げろきょのテキスト表現ゼミのメンバーが中心となっている次世代作家養成塾では、課題提出作品の秀作を集めて機関誌『HiYoMeKi』を刊行している。すでにVol.3まで刊行ずみで、現在Vol.4の発刊準備をすすめている。
これは最初から電子媒体でのリリースをおこなっていて、パブーとBCCKSで配信されている。
パブーからはePub形式とPDF形式のダウンロード可能なデータでの電子書籍(こちら)。
BCCKSではまだVol.1のみだが、スマホやタブレットなど各種デバイスから読める閲覧書籍(こちら)。
これらは近いうちに、すべてアイ文庫に管理を移管し、以後出版社としてのアイ文庫が継続的に配信・管理をおこなっていくことになっている。
そして私にとって大変うれしいことに、これらの電子書籍が紙の本にもなる。
その手始めとして『HiYoMeKi』のVol.1の紙の本が数日前に手元に届いた。
仕組みはこうだ。
BCCKSでは電子閲覧本をブラウザベースのエディターでだれもが作れるようになっていて、それを無料/有料で公開することができる。それをそのまま、判型と部数を指定し、オンデマンドで紙の本として発注することができるのだ。これに関しては『音読ひめくり 四月』についても発注し、現在届くのを待っているところだが、発注の流れなどをこちらにも書いてあるので参考にしてみてほしい。
このようなわけで、私たちは紙の本を簡単に作ることができるようになった。まったくうれしいことだ。
職業的な書き手をやっていたことがある私としては、出版社や流通、そして小売りからあれこれ注文をつけられずに自分の本が出せるようになったというのは、大変精神衛生的にありがたい。もちろんその分、広告宣伝であるとか、大量販売といった世界からは切り離されているわけだが、必要な本が必要な人に、ネット検索を通じて届くようになればそれでいいと思っている。そしてなにより、自由な表現活動としての紙の本が出せるというところに価値がある。