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2017年2月28日火曜日

音読カフェを仕事にしよう!

この3月から音読療法協会でも、協会主催の音読カフェを定期的に開催することになりました。

これまで他団体が開催する「お母さんのための音読カフェ」通称ママカフェに音読療法士やトレーナーを派遣したり、音読トレーナーがカルチャーセンターで講座を持ったり、音読カフェを自主的に開いたり、といったことはちょくちょくあったんですが、協会が主催して定期的に開催するのは、これがはじめてかもしれません。
私も北陸の実家で月に一回のペースでやっていますが、これも自主開催で、協会主催というわけではありません。

なぜ協会主催で定期開催することになったかというと、このところ音読療法(ボイスセラピー)に興味を持ってくれる人がきゅうに増えてきたからです。
増えてきたのはいいんですが、いざ音読療法について知りたいと思っても、ウェブサイトを見るか、私の書いたブログを読むか(点在してしまっています)、あるいは音読療法の教科書である『音読療法の基礎』という本を読むかしかありませんでした。
ボイスセラピー講座を定期開催していますが、こちらは音読療法の体系のほぼ全容を知ってもらったり、体験して身につけてもらうというしっかりした目的があるので、気軽にちょいと来てもらうというわけにはいきません。

もっと気軽に音読療法に触れたり、興味があることを尋ねてみたりできるチャンスがあればいいなと思って、音読カフェを定期開催することになったのです。

音読カフェはこれまでも、他団体の主催ではありますが、「お母さんのための音読カフェ(通称ママカフェ)」という形で何年間か定期開催していました。
また私個人も、北陸の実家の居間を開いて、音読カフェを月1回くらいのペースでやっています。

個人的経験の話をすれば、音読カフェって、
「ほんとに楽しいんですよ!」

人とつながることの楽しさ、自分の能力や技術をだれかのお役に立てることのうれしさ、それを仕事としてやれることの誇りや自立性、自分のさまざまな価値が満たされて、やりがいのあるイベントだと思います。

音読カフェでは音読療法のプロセスを使って、心身の健康法や病の予防、軽減、日々の活力アップ、介護予防に役立つさまざまなことをおこないます。
またカフェという場のベースを共感的コミュニケーションで運営を心がけているので、みなさんには安心して気がかりなことを話していただいたり、お互いに聞きあったりできます。
気がかりは健康の関することだけでなく、人間関係やこころの問題なども出てきますが、音読トレーナーが共感的コミュニケーションで場を進行させるため、あたたかなつながりの時間となっています。

このような場をホールドと進行させる音読トレーナーになるには、音読療法協会の音読トレーナー養成講座を受けて、その後数回の現場経験をへて資格認定を受ける必要があります。
その前にボイスセラピー講座を受講していることも必須です。
ぜひ挑戦してみてください。
音読療法協会では、仕事として音読トレーナーや音読療法士をめざす人、音読療法の普及啓蒙活動に協力してくれる仲間を求めています。

3月開催:音読療法協会の音読カフェ(3.18)
ボイスセラピーの手法を用いつつ、お茶を飲んだり共感的に対話しながら進める心身調整健康法を実践する場を、あらたに音読療法協会主催で開きます。3月の開催は18(土)10時/31(金)10時・19時、それぞれ約2時間です。

2017年2月27日月曜日

映画:エウロパ

「シン・ゴジラ」が世評にくらべて私にはまったくヒットしなかったので、その口直しに大好物のリアル宇宙SF映画を観ました。
「2001年 宇宙の旅」以来、この手の映画は欠かさず観ることにしていて、バカアクション映画とは別ラインで「まじめに」好きな路線です。

「2001年」はその後につづくすべての宇宙SF映画に影響をあたえつづけていて、この「エウロパ」も例外ではありません。
最近のものでは「インターステラー」や「オデッセイ」「ゼロ・グラビティ」がこのラインですね。
ややはずれるけれど、接近遭遇ものというか、エイリアンものというか、「エイリアン」のシリーズや「第9地区」「コンタクト」なども大好きです。
「惑星ソラリス」もいいですね(ただしリメイクされたものではなく最初のやつ)。

「エウロパ」は2013年公開の合衆国の映画。
監督は知らない人。
「タブロイド」のセバスチャン・コルデロだそうですが、私は観てないのです。
でも、よくできていますよ。

画面が時々乱れたり、途切れたりする、記録映像が挿入されていて、地球側のチームの悲痛なインタビューや、いつどこで話しているのかわからない乗組員女性のかなり悲痛な独白、そして実際の木星の衛星エウロパに向かうミッションの過程における船内映像など、時系列がシャッフルされていて、最初はかなりわかりにくい感じがします。
しかしそのわかりにくさが、緊張感を徐々に盛りあげ、衝撃的なラストとこの映画の構造が同時に明かされて、観客はあっというのです。

はっきりいって救いのない、シビアなストーリーです。
最後の最後まで救いの期待をもって観てしまうんですが、それは裏切られます。
しかし、それがつらい感じはしません。
「未知のものの発見のためには命も惜しくない」という科学者の好奇心が、全編を貫いています。
人間てほんとにばかで、すばらしいですよね。

「沈黙[朗読X音楽]瞑想」公演@大阪中崎町〈創徳庵〉(3.3)
大阪(関西)では初の公演となります、沈黙の朗読と音楽瞑想のプログラム。大阪中崎町の民家をリフォームしたイベントスペース〈創徳庵〉で、3月3日(金)夜です。

2017年2月26日日曜日

新刊:『マインドフル練習帳4』(Kindle)発刊しました

新刊『マインドフル練習帳4』が、電子ブック・Kindleから発刊されました。

あたらしく発刊されたのは、「マインドフル練習帳」シリーズの第1弾『マインドフル練習帳1』(1~3月)、第2弾『マインドフル練習帳2』(4~6月)、第3弾『マインドフル練習帳3』(7~9月)につづいて、10月から12月までの毎日できるマインドフルの練習問題と水城のコメントを収録してある『マインドフル練習帳4』です。

これで「マインドフル練習帳」シリーズ全4巻・365日分が完結です。

なお、この本はKindle unlimited(読み放題)にも登録しています。
アマゾンのプライム会員は無料で読めます。

こちらからどうぞ。

2017年2月25日土曜日

映画:ワイルド・カード

2015年公開。
主演はジェイソン・ステイサム、監督はサイモン・ウェスト。
ジェイソン・ステイサムはいわずと知れたイギリスのアクション俳優であり、サイモン・ウェストもイギリスBBC出身のアクション映画監督だけれど、この映画の製作はアメリカ合衆国。
アメリカの作家ウイリアム・ゴールドマン原作で1986年に映画化されたアメリカ映画「ビッグ・ヒート」のリメイクなのだ。
私は「ビッグ・ヒート」のほうは未見。

なんやかんやいって、バカ映画にたくさん出演しているジェイソン・ステイサムという俳優がけっこう好きかも。
なんだろう、自分を重ねあわせてしまうようなところがあるのかな。
もちろんこんなマッチョじゃないけれど。

この映画では、元特殊部隊のエリート兵士だった男が、落ちぶれてラスベガスで用心棒まがいのことをやったり、だれかの得になるような小芝居を打って、なんとか生きのびている、という設定になっています。
そこへベガスで遊ぶの初めて、というおぼっちゃまみたいな男から付き添いの依頼がやってくる。
この男、詳細は明かされていないけれど、IT関連で超億万長者になっている人間らしい。
これがひとつのストーリー。

そこにからむのが、元恋人がレイプされ、病院の前に捨てられ、かろうじて命を取りとめるも、自分をレイプした男に復讐してくれと主人公に依頼してくる。
犯人はちんけなヤクザと思いきや、巨大な地下組織とつながっている男で、へたに手を出すとこちらまでやばい、ということがわかる。
それでもあえて……という展開。

