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2017年2月20日月曜日

映画:ダーク・プレイス

2015年公開、製作はイギリス、フランス、合衆国の共同。
原作はギリアン・フリンの『冥闇』という小説。
そして主演はリビー・デイ役はシャーリーズ・セロン。

私好みとはいえない女優なんですが(個人的意見ですよ)、なぜかとても気になります。
相当な美人だと思うけれど、なぜか汚れ役がいい。
リアルデータによれば、身長は177センチ。
南アフリカ共和国生まれで、モデルとしてパリやミラノで活躍したあと、バレーダンサーをめざしてアメリカに渡るも、膝の故障で挫折。
その後、映画女優に、というキャリア。

「15ミニッツ」「ミニミニ大作戦「モンスター」「ハンコック」など、出演作も多いけれど、なんといっても「マッドマックス 怒りのデス・ロード」でのフュリオサ大隊長役の存在感は記憶にあたらしいところですり。
マッドマックスの映画なのに、主役を完全に彼女が持っていきましたからね。

この「ダーク・プレイス」は表題どおり、暗いです、はっきりいって。
救いがないことはないんだけれど、陰惨な過去の一家惨殺事件をいまだに引きずっている者たちの話で、全編、雪雲が重く垂れ込めた北陸の冬の天気みたいに、重苦しく暗い雰囲気です。
シャーリーズ・セロンが演じるリビー・デイは、惨殺事件のとき幼女だった生き残りで、そのときの世間の同情から寄付金をあてに自堕落な生活をつづけている女、という役回りです(美人だけど)。
彼女の証言によって、28年間も服役している、実行犯だとされた兄も出てきます。

殺人クラブというあやしげな、過去の難事件を調査しているグループや、過去の事件に関わった人々がすこしずつ姿をあらわし、事件の驚くべき真相が明らかになっていきます。

派手なアクションもなし、濡れ場もなし、ですが、よくできたストーリーと抑制のきいた映像と演技で、なかなかいい映画に仕上がっていると思います。
暗いけど。

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水城ゆうの現在の活動にかかわるすべてのものについて、テキストコンテンツとして毎日配信しています。長編小説『大きな川と雪のものがたり』連載中。
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