2011年11月11日金曜日

声、マダム朗読、iPad2、モダンダンス「ジゼルの森」

今日は午前中、現代朗読の朝ゼミ。ゼミ生がひとり、仕事の事情で辞めたのと、欠席がひとり。みんなが寂しい、寂しいというので、ほんとに寂しい気がしてしまいます。ほんとに寂しいんだけど。
 先週の文化の日におこなわれたげろきょ祭りの感想をみんなから聞きました。それぞれ楽しんでくれ、かつたくさん発見をしてくれたようで、うれしいです。毎回、げろきょのライブでは、予想できないことが起こるんですが、今回もそのとおりでした。そういうことにはもう慣れているはずなのに、今回も驚きの連続でした。そのことを、みんなの感想を聞きながら私も確認してました。
 今回のライブでは朝ゼミメンバーで「なめとこ山の熊」をやったんですが、これは元々、オーディオブックとして収録しようとして始めた作品でした。近いうちに収録をしようと思います。
 それとは別に、次期作品をなんにしようという相談。
 結局、いったん宮沢賢治から離れて、夏目漱石の『永日小品』のなかの「声」という作品をやってみようということになりました。その読み合わせを少しだけ。

朝ゼミ後はすぐに出発して、日榮、野々宮といっしょに、北浦和に向かいました。
 朝からなにも食べてなかったので、赤羽で親子丼。
 北浦和の公園のなかにある建物に行くと、すでに玻瑠さんと唐さんが来てスタンバイ。
 ここは楽器禁止のほか、コンピューターも禁止というわけのわからないローカルルールがあるらしいですが、私は朗読に音でからむべく、今日はBOSEのスピーカーとMacBookAirとAKAIのミニキーボードを持ちこんでました。それに加えて、野々宮のiPad2を貸してもらって、音出しのセッティング。
 結果的に、iPad2のみで音出ししてみることになりました。

 午後3時から朗読会のスタート。
「蜘蛛の糸」の群読から始まって、玻瑠さんによる新美南吉の「花を埋める」、唐さんの東北の民話、野々宮の「夢十夜・第八夜」、そして「なめとこ山の熊」の群読。
 さすがにげろきょのベテラン揃い。群読もソロ朗読も、まったく不安なく、ガンガンやってくれました。こういう朗読を聴いたことのない人には刺激が強すぎたかもしれませんが、みなさん、おおむね楽しんでくれたようでよかったです。
 私はiPadで音入れをしていて、けっこうおもしろいことができることがわかったんですが、決定的なネックがひとつあることに気づきました。それは、iPadで音入れするとき、iPadの画面を見続けなくてはならなくて、朗読者たちのほうを見ることができないのです。
 私のスタイルは、朗読者たちを見て、聴いて、ほぼ手元の鍵盤を見ることなくリアルタイムで即興的に音を入れていくものです。それができなくて、最後までもどかしさを感じてしまいました。やはり、物理的な鍵盤がインターフェースとして指の下にないとだめかもしれない、と感じました。

それはともかく、マダム朗読会は大変クオリティの高い内容で終わり、この先の展開をぜひ考えたいような内容で終了しました。
 みなさん、お疲れさまでした。

 新宿でちょっと家電店に寄ってから、下北沢へ。軽く食事してから、北沢タウンホールへ。
 明治大学の臨時講義でお世話になった高橋京子さんが出ている「ジゼルの森」というダンス公演を観に行きました。
モダンダンスの公演でしたが、こちらもいろいろと思うところがあって、大変刺激的でした。表現とはなにか、ということについて、深く考えさせられました。
 これについて、あらためてじっくりし書いてみたいと思います。