最後はちょっと胸のすくようなハッピーエンドが用意されているのだが、まあご都合主義満載のバカ映画にはちがいありません。
ジェイソン・ステイサムは武器なんか持っていなくても狙った相手はかならず倒す、という必殺のすご腕という設定で、それもまあ漫画なんだけど、楽しめないことはないですね。
カジノのシーンなんかも見せ場になっているんですが、賭け事にまったく興味のない私としては、そこはちょっと退屈でした。

自分とつながるテキストライティングWS(3.11)
いまの時代こそ表現の根本である「ことば」が重要であり、私たちは自分自身を語ることばを獲得する必要があります。それを模索するワークショップを3月11日(土)に国立で6時間にわたって、じっくりとおこないます。

2017年2月24日金曜日

音読カフェ(とそれを開催できる人)を増やしたい

音読療法(ボイスセラピー)を気軽に受けられて、心身の健康の向上に役立てられる場である「音読カフェ」の開催チャンスを、今後どんどん増やしていきたいと決意しています。

音読カフェではないんですが、先日、練馬・富士見台の高齢者介護施設で「いきいき音読ケア」というボランティアワークをおこなってきました。
かれこれもう5年くらい、毎月1回のペースでつづいているワークなんですが、このところ参加の常連さんも増えてきて、みなさんととても親密な感じでつながることができ、音読療法の効果もはっきりと現れているのを感じます。

1時間くらいのワークなんですが、その時間内でもみなさんのようすがどんどん変化し、いきいきとしてきて、目が輝き、そして会話もはずんでいくのを見るのは、ワークを進行するこちらとしてもとてもやりがいのあるうれしいことです。
施設の都合で1か月に1回しかやれないのが残念ですが、数日おき、あるいはせめて1週間に1回のペースでやれれば、強力な介護予防効果があったり、病気予防に役立つのはあきらかなのです。

そこで、こういった施設だけにお任せせず、自分たちでも積極的に音読カフェという形で音読ワークを気軽に体験できる場をどんどん作っていけばいいじゃないか、と思ったしだいです。

かつて「お母さんのための音読ケア」略して「ママカフェ」という形で定期的に開催していました。
参加者にはとても喜んでいただけたんですが、託児スタッフを確保しなければならないなどの問題から、現在は中断しています。

一方、私自身は北陸の実家の居間を利用して、ご近所の知り合いに声をかけて音読カフェを始めたりしています。
こちらはとても気楽にやれるんです。
自宅の居間でいいんです。
参加費も1,000円とか1,500円とか、敷居の低い額にして、お茶とお茶菓子を途中でいただきながら、共感的なおしゃべりをはさんで、手軽な健康法を体験してもらいます。
参加者も5人とか10人でいいと思います。
本格的にやるなら、どこか施設を借りて20人とか30人とかのグループワークをやるのもいいでしょう。
行政と組んで介護予防教室にすることもできるでしょう。

そのためにも、まず必要なのは、音読カフェを主催できる音読トレーナーをもっと育成することです。

音読療法に興味を持っていただいたり、理解してもらうために、現在ボイスセラピー講座というものを月に1回開催していますが、より敷居を低くするためにも音読カフェをたくさん開催しようと思います。
しかし、音読カフェができる音読トレーナーがまだ育っていない。
音読トレーナーはボイスセラピー講座と音読トレーナー養成講座を受講し、その後レポートなど要件を満たした人に資格が授与されます。
私をふくめ、いまいる少数のメンバーでやっていくしかないですね。

というような私の「ぼやき」を読んで、私も音読トレーナーをやってみたい、音読カフェをやってみたい、介護予防教室を開いてみたい、行政にアピールして予算を引っぱり出すことに挑戦してみたい、などと思った方は、ぜひいらしてください。
大歓迎です。
音読療法の仲間を私は切に求めています。

ボイスセラピー講座@国立(2.25)
呼吸や声を使って自分自身や身近の人を癒し活力を養うボイスセラピーの概要を、半日で学び身につけるための講座です。この講座の受講修了が音読トレーナーの資格取得講座の受講要件となります。2月25日(土)10時からJR国立駅徒歩5分の会場にて開催。

ボイスセラピー講座@国立(2.27)
呼吸や声を使って自分自身や身近の人を癒し活力を養うボイスセラピーの概要を学び、身につけるための講座です。この講座の受講修了が音読トレーナーの資格取得講座の受講要件となります。2月27日(月)19時からJR国立駅徒歩5分の会場にて開催。

2017年2月23日木曜日

『マインドフル練習帳3』について

マインドフルネスの練習を毎日一題ずつできる「マインドフル練習帳」のシリーズの3巻目がアマゾンKindleからリリースされました。
この本の「まえがき」をご紹介します。

(まえがき、ここから)
――――――
 マインドフルネスの練習に役立つ練習帳の第三弾をお送りします。本書は七月から九月の三か月間、毎日練習ができるように書かれています。
 マインドフルネスの練習をみなさんにもおすすめしたい理由は、私がそれによって大変得るものが多かったからです。
 ピアニストである私にとってとくに有益だったのは、マインドフルネスの延長線上にある(と私がかんがえている)フローとゾーンを経験し、獲得したことです。
 フローというのは、簡単にいえば、なにかをやっているときに――たとえば私ならピアノを演奏しているときに――自分がやっていることに完全に集中していると同時に、そのまわりで起こっていることにも気づきつづけている状態のことをいいます。
 だれでも経験したことがあるかもしれませんが、私のフロー状態の古い記憶では、学生時代にアルバイトしていたバーや飲食店での経験です。ものすごくいそがしくなって、洗い物であったり酒の注文であったりをいそがしくがんがんこなしているんですが、同時にあちこちにいるお客さんの状況も把握していて、それらの会話も聞こえてくるという、とてもクリアな状態です。フローという文字通り、膨大な情報が自分のなかに流れこんできているけれど、それらはとどこおりなく流れていて、自分はそれをとてもクリアに客観的に見たり処理したりできているのです。
 フローがさらに深まり、密度が濃くなったとき、ゾーンという現象を経験します。
 ゾーンがよく知られているのは、トップアスリートが自分の限界を超えて記録を更新するような瞬間の状態です。完全に集中しながら同時にリラックスしていて、自分の状態とまわりの状況を同時に把握していて、自分の能力の最大限を発揮できるフェーズに進入します。
 私の場合だと、ピアノを演奏していて、完全にそれに集中していながら、お客さんの状態やまわりで起こっていることにも気づきつつ、自分ができることの限界を超えて思いがけない能力が開いていく場面に立ちあえる瞬間があります。これはめったに訪れないと思っていたんですが、マインドフルネスを日常的に練習することによって、めったにではなく、しばしば体験できる、ということを実感しています。
 だれしも一回きりの「生」を生きているわけですから、自分の命を生ききりたい、自分の能力を発揮しつくしてみたい、という思いがあるのではないでしょうか。
 もちろん、人によって能力の違いはありますし、得意不得意や向き不向きもあります。そんななかでも、限界まで、あるいは限界を超えて自分自身を生かしきりたいという思いが、私にはあります。
 そんな思いを共有できる人に、まずは毎日のマインドフルネスの練習からやってみませんか、という提案をしたいというのが、本書のねらいのひとつでもあります。
――――――
(まえがき、ここまで)

電子ブック『マインドフル練習帳3』はこちらからどうぞ。

映画:ダブル・ジョパディー

1999年公開の合衆国とカナダの合作映画。
監督はブルース・ベレスフォードというオーストラリア出身の人。
予断かもしれないけれど、オーストラリア出身と聞くと、なんとなくこの映画全体をおおっているちょっとダサい(失礼!)空気感が説明できるような気がしてしまいます。

