ページ

2014年9月30日火曜日

ゼミ、いっくん、琵琶の片山旭星さん宴会

骨折やら共感カフェやらママカフェやら「彩り月の女」ライブやら韓氏意拳講習会やらをやっている合間にも、ゼミを開催していた。

先週金曜日26日夜はオーディオブック・ゼミ。
参加者が少なかったので、個別に読み――とくに身体の使い方に注目して、検証する。
作られ、企てられた朗読ではなく、その人本来のオリジナリティに満ちた魅力的な朗読作品を残すことが、ここでやっているオーディオブックの目標だ。

土曜日27日午前は朝ゼミ、午後は昼ゼミ。
いずれも基礎トレーニングをしっかりとおこなったあと、それぞれのニーズにそってやりたいことをやる。
夏休みのあいだイギリスに留学していた満里菜が、ひさしぶりに参加。
おみやげのチョコレートをもらった。ありがとう。

夜は「彩り月の女」ライブ。
翌日曜日は韓氏意拳の体験&初級講習会。
住んでいるマンションの工事で連日まりこがいくおくんを連れて避難してきていて、意拳の講習会が終わったあとは内田先生が子どもと遊ぶ珍しいショットがあった。

その夜は、京都在住の琵琶奏者で、今年の5月の連休の法然院ライブでもお世話になりご一緒した片山旭星さんが遊びにいらして、身内で宴会。
楽しかったなあ。

骨折療養中にもかかわらず、毎日いろんなイベントがあって、いそがし楽しなのだ。
骨折といっても、最近のギプスは装着が楽で、簡単に取り外しできる。
熱形成のプラスチックを添え木のようにあてて、包帯で巻くだけ。
包帯を巻くのが面倒といえば面倒だが、包帯も最近のものはかなり伸縮性があるので、けっこう適当に巻いてもきっちり巻ける。
全治3週間といわれたので、10月の中ごろには完治していると期待したい。

昨日は夜にホッチポッチ・ミュージックフェスティバルのための稽古があったので、昼間はそのための演出案をかんがえたり、シナリオの元になるテキストをそろえたり。
夜の稽古ではみんなとあれこれやっているうちに、突然演出案が天から降ってきて、パタパタと全体の演出が決まった。
20分強のみじかいパフォーマンスだが、メッセージ性の強い、しかしコンテンポラリーな演目になるだろう。
あと2回くらいしか稽古できないが、本番は10月19日(日)の夕方4時すぎから、横浜関内駅南口特設ステージの予定。

2014年9月29日月曜日

ママカフェ、共感的コミュニケーション、予期せぬ展開

先週の木曜日は午前中からママカフェこと「お母さんのための音読カフェ」を羽根木の家で開催した。
参加者は少なかったけれど、常連のまりこが息子のいくちゃんを連れて来てくれて、私は骨折中で思うように動けないながらも、すこしは託児スタッフとして参加。
後半はいくちゃんが私の腕のなかで安心して眠ってくれた。
赤ちゃんは本当にかわいいなあ。

まりこが住んでいるマンションに工事がはいっているということで、日中は羽根木の家にいっくんを連れて避難してくる。
おかげで私はいっくんと存分に遊べて幸せだ。

ママカフェでは例によって、ボイスセラピストの片岡さんが作ってきたスウィーツをいただきながら、カフェタイム。
共感的コミュニケーションで悩みを聴いたり、共感練習をしながら。

午後は毎月恒例の羽根木の家での共感的コミュニケーションの勉強会。
めずらしく参加者は男性のみ。
男ばかりの勉強会。
ひょっとしてこういうのは初めてか?
最近、男性の参加者が増えてきてはいるが。

夜は知り合いの現代音楽のコンサートに行くつもり満々だったが、足の骨折で松葉杖をついて会場まで行くのはもってのほか、ということで、泣く泣く残念。
やむなく、ギプスをはずしてシャワーを浴び、ふたたびギプスを装着して包帯を巻こうとしていたら、ピンポンが鳴った。
だれだろうと思って出てみたら、共感的コミュニケーションの勉強会に参加申し込みをされたという方がいらした。
コンサートがあったのでだいぶ前に夜の部は中止にしてあったはずだが、どうやら連絡の行き違いがあったようだ。

