2010年11月6日土曜日

MacBook Air 11" を使いはじめて10日余りの所感

大変機嫌よく使っている。
あるMac使いの知り合いは、iPadを便利に使っていたが、Airも購入したら、iPadは埃をかぶったままになってしまっているという。
まあ、そもそも使用シーンが違う端末だとは思うが。

Air が発表されたのが10月20日。
そのときの Apple のスペシャルイベントのタイトルが「Back to the Mac」だった。
「マックへの回帰」これの意味は、iPhone や iPad のハード的ノウハウや、アプリなどのソフトウェア資産を、Apple の本来主流製品である Mac に還元しよう、というものだろう。
来年夏のリリースが予定されている OS-X Lion には、iOS でつちかった機能が盛りこまれているようだ。
しかし、私がもっとも注目しているのは、Mac App Store である。

iPhone の成功は App Store にあったと思う。iPad もそれを継承している。
この成功は Apple に莫大な利益をもたらしたが、それ以上に注目すべきは、ソフトウェアやデジタルコンテンツに対する人々のふるまいが大きく変わった、ということではないか。
違法コピーが絶えないソフトウェアやデジタルコンテンツの世界だが、App Store で個人的に「ぽちっ」とすることに抵抗がなくなっている。コンテンツそのものが非常に安価に設定されているということもある。
1個人が、1端末を持ち、その端末で直接 Store からコンテンツを個人的に購入する。このような購買パターンが定着した。これをコンピューターの世界にも持ちこもうというのが、Mac App Store のねらいだろう。
パーソナルユースのコンピューターは、いまやすべてモバイルスタイルになろうとしている。1個人が1端末を常時持ち歩いて使い、その端末もネットに常時接続されている。つまりStoreに接続されていて、ぽちすれば一瞬にしてコンテンツの購入が終わり、その瞬間から使いはじめることができる。
重厚なビジネスソフトは別として、ゲームや音楽、電子書籍のようなものは、すべてこのスタイルで流通するようになるだろう。
コンテンツ制作者は、今後、こういうStoreでインディビジュアルとして「パーソナル」な販売者として存在する。