主演はアシュレイ・ジャッド。
この映画以外にも「コレクター」「ハイ・クライムズ」などでも主演をはった有名女優ですね。
しかし、これも私の個人的な印象かもしれませんが、なんとなく「小粒」な感じがするんですよね。
いや、いいんですよ、なにも主演女優の全員が「大物」な感じじゃなきゃいけないわけじゃないんで。
美しい方ですしね。

お話は、アシュレイ・ジャッド演じるなに不自由ない人からうらやまれるような生活を送っている女性が、ある日夫殺しの罪をかぶせられて、愛する息子とも引きはなされ、投獄生活を送るはめになってしまう、そこから息子をどうやって取りもどし、復讐をはたしていくか、というものです。
ヨットでセーリングするのが大好きで、それを夫からプレゼントされます。
息子を友人に預け、夫婦ラブラブモードでセーリングに出かけるも、目がさめたら船内は血だらけになっていて、夫の姿はない、そして自分は夫殺害容疑で逮捕され、有罪判決を受けてしまう、というちょっとショッキングな話です。

獄中ではふたたび息子に会える日のことだけを念じていますが、囚人仲間の協力で事件の真相をさぐりあてます。
そしてなんと、死んだはずの夫が生きていて、しかも自分の息子や親友とのうのうと暮らしていることを知るわけです。

夫への復讐が後半のストーリーとなっているわけですが、映画のタイトルはそれにからんでいます。

夫役はブルース・グリーンウッド。
顔を見ればだれもが「ああこの人ね」とわかる有名俳優ですが、こちらもなんとなく「小粒」な印象があるのは私の偏見でしょうか。
一方、対照的に個性的な役柄でトミー・リー・ジョーンズが登場します。
さすがの存在感といっていいでしょう。
くそにくたらしい役柄ですが(最後は味方=善玉になります)。

1999年といえばまだたったの18年前でしかないんですが、どことなく古くささというか、全盛期をすぎたハリウッド臭がただよっているのは、どういうことでしょうね。
気になる人は見てみて、私のいってることを確かめてみてください。

水城ゆう音楽レッスン@世田谷東北沢(2.26)
2月26日(日)夜、ピアノ付きの音楽室で音楽レッスンをおこないます。18:00から30分単位で、7コマのレッスンを受け付けます。グループレッスンも歓迎。ピアノ、歌、即興、アレンジなど、どうぞチャレンジしてみてください。

2017年2月22日水曜日

「自分につながるテキストライティング・ワークショップ」が終了

「自分につながるテキストライティング・ワークショップ」が終了しました。
年末に「自分につながる」シリーズの5回連続講座のひとつとしておこなったものを受けて、テキストライティングに切り口を絞りこんだ半日ワークショップを初めて開催したものです。

午前10時から午後4時すぎまでの長丁場、と思いきや、あっという間に楽しい時間はすぎました。
参加者のみなさんとつながりを感じながらのクリエイティブで濃密な時間でした。

なにかを書いて自分を表現する、人に伝える、という行為は、もちろんことばを使います。
そしてことばは、社会的な記号です。
あるものごとにたいして共通に認識したり理解するために必要なツールといってもいいでしょう。
その共通記号を用いておこなう表現にオリジナリティというものが存在しうるのか。
存在するとしたら、それはどのような要素によって担保されるのか。
またそこれはどのようなアプローチで獲得できるのか。

参加のみなさんにはさまざまなテキストエチュードに挑戦してもらったんですが、そのいずれも、ことばという社会共通記号をもちいながらも、自分自身の内面と向かい合うワークになったようです。
ことばという道具は、外向きに使うこともできますが、内側を見ることにも使えるのです。
外向きに使うとき、それは社会的評価や他人からの理解、認知を予測し、計算し、たくらみながら書くことになりますが(それはしばしば失敗します)、内側を見ることに使うとき、ときに予想外の自分自身の姿があらわれたり、いきいきとした自分のニーズが見えたりすることがあります。

私のように日常的に、職業的にものを書く人間だけでなく、どなたも毎日「書く」という 行為を他人の評価ではなく自分自身と向かい合う時間としてすごすとき、なにか有意義でわくわくするものが見えてくる可能性があります。

ワークショップではテキストの機能別に分けた描写や叙述の練習、感覚記述の練習、比喩のエチュード、聞き取りのエチュード、大きなものがたりの冒頭と結末を作る練習など、いくつもの練習をしましたが、私の30年以上にわたる執筆活動で得たさまざまな知見・経験をみなさんにシェアしたり、いっしょにワークできたのが楽しかったのです。

そして、テキストで共感するということについてのトライアルもやりました。
ネットの2チャンネルでのシビアなやりとり、ツッコミを読んで、それを共感的なことばに翻訳して書き手のニーズを受け取る、という練習です。
やってみてわかったのは、これはネットでのトラブルを避ける方法として役に立つけれど、それ以上に表現するこちら側にいる自分自身を守ることにも有効だ、ということでした。
自分自身を守ることができて、トラブルをおそれる気持ちが少なくなれば、よりのびやかに、無防備に表現できるようになりますし、そのことが書き手の能力を最大限発揮することに役に立つのですか。

付き合ってくれたみなさん、ありがとう!
次回のテキストWSは3月11日(土)に開催します。
興味のある方はこちらをどうぞ。

2017年2月21日火曜日

新刊:『マインドフル練習帳3』(Kindle)発刊しました

新刊 『マインドフル練習帳3』が、電子ブック・Kindleから発刊されました。

「マインドフル練習帳」シリーズの第3弾で、第1弾の『マインドフル練習帳1』(1~3月)、第2弾の『マインドフル練習帳2』(4~6月)につづいて7月から9月までの毎日できるマインドフルの練習問題と水城のコメントを収録してあります。

なお、この本はKindle unlimited(読み放題)にも登録しています。
アマゾンのプライム会員は無料で読めます。

こちらからどうぞ。

2017年2月20日月曜日

映画:ダーク・プレイス

2015年公開、製作はイギリス、フランス、合衆国の共同。
原作はギリアン・フリンの『冥闇』という小説。
そして主演はリビー・デイ役はシャーリーズ・セロン。

私好みとはいえない女優なんですが(個人的意見ですよ)、なぜかとても気になります。
相当な美人だと思うけれど、なぜか汚れ役がいい。
リアルデータによれば、身長は177センチ。
南アフリカ共和国生まれで、モデルとしてパリやミラノで活躍したあと、バレーダンサーをめざしてアメリカに渡るも、膝の故障で挫折。
その後、映画女優に、というキャリア。

「15ミニッツ」「ミニミニ大作戦「モンスター」「ハンコック」など、出演作も多いけれど、なんといっても「マッドマックス 怒りのデス・ロード」でのフュリオサ大隊長役の存在感は記憶にあたらしいところですり。
マッドマックスの映画なのに、主役を完全に彼女が持っていきましたからね。

この「ダーク・プレイス」は表題どおり、暗いです、はっきりいって。
救いがないことはないんだけれど、陰惨な過去の一家惨殺事件をいまだに引きずっている者たちの話で、全編、雪雲が重く垂れ込めた北陸の冬の天気みたいに、重苦しく暗い雰囲気です。
シャーリーズ・セロンが演じるリビー・デイは、惨殺事件のとき幼女だった生き残りで、そのときの世間の同情から寄付金をあてに自堕落な生活をつづけている女、という役回りです(美人だけど)。
彼女の証言によって、28年間も服役している、実行犯だとされた兄も出てきます。

殺人クラブというあやしげな、過去の難事件を調査しているグループや、過去の事件に関わった人々がすこしずつ姿をあらわし、事件の驚くべき真相が明らかになっていきます。

派手なアクションもなし、濡れ場もなし、ですが、よくできたストーリーと抑制のきいた映像と演技で、なかなかいい映画に仕上がっていると思います。
暗いけど。

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2017年2月19日日曜日

紙本の『共感的コミュニケーション2017』ができあがってきました

私の近著『共感的コミュニケーション2017』ですが、すでにアマゾンKindleでは電子版を配信中です。
そしてこのたび、表紙カバー付きで製本された紙本ができあがってきました。

