし、今日来てくれた人たちはいずれもそのことを真剣に受け止め、おもしろがってくれたように思えた。
まあ、また来てくれるかどうかはわからないけれど。

終わってから、体験参加のIくんが残って、いまの自分の悩みを打ち明けてくれた。
私なりに感じたこと、思ったことを伝えた。
いくらかでも役に立てるとうれしいと思う。
このところ20歳前後とか、20代、30歳前後といった若い人たちが現代朗読に興味を持って来てくれることが多いが、自身の命を輝かせるための方法のひとつである現代朗読を試してもらえるといいと、本当に願う。
それが私がここにいる意味のひとつだ。

※次回3月の現代朗読体験講座は3月1日(土)の開催です。
 詳細と申し込みはこちらから。

⇒ http://grkinfo.blogspot.com/2014/02/331.html