判型は持ちやすく、バッグにも入れやすい新書版サイズで、全272ページです。
本文の版組も表紙カバーも全部自分でデザインしました。
えへん。
こんなことができてしまう時代になったんですね。

私の手元にありますので、共感カフェなどで直接おっしゃっていただければお渡しします。
頒価1,500円(税込)です。

遠方の方には郵送します。
決済は振込でもいいんですが、ネットでもできます。

私の音楽コンテンツを「BandCamp」というダウンロード販売サイトで配信しているんですが、そこでは私の曲をダウンロード購入する際、設定してある値段以上に支払うことができます。
たとえば500円のアルバムを買うときに、1,500円を支払うこともできるんですね。
それを利用して、紙本の決済もそちらでやれます。

そちらで決済したい方は、サイト「https://yuumizuki.bandcamp.com/」に行っていただいて、お好きな私の曲もしくはアルバムを選び、その購入ボタンを押してください。
払いこむ金額を聞かれますので、そこに必要な額を入力して決済してください。
つまり、私の本を買えば、私の曲がおまけについてくる、ということです!

必要な方は私に直接お知らせください。
サインが必要な方はその旨も(笑)。

2017年2月18日土曜日

大切な場所、大切な時間

福井県立病院でのピアノコンサートが終わりました。
毎回、季節にからんだ曲を演奏することが多いんですが、今回は2月ということで、冬の曲、新春の曲、春を待つ曲など、日本の懐かしいメロディやよく知られた曲をモチーフに、即興アレンジで演奏しました。
ちょうど1時間、トークをまじえてだいたい8~10曲程度を演奏しますが、今回はトークが多かったのと、1曲あたりの時間が長かったのとで、結局演奏曲は6曲だったかな。

三ヶ月に一回くらいのペースで演奏させてもらっていますが、回を追うごとにリピーターの方が増えて、しだいに見覚えのあるお顔がならんでいるのを見るのがうれしいのです。
友だちを誘って来てくれるリピーターの方が多く、にぎやかです。
開演の30分以上前からいらして楽しみに待っていただいている方々や、毎回病院に問い合わせて日時を確認していらしてくれる方々もいます。

今回は、前日に福井県立図書館で文学カフェの講師をつとめた際、病院でのコンサートのことも紹介したので、文学カフェの参加者でこちらにも来てくださった方がいらっしゃいました。
文学も好きだけど、音楽も好きとのことでした。

演奏が終わってから何人かから「つぎはいつですか?」と声をかけられて(次回はまだ決まってませんが)、それもうれしかったのです。
あと、お父様が入院しておられてたまたまお見舞いにいらした女性が、「父が引きあわせてくれたんだと思います」と涙ぐみながらおっしゃっていただいたのも、感じるものがありました。

もう四年以上つづいているコンサートですが、私にとって大切な場所となっています。
このコンサートのためになにかあらためて準備をする、というようなことはしていませんが、これが数か月おきにあることがアクセントとなっていて、日頃の練習や演奏によい影響が生まれている気がします。

コンサート後は母が入院している病院に立ちよって、リハビリをするところを見せていただきました。
リハビリの担当のふたりの方から、母の状態やリハビリ内容についての丁寧な説明がありました。
みなさんによくしていただいてありがたいです。

2017年2月17日金曜日

YouTube:福井県立病院ボランティアコンサート2017.2より「スカボロー・フェア」

2017年2月13日。
3か月に1回程度のペースで水城ゆうがおこなっている福井県立病院エントランスホールでのソロピアノコンサートの模様から、「スカボロー・フェア」をお送りします。

映像はこちら

書くことの苦しさから楽しさへの離脱

ふるさと文学館主催の文学カフェの講師を、福井県立図書館でおこなってきました。
大雪警報が出るほどの悪天候のなか、キャンセルがあったりたどりつけなかった方もいらしたようですが、それでも30人くらいの方がわざわざいらしてくれました。
私が実家でおこなっている音読カフェの仲間のひとりも駆けつけてくれたり、県立病院の医師で同級生のたつみくんが休日にもかかわらずわざわざ来てくれたりして、うれしかったです。

ふるさと文学館の方たちとは半年くらい前からこの企画をふくめたやりとりをしていました。
メールのやりとりだけの方たちと実際にお会いしてお話ができたのもうれしかったことのひとつです。

文学カフェではまず私の現在にいたるまでの経緯や、いまやっていることの紹介をしたあと、質問を受けて身近に対話をさせていただきました。
自分でも創作をしている方や、文学館でやっている講座に出ている方もいらして、かなり具体的な質問もあれば、文章で自分を表現し伝えるということについての哲学的な考察もあったりしました。

印象的だったのは、なにか書いてもそれが意図したように伝わらない、ねらいどおりに伝わらない、といったことや、批判・批評を受けて苦しくなる、さらに書きつづけるのが怖くなる、というような話が何人かから出てきたことでした。
これについては、自己共感で自分自身の表現の活力をうしなわずつながりつづけることの必要性と、うまく受け取ってもらえないことや批判をしてくる人のニーズを推測し共感してみることの有効性について(いつもの話ではありますが)伝えさせていただきました。

また、パソコンだのネットだのと、世の中の進展の速度がめまぐるしくてついていけず、とても書きたいのにそういうものを使いこなす自信がなくて絶望感を持ってしまっている、という年配の方がいらっしゃいました。
しかし、その方のなかには「書きたい、表現したい」という命の輝きがあって、それはまちがいなく消えるものではないのです。
それを表現するのにどんな手段があるか、ということに目が向いてしまって、そこで脱力してしまっていることがわかります。
そのことを指摘し、自分につながるお手伝いをしたら、その方ははればれと元気なお顔になりました。

帰り道で思ったのは、あらためて自分を表現したいと思っていながらいろいろなことで苦しんだりためらったり、絶望感を持っている人がたくさんいるけれど、ほんのちょっとしたことで自分のいきいきさや活力を取りもどし、ふたたび表現の世界に生きていくことができるという、そのことのお手伝いをもっともっとできるといいなあ、ということでした。

自分とつながるテキストライティングWS(3.11)
いまの時代こそ表現の根本である「ことば」が重要であり、私たちは自分自身を語ることばを獲得する必要があります。それを模索するワークショップを3月11日(土)に国立で6時間にわたって、じっくりとおこないます。

2017年2月16日木曜日

YouTube:福井県立病院ボランティアコンサート2017.2より「仰げば尊し」

2017年2月13日。
3か月に1回程度のペースで水城ゆうがおこなっている福井県立病院エントランスホールでのソロピアノコンサートの模様から、「仰げば尊し」をお送りします。

映像はこちら

ベーシックインカムが実現したらやりたいこと

たまには息抜き。
夢想してみましょう。

ベーシックインカム(基本的な生活保障としての収入が保障されている)が実現されたとき、私はどんな生活を送るでしょうね、という夢想です。

ベーシックインカムという考え方はかなり前からあって、人々の利益の再配分が適切におこなわれたら、すべての人に対して生活に必要な基本的な収入が確保できる、という仕組みです。
国民全員が生活保護を受けている状態、といえば想像できるでしょうか。
生活保護ということばには否定的なイメージがつきまといますが、生活保障といってもいいでしょうか。

たとえば電気代が払えなくてこごえ死ぬ、というような人はいなくなるわけです。
食べ物が買えなくて飢え死にする、という人もいなくなります。
すべての人が、その人の状態に左右されず、生存し生活していくのに必要な額を支給されます。

その人の状態、というのは、たとえば子どもであっても老人であっても、障害を持っていても健康であっても病気であっても、どんな仕事をしていても、どんなところに住んでいても、ということです。

じつはほとんどの先進国にはすでにその財源は十分にある、という試算があります。
あるいは資産の再分配が効率的におこなわれる社会になれば、発展途上国でもベーシックインカム制度が実現できる、という説もあります。

さて、ベーシックインカムを支給されるようになって、食べるために、あるいは生活するためにお金を稼ぐ必要がなくなったら、私はどうするでしょうか。
家賃も食費も、年金や健康保険料も、ガス代も電気代も水道代も電話代も、すべてベーシックインカムでまかなえるので、そのために稼ぐ必要はなくなります。
なにか収入があったときには、それを全部自分の好きなことに使えるのです。
旅行でもいいし、コンサートに行くのでもいいし、なにか買い物するのでもいいでしょう。
なんに使ってもだれからもとがめられず、ましてや自分自身がうしろめたく思う必要もありません。

もちろんなんにもせずに、毎日遊んで暮らしてもいいのです。
それでも生活には困りません。
それがベーシックインカムです。

私の場合、もし生活補償が完全にあるなら、まず、自分がやっているライブやコンサートをすべて無料にしたいですね。
自分が書いたもの、作った音楽などのコンテンツも、すべて無料です(これはいまでも近い感じでやってますが)。
講座とか勉強会もかぎりなく参加しやすくしたいな。
学びたいのに、あるいは参加したいのに、経済的理由でためらっている人も多いと思います。
そういった人たちの経済的障壁をまずなくしたい。
あとは時間的、距離的障壁がありますが、それは個々の問題ですし、私にもその問題は残ります。

なんて書くと、いかにも社会貢献のためにかっこつけてるように聞こえてしまうかもしれませんが、そうではありません。
私はただ、好きなようにものを書きたいし、伝えたいし、演奏したいし、挑戦したいだけなんです。

売ってお金にする必要がなければ、むずかしくて書けなかったような、ひょっとしてだれも読んでくれないかもしれないような小説にも挑戦してみたくなります。
お客さんを集める必要がなければ、だれも聴いてくれないかもしれない難解で前衛的なパフォーマンスにも挑戦してみたくなります。

そんな世界、来ないかなあ。
私が生きているうちに実現すればいいのに。

2017年2月15日水曜日

ボーカルのグループレッスンでコーラスの練習をするわけ

東松原の自宅をひらいて共感カフェを世話してくれている寿美ちゃんが、友だちに声をかけて、ボーカルのグループレッスンにも来てくれています。
寿美ちゃんは〈クレイジー・ファミリー〉というバンドのボーカルをやっていて、ライブもけっこうやっています。
私も何度かピアノ演奏でサポートしたことがあります。
正式にボーカルレッスンを受けたことがないというので、しかしどうせ受けるならありふれたレッスンは絶対にやらなそうな私のレッスンを受けてみたい、といってくれたのです。
実際にありふれたレッスンはやってません。

今回は寿美ちゃんをいれて4人が参加してくれました。
そして今回はコーラスに挑戦してみることにしました。
全員「えー」という顔をしてます。
コーラスというと「ハモり」が苦手、という人が多いようです。
つまり、主旋律以外のパートの音が取れない。

今回コーラスをやってみようと思ったのは、ハモりがうまくなるためではありません。
目的はひとつ、「聴覚の解像度をあげる」です。

音楽演奏のクオリティをあげるためには、歌にしても楽器にしてもこれは共通なんですが、なにより「耳のよさ」が必要になります。
「耳がいい」とは、具体的にどういう状態なのでしょう。
それは「物理的によく聞こえる」という意味ではありません。
「音にたいする解像度が高い」という意味です。

たとえば、オーケストラの演奏を聴いて、一番目立つ主旋律はだれでもとらえることができますし、それに合わせて口ずさむことだってできるでしょう。
しかし、対抗旋律や、低音部でハーモニーの厚みを支えているコントラバスやバスクラリネットの音、その他主旋律のかげでさまざまなニュアンスを作りだしている音、それらすべてを聞きわけるとなると、至難の技です。
だから指揮者などという専門職が成り立つのです。

指揮者の耳、とまではいいませんが、さまざまな音のニュアンスを聞き取れる解像度のよい耳を作りたいのです。
これは訓練によって獲得できます。

歌うというと、たいてい「歌う」ことのほうに注意が向いてしまいますが、それより大事なのは自分が出した音を「聞く」ことです。
「聞く」ことにたけていければ、思うように歌うことも解決します。
まずは聴覚の解像度をあげること。

このための訓練に、私が音楽瞑想ワークでいつもやっている「ソニック・メディテーション」が大変有効なんですが、今回はそのなかでも「声による音響のワーク」を取りだし、最後はコーラス仕立てでみんなに楽しんでもらいました。
とても楽しかったのです。

いつもいってることですが、私のレッスンでは楽しいことしかやりません。
また、音楽の練習は楽しいことしかやらなくていいのです。
そうしないと上達しないからです。
これは本当です。

水城ゆう音楽レッスン@世田谷東北沢(2.26)
2月26日(日)夜、ピアノ付きの音楽室で音楽レッスンをおこないます。18:00から30分単位で、7コマのレッスンを受け付けます。グループレッスンも歓迎。ピアノ、歌、即興、アレンジなど、どうぞチャレンジしてみてください。


マインドフル練習帳2について

「マインドフル練習帳」シリーズの第2巻がアマゾンKindleで発売になりました。
第2巻は4月から6月までの毎日の練習やコメントが書かれています。
ぜひご利用ください。
その「まえがき」の部分を紹介します。

(まえがき、ここから)
――――――
 マインドフルネスの練習に役立つ練習帳の第二弾をお送りします。本書は四月から六月の三か月間、毎日練習ができるように書かれています。
 さて、マインドフルネスですが、私にとってどのように役立っているか、ちょっとだけご紹介しましょう。
 私はピアノを弾いたり、小説を書いたり、といった表現の世界に関わっている人間ですが、表現行為にとってマインドフルネスは非常に重要な影響があります。
 人――に限りませんが――はだれもが、いまこの瞬間を生きています。過去でも現在でもありません。しかし、人には記憶力や思考能力があります。いまこの瞬間起こっていることを、脳が記録し、そしてそれを思いかえすということができます――というよりやってしまいます。
 また、まだ起こってもいないことをあれこれ想像することもできます。また、いまここではない、どこか別のところで起こっているかもしれないことを妄想したりします。
 脳がそういったことをやっているとき、人はいまこの瞬間を充分には認識していません。いわば「ここにいない」状態にあるのです。
 しかし、表現行為においては、いまここにいるいきいきした自分自身の生命の働きを伝えたいのです。心ここにあらず、といった状態でなにかを表現したくないのです。あるいは、何度も何百回も練習したことをただ機械的に再現することをもって「表現」といいたくはないのです。
 まさにマインドフルネスであるなかで、表現行為をおこないたいのです。
 表現行為にかぎらず、生活でも仕事でもコミュニケーションでも、いまこの瞬間の自分自身につながり、気づきつづけているいきいきした状態でいたいのです。
 これはしかし、人間という生き物に生まれてしまった以上、宿命的にむずかしい側面を持っています。つまり、意識して練習しなければなかなかできるようにならない、ということです。
 太古の昔から人々はそのことを知っていて、さまざまにいまこの瞬間の自分につながる方法を試してきました。さいわい、現代においては、それらの方法を知ることができます。もっとも、知ったところでそれができるかどうかは別問題ですが。
 いずれにしても、マインドフルネスの練習をする準備は、いつでもだれでも整っています。この本もそのひとつの方法です。
 よかったら一緒に、毎日少しずつ練習してみませんか。なにかが変わるかもしれません。
――――――
(まえがき、ここまで)

2017年2月14日火曜日

個人セッション&グループレッスンにうかがいます

母が要介護になるかもしれない状況があって、東京と北陸の実家を行ったり来たりする頻度が高まるだろうと思われます。
これまでも毎月一回の頻度で行ったり来たりしていたんですが、だいたいは飛行機を使っていて、東京と北陸とのピンポイント移動でした。
しかし、今後は車を使った線移動もかんがえています(調べてみたら意外に時間がかからず、移動費も安かった)。

そこで浮上してきたのが、車による移動で、もし要望があれば移動線上のどこかに立ちよって、個人セッションなりグループレッスンなり、やれるという可能性です。
音読療法、音楽レッスン、ボイスコーチング、朗読演出、テキストライティングなど、私にできることで興味を持ってもらえる人がいたら、気軽に立ちよれるかも、ということです。

移動ルートを調べてみました。
大きく分けて3種類のルートがあります。
私の実家は北陸の奥越地方というところにあります。

 1. 奥越~岐阜・美濃~中央高速~国立
 2. 奥越~岐阜・美濃~東名高速~国立
 3. 奥越~北陸高速~名神高速~東名高速~国立

これらのルートにある都市として、ざっと調べたところ、こんな街があるんですね。

郡上市
美濃市
美濃加茂市
可児市
多治見市
土岐市
瑞浪市
恵那市
中津川市
飯田市
駒ヶ根市
伊那市
諏訪市
茅野市
北杜市
韮崎市
甲斐市
甲府市
笛吹市
山梨市
甲州市
富士吉田市
都留市
大月市
上野原市
瀬戸市
豊田市
岡崎市
蒲郡市
豊川市
豊橋市
新城市
浜松市
磐田市
袋井市
掛川市
菊川市
島田市
藤枝市
焼津市
静岡市
富士宮市
富士市
沼津市
裾野市
御殿場市
南足柄市
小田原市
秦野市
伊勢原市
厚木市
海老名市
綾瀬市
福井市
鯖江市
越前市
敦賀市
長浜市
彦根市
米原市
大垣市
羽島市
江南市
犬山市
名古屋市
春日井市

これらの街に住んでいる人で、私のやっていることに興味がある方がいたら、気軽にご連絡ください。
なにかできることがあるかどうか、相談しましょう。

5月16日:水城ゆうピアノコンサート@福井県立病院

ご好評をいただいている福井県立病院でのボランティア・ピアノコンサートのお知らせです。
どなたもよくご存知の日本の唱歌や童謡など、懐かしいメロディーを中心に、水城のオリジナル曲もまじえ、自由なアレンジでお送りする予定です。
どなたも自由にお聴きいただけます。

◎日時 2017年5月16日(火)13:30〜14:30
◎場所 福井県立病院受付ロビー(エントランスホール)
    福井市四ツ井2-8-1
◎料金 無料

福井は私のふるさとですが、活動拠点を東京に移して以来、福井で演奏する機会はあまりありません。
今回も貴重な機会を大切にしつつ、みなさんとのトークを交えた気軽で楽しいコンサートにしたいと思っています。

ちなみに水城ゆう最新CDはこちらから聴けます。
ダウンロードしなくても全曲試聴できます。

2017年2月9日木曜日

リアルの共感カフェとオンラインの共感カフェ

私が進行役をつとめる共感カフェは、世話人を名乗り出てくれる人が次々といらして、本当にありがたいことだと思っています。
現在、私が関わる共感カフェはこれだけあります。

 カフェ・オハナ@三軒茶屋(隔月)
 ステイハッピー@下北沢(隔月)
 かまいキッチン@下北沢
 寿美ちゃんち@東北沢
 もけごはん付き@国立
 春野亭共感カフェ@国立

そしてまたひとり、名乗りをあげてくれました。
横浜でながらく開催していて、現在は残念ながら中断しているんですが、そこに参加してくれていたTさんが、武蔵小杉のご自宅で仲間たちを集めて開催してくれることになりました。

それからもうひとつ。
これはちょっと目からうろこだったんですが(なんで思いつかなかったんだろう)、私のオンライン共感カフェに参加してくれている大阪在住のAさんが、仲間に呼びかけてオンラインでの共感カフェを提案してくれました。
なるほど、オンラインでもどなたかが世話人をやってくれれば、私がそこに進行役として参加することができるわけです。

何人か集まれば、リアルでもオンラインでもうかがいますよ、ということですね。
興味がある方はお知らせください。
リアル共感カフェについては、開催マニュアルがあるので、すぐにお送りします。
オンラインについても開催マニュアルを作ろうかな。

オンラインでのつながりが増えてくれるのは、私にとってありがたいのです。
というのも、年末に脳内出血で手術した母の回復があまり思わしくなく、今後は介護が必要になる可能性が高いのです。
なので、私も移動しながら、あるいはどこにいてもみなさんとつながれる体制を作っておきたいと思っているのです。

2月開催:水城ゆうのオンライン共感カフェ(2.20)
自宅や好きな場所にいながらにして気軽に参加できる、ネットミーティングシステム(zoom)を利用した共感的コミュニケーションの60分勉強会、2月の開催は20(月)20時/27(月)16時・20時です。

2017年2月8日水曜日

新刊:『マインドフル練習帳2』(Kindle)発刊しました

新刊『マインドフル練習帳2』が、電子ブック・Kindleから発刊されました。

「マインドフル練習帳」シリーズの第2弾で、第1弾の『マインドフル練習帳1』(1〜3月)につづいて4月から6月までの毎日できるマインドフルの練習問題と水城のコメントを収録してあります。

なお、この本はKindle unlimited(読み放題)にも登録しています。
アマゾンのプライム会員は無料で読めます。

こちらからどうぞ。

身体文章塾の隠された野望

この2月からいよいよ「身体文章塾」がスタートしました。
クローズドメンバーの勉強会ですが、どなたも参加することができます。
ただ、いきなりメンバーになるのではなく、まずは月一回開催している「自分につながるテキストライティング・ワークショップ」に参加してみてください。
というのも、身体文章塾にはあるねらいと方向性があるからです。

いわゆる一般的な小説講座とか文章講座とはちがいます。
私も講師をつとめたことがあるんですが、そういう講座は小説や文章が「うまくなる」ことをめざします。
「人に読んでもらうための文章」
もっといえば、
「人から評価をもらえる文章」
「お金になる小説」
というようなことをめざします。
身体文章塾や「自分につながる……」では、そういうものはまったくめざしません。

「自分につながる」ということばにもあるように、自分自身との対話としての執筆行為を試みます。
なにかを書くというのは、人にどう思われるかという外部評価から離れて、自分自身の内側を観察することに使える行為です。
そういう意味では瞑想に似ているともいえます。
ただ、瞑想とちがってことばを探すので、より社会性に近づきつつ、しかし自分自身の生命の現象をもとらえていく、ということになります。
これがむずかしくも楽しいのです。

まあ、こういうことは実際に参加してもらって、いっしょにあれこれやってもらわなければ、ここでいくらたくさん書いて説明しても伝えられるものではありません。

ところで、私には身体文章塾でやってみたいひそかな野望があります。
それは表には掲げていないんですが、ここにちょっと書いてみます。

共感的コミュニケーション(NVC)では、トレーナーをはじめだれに聞いても(もちろん私に聞いても)、メールやメッセージで相手と共感的につながることについては否定的な見解しか返ってきません。
コミュニケーションというのは文字やことばだけでなく、膨大な非言語的情報をわれわれはやりとりしていて、それは生身の人間が対面して接しているときにおこるのだ、という認識があるからです。
実際、私もそのような実感がありますし、だれかがメールで相手とつながろうとしているのを見ると、「やめたほうがいい」と忠告するでしょう。

それはそうなんですが、最近はちょっと見方を変えて、メールやメッセージなどテキストでも「共感についてできること」があるんじゃないか、と思いはじめています。

フェイスブックやツイッターをながめていると、さまざまなテキストメッセージが流れてきます。
そしてやりとりもされています。
なかには暴力的なメッセージのやりとりもあります。
そこまでいわなくても、お互いに誇示したり、評価・判断したり、要求したりといった、共感的コミュニケーションの世界では「非共感的」といわれる表現があふれています。
多くの人がせっかく便利なコミュニケーションツールを使っていながら、つながりを感じられなかったり、不安な気持ちにさせられています。

しかし、これらひとつひとつのメッセージにもかならず、その人が大切にしていることがその背後にあるのです。
なにか伝えたくて、しかし共感的表現を知らなかったり、共感的に翻訳して受け取る技術がなかったりして、うまくいっていないのです。

テキストの世界に共感的コミュニケーションのスキルを持ちこんだらどうなるだろうか。
全面的には無理かもしれないけれど、テキストならではのやれることがあるんじゃないだろうか。
どんなメッセージも相手のニーズを推測して共感的なことばに翻訳して受け取り、そして共感的表現で返す、というような練習ができないものだろうか。

というようなことをかんがえています。
かんがえているだけでなく、やってみようと思っています。
こういうことに興味がある人、いますか?

自分とつながるテキストライティングWS(3.11)
いまの時代こそ表現の根本である「ことば」が重要であり、私たちは自分自身を語ることばを獲得する必要があります。それを模索するワークショップを3月11日(土)に国立で6時間にわたって、じっくりとおこないます。

2017年2月7日火曜日

地球交響曲(ガイアシンフォニー)第5番を観てきた

友人の滑川直子さんが主催して二か月に一回くらいのペースで開催している「地球交響曲(ガイアシンフォニー)」の連続上映会に行ってきました。
小石川の見樹院というお寺の本堂を上映会場に使っていて、最寄りの後楽園駅からは10分くらい歩きます。

この「映画を観るために会場まで歩いていく時間」というのが、意外に味わい深いんです。
たいていの映画館は、アクセスのいい、駅のすぐ近くにあるじゃないですか。
あるいは駐車場完備の郊外のショッピングセンターとか。

この連続上映会は、なぜかうまくスケジュールが合って、第1番から全部見逃すことなく参加できています。
今回は第5番でした。

各作品にテーマがあって、今回は「つながり」かな。
この5番は1番から4番までに出演した方々が、すでに他界した方も含めてたくさん登場してくる編集がしてあって特徴的なんですが、この回のための主要出演者としては西表島で伝統染色の仕事をしている石垣昭子さん、量子物理学者のアーヴィン・ラズロー、産婦人科医の大野明子さんの3人です。

もうひとつテーマがあって「死と誕生」。
亡くなった出演者を悼む神道の儀式と、監督のお子さんが生まれる出産シーンを扱っています。
そして出産シーンでは思いがけず、知り合いが登場してびっくりです。

私は監督に龍村仁さんとはお会いしたことも話したこともないんですが、奥様はNVCの活動を通じてよく存じあげているのです。
彼女だから、というわけではありませんが、出産にまつわるシーンや話はその尊厳や尊さや、逆に「特別なことではない」「自然の一部」というメッセージが、佐藤初女さんのことばを折りまぜながら大変美しく表現されていて、何度か思わず涙してしまいました。

多くの人に見てもらいたい映画です。
龍村監督はこの映画を、私のざっくりした計算では3、4年に1本のペースで撮られているようです。
大きな仕事だと思います。
私もこんな大きな仕事に取りくめるようなことがあるだろうかと思うと、ちょっと悲しくなりますが、一方で大きな仕事ができる人を応援したいという気持ちが残ります。

2017年2月5日日曜日

2月のおすすめイベント紹介

きゅうに春めいてきましたね。うきうき。
寒いのが苦手な私は、これからが本格的な活動の時期です。
いろいろ計画が走りはじめてます。
タイミング合えばお付き合いいただけるとうれしいです。

2月のイベントをご紹介させていただきます。
自宅や好きな場所にいながらにして気軽に参加できる、ネットミーティングシステム(zoom)を利用したオンラインでの共感的コミュニケーションの60分勉強会を、2月も4回やります。
6(月)20時/20(月)20時/27(月)16時・20時です。


共感的コミュニケーションでもとくにやっかいだといわれている親密な関係であるところのパートナーと、お互いに尊重しあい、関係性の質を向上させるための勉強会を国立駅徒歩5分の会場でおこないます。


国立市の古本ブックカフェ〈門〉で、おいしいモケごはんと〈門〉のご主人・和田さんによる絶品のお茶をいただきながら、共感的コミュニケーションについて学んだり、お互いの話を深く聴きあう練習をします。
12時から、まずはごはんをいただきながら。


2月12日(日)午後2時から、福井県立図書館にて「作家生活裏話&小説講座」というテーマでトークをおこないます。
後半は小説講座的な交流会になります。
参加費250円。


2017年2月13日(月)午後1時半から、水城ゆうのピアノコンサートが福井県立病院で開催されます。秋の童謡・唱歌などの懐かしいメロディーやオリジナル曲を自由なアレンジでお送りします。
無料です。


2月15日(水)14時から、おたがいに深く聴きあうことのできる場で自分自身の価値とニーズにつながるためのサポートを水城ゆうがおこなう茶話&勉強会を開催します。


安心して親子連れで行ける店として有名な下北沢〈かまいキッチン〉で、#共感的コミュニケーション ( #NVC )の勉強会を開催します。
2月16日(木)15時から17時まで、お子さん連れ歓迎です。


いまの時代こそ表現の根本である「ことば」が重要であり、私たちは自分自身を語ることばを獲得する必要があります。
それを模索するワークショップを2月18日(土)に国立で6時間にわたって、じっくりとおこないます。
すでに定員に達して受付を終了していますが、キャンセル待ちは受けています。
3月11日にも開催します。そちらは空きがあります。


呼吸や声を使って自分自身や身近の人を癒し活力を養うボイスセラピーの概要を、半日で学び身につけるための講座です。
この講座の受講修了が音読トレーナーの資格取得講座の受講要件となります。
2月25日(土)10時からJR国立駅徒歩5分の会場にて開催。


2月26日(日)夜、ピアノ付きの音楽室で音楽レッスンをおこないます。
13:00から30分単位で、7コマのレッスンを受け付けます。
グループレッスンも歓迎。
ピアノ、歌、即興、アレンジなど、どうぞチャレンジしてみてください。


以上、2月のイベントのほかに、アマゾンアマゾンKindleストアで私の著書がつづけてリリースされています。

ほかにも『仕事をやめたいと思ったときに――共感ハンドブック Vol.1』や『祈る人』シリーズもよろしくお願いします。

まずは気楽にご相談ください。

マインドフル練習帳1について

先日、アマゾンKindleから新刊『マインドフル練習帳1』がリリースされて、そのお知らせをしましたが、お知らせの内容がその前にリリースした『共感的コミュニケーション2017』になっていました。
そこであらためて紹介させていただこうと思いますが、本のまえがきを引用することにします。
興味を持っていただけたら幸いです。

(まえがき、ここから)
――――――
 私が最初にマインドフルネスということばに出会ったのは、二〇〇四年ごろのことでした。ラジオ番組でベトナム出身の僧侶ティク・ナット・ハンのことを紹介していて、気になってハン師の著書『禅的生活のすすめ』を読んでみたのが最初だったと思います。
 そのころ私は、自分自身の音楽をどのように表現するのか、あるいは関わりのある朗読者たちとどのような表現を作っていけるのか、ということに取りくんでいて、ハン師の本に書かれていたマインドフルネスの考え方は、リアルタイムでおこなわれる表現パフォーマンスにおいてとても重要な意味があると直感したのです。
 以来、みずから実践してみたり、さまざまなワークに参加したり、あるいは自分でもワークの場を開催したりしてきました。
 現在、マインドフルネスということばはかなりの市民権を得たようです。とくに精神医学の分野でそれを有効視する動きがあります。また、有名なグローバル企業にも、社員の能力を高めたり健康法として取りいれたりする動きがあって、話題になったりもしています。
 マインドフルネスはもともと、ブッダがおこなっていたヴィパッサナー瞑想から来ています。そのあたりの経緯については、さまざまな記述や考察が多くの本に書かれていますから、私が説明するまでもなく、そちらをご覧いただきたいと思います。
 しかし、そう聞くと、なにやら難しいものだと感じて尻込みしてしまう人がいるかもしれません。
 逆に、ハン師を筆頭に、「これはなにも難しいことではないんだよ、だれにでもできることなんだよ」と説き、広めようとしている人々もいます。
 私はそのどちらの立場でもありません。いや、いいなおいましょう、どちらの立場でもあります。
 マインドフルネスの実践は、どなたも、特別な技術や心構えがなくてもおこなえるものですし、またそれは奥が深いものでもあります。方向性をあやまると、「こんなんでいいんだ」という安易な「できてるつもり」の罠におちいることもあります。
 罠にはまらないためには、さまざまな角度から、本当に自分自身の「いまここ」の命の鼓動に触れ、味わうことを試みてみる必要があります。

 本書は、私が二〇一四年の元旦から大晦日まで、一日も欠かすことなく、三百六十五回分のマインドフルネスの練習方法をブログで発表したものをベースに、まずは一月から三月までの期間をまとめたものです。
 自分でもよくやったな、と思います(笑)。
 この本が、いくらかでも、みなさんの自分自身につながり、いまここの「生」を味わうことの役に立つことができれば幸いです。
――――――
(まえがき、ここまで)

この本はKindle unlimited(読み放題)にも登録しています。
アマゾンのプライム会員は無料で読めます。
こちらからどうぞ。

2017年2月4日土曜日

2月13日:水城ゆうピアノコンサート@福井県立病院


ご好評をいただいている福井県立病院でのボランティア・ピアノコンサートのお知らせです。
どなたもよくご存知の日本の唱歌や童謡など、懐かしいメロディーを中心に、水城のオリジナル曲もまじえ、自由なアレンジでお送りする予定です。
どなたも自由にお聴きいただけます。

日時 2017213()13:30〜14:30
場所 福井県立病院受付ロビー(エントランスホール)
    福井市四ツ井2-8-1
料金 無料

福井は私のふるさとですが、活動拠点を東京に移して以来、福井で演奏する機会はあまりありません。
今回も貴重な機会を大切にしつつ、みなさんとのトークを交えた気軽で楽しいコンサートにしたいと思っています。

ちなみに水城ゆう最新CDはこちらから聴けます。
ダウンロードしなくても全曲試聴できます。

2月12日:水城ゆう文学カフェ@福井県立図書館

県立図書館にあるふるさと文学館の企画で呼んでいただきました。
「水城ゆうの作家生活裏話&小説講座」というテーマで、おいでいただいたみなさんと近い距離でトークと交流をおこないます。 後半は小説講座的な内容もかんがえています。

◎日時 2017年2月12日(日) 14:00〜15:30
◎場所 福井県立図書館 研修室
    福井市下馬町51-11
◎参加費 250円(飲み物代として/要予約)

福井は私のふるさとですが、活動拠点を東京に移して以来、福井で仕事したりイベントに参加することはほとんどありません。
今回はめずらしい機会です。
定員がありますので、興味のある方はお早めにどうぞ。

※申込方法 電話、FAX、メール、文学館カウンターにて
 TEL:0776-33-8866
 FAX:0776-33-8861
 メール:bungakukan@pref.fukui.lg.jp

 もしくは私・水城宛に直接お知らせいただいてもかまいません。

ふるさと文学館のイベントサイト

映画:コラテラル

2004年公開のアメリカ映画。
監督はマイケル・マン。
主演はトム・クルーズということになっているけれど、実質的にはジェイミー・フォックスでしょう。
でも、トム・クルーズもいい演技してますよ。

おそろしいほどの冷徹な悪役を演じてます。
後半のほうでは精神に破綻をきたしているようすが、刻々とあらわれてきます。

ジェイミー・フォックスはごくありふれた、善良な、しかし善良ゆえに入院中の母親には嘘をついているタクシー運転手役を好演しています。
映画の最初に女性検事を客として乗せるんですが、そこでのひょんな会話から、彼女から名刺をもらいます。
タクシードライバーと検事、この接点のなさそうなふたりが、映画の後半では予想外の展開を見せていきます。

なかなかよくできたストーリーで、ちょっとご都合主義的な面がないとはいわないけれど、サスペンス映画としては成功しているでしょう。

途中、ふらりとはいった(ように見える)ジャズクラブでは、オーナーがマイルス・デイビスに心酔していて、そのマイルスが店にやってきたときのエピソードを楽しげに話したりします。
その店でおこなわれているライブは、本物のマイルスの音源だったりするのが、ちょっと笑えますが。
しかし、この場面でも意外な展開があって、観客は肝を冷やします。

とにかく、なにが起こるのか、どうなるのか予想がつかない展開で、実際に予想外のことが次々と起こって、サスペンス映画の醍醐味がけっこう味わえるのです。

と思って、監督を見れば、マイケル・マンはこの作品のほかに「アリ」「インサイダー」「マイアミ・バイス」「ハンコック」などに関わったベテランではないですか。
さもありなん。

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水城ゆうの現在の活動にかかわるすべてのものについて、テキストコンテンツとして毎日配信しています。長編小説『大きな川と雪のものがたり』連載中。
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2017年2月3日金曜日

YouTube:攻撃してくる相手に共感する

毎月おこなっている国立・春野亭での共感カフェからの抜粋。
自分を非難したり、決めつけたり、攻撃してくる相手に対処するにはどうしたらいいでしょうか。
まずは自分の安全を確保すること。
そして必要があれば、相手とつながること。
攻撃してくる相手にも共感し、つながることができます。
そんな話です。

次回の国立での共感カフェは、2月15日(水)午後に開催します。

映像はこちら

2017年2月2日木曜日

YouTube:相手が受け取りやすい言葉とは

毎月おこなっている国立・春野亭での共感カフェからの抜粋。
ちょっとした対立が起こったとき、相手もNVCについて知っていることをこちらがわかっていて、つい「NVC的にやりましょう」と提案したら、相手を怒らせてしまい、拒絶されてしまった、という経験を話してくれた人がいます。
さて、そんなとき、どうしたらよかったんでしょうね、という話。

次回の国立での共感カフェは、2月15日(水)午後に開催します。

映像はこちら

新刊:『マインドフル練習帳1』(Kindle)発刊しました

新刊『マインドフル練習帳1』が、電子ブック・Kindleから発刊されました。

『共感的コミュニケーション〔入門編〕』と『共感的コミュニケーション〔応用編〕』を合本にした『共感的コミュニケーション』『共感的コミュニケーション2』を2015年に出したあとも、多くの勉強会やワークショップを開催したり、案内人として呼んでいただいたりして、さらに事例が増えたり、考察をつづけたりしてきました。
今回、それらがある程度まとまった分量になったのと、すでに出版したものの内容が古びたり書きなおしたくなったりした部分があるので、あらたに原稿を書きくわえ、さらに全面的に書きなおし、また不要な部分は削除したりして、新装版として『共感的コミュニケーション2017』を出すことにしました。

すでにお読みいただいている方には重複した内容がたしかにあるとは思いますが、内容や語り口は全面的に改訂をほどこしています。またあらたに書きくわえた原稿もたくさんあります。
はじめて読んでいただく方には、これが共感的コミュニケーションについての、現時点での私にとっての最新版・決定版であるとお伝えできます。

なお、この本はKindle unlimited(読み放題)にも登録しています。
アマゾンのプライム会員は無料で読めます。

こちらからどうぞ。