せっかくいらしたので、あがってもらって、マンツーマンで勉強会をやらせてもらった。
共感的コミュニケーションの勉強会は初めてとのことで、しかし私の本は読んでくれているそうで、具体的な事例をあげてプロセスをいくつかやってみた。
小さなお嬢さんとの関係や奥さんとの関係など、家族とのコミュニケーションについて共感プロセスをやり、最後はだいぶ明るい顔になって帰られたのがよかった。

来月のママカフェと羽根木共コミ勉強会は10月30日(木)の開催です。

四軒茶屋「彩り月の女」が終わった

一昨日の土曜日、9月27日の夜、三軒茶屋のライブハウス〈四軒茶屋〉で、朗読と舞踏と即興ピアノによるライブイベント「彩り月の女」をおこなった。

朗読が山田みぞれ、舞踏が亞弥、ピアノが私という三人のメンバーで、朗読テキストはすべて私が書いた女性視点もしくは女性が主人公の話。
会場の〈四軒茶屋〉はみぞれちゃんが見つけてきたハコで、今年になってから営業を始めたまだあたらしいライブハウスだ。
「彩り月の女」の開催が先に決まっていたのだが、じつはその前の9月15日にはすでにここで兼題朗読協会主催のオープンマイクイベントを開催させてもらっている。
だから、私は場所のなじみがあった。

亞弥さんはみぞれちゃんがほぼ毎週通っているワークショップの主催者で、げろきょのメンバーではほかにも菜穂子さんや美子さん(だっけな、あとてんちゃんも?)らもちょくちょく出ているらしいが、私は初対面だった。
初対面で、しかもリハーサルなしのぶっつけ本番。
まあ、ダンスや舞踏の人とは打ち合わせなしでやることが多く、とくに心配はしていなかったが。

来客は多くなく(店の方には申し訳なかったね)、げろきょメンバーがほとんど。
しかしそうでない方もいらして、開演前や途中でいくらか話をさせてもらった。

午後7時半、ファーストステージ、スタート。
私のピアノソロからはいって、亞弥さんの踊り、そしてみぞれちゃんが加わって演目スタート。
亞弥さんの希望でほとんどMCをいれることなく、どんどん演目をすすめていった。
セットリストを残しておこう。

1st Stage
 1. 舞踏病の女
 2. Dancin' On The Door
 3. 即興(ダンス&ピアノ)
 4. また君は恋に堕落している
 5. 身体の中を蝶が飛ぶ
 6. コップのなかのあなた

2nd Stage
 1. 初霜
 2. Solar(きのこバージョン)
 3. Come Rain Or Come Shine
 4. At the Platform 〜 彼は眠らない

亞弥さんはほとんど出ずっぱりで、踊ったり動かなかったり、客席のほうに行ったりと、即興的に動く。
そういえば、私は右足首を骨折していて、松葉杖をついて行った。
足を骨折していてもピアノ演奏には支障はない、と思っていたのだが、ふとピアノに座ってから気づいた。
ダンパーペダルが踏めない……

いや、左足がある。
しかし、私は右足でダンパーペダルを、左足でミュートペダルを踏むので、片足が使えないと困る。
そこで、最初はギプスで固めた右足で無理矢理ペダルを踏んでいたが、途中でめんどうになって左足でのダンパー操作だけに割り切ってわることにした。
そんな不自由があったせいか、あるいはそんなこととは関係なくなのか、いつも私の演奏を聴いてくれているゼミ生からは、
「なんかいつもとは演奏がちがった」
と、えらくおほめの言葉をいただいてうれしかった。
たしかに、この日というより、このところ、私自身、なにか自分の演奏(とくに即興)にかんしてちがうステージに進んだような感じを持っていたところだった。

足首骨折でも韓氏意拳の稽古!

昨日は羽根木の家で韓氏意拳の体験講習会および会員向け初級講習会の日だった。
毎月の恒例になっているが、今回は私が「右足首骨折」という事態で迎えることになった。
当然、講習には参加できず、見学だろうとやや落ちこんでいたのだが、前日、内田秀樹先生から謎のメールが。
「座って練習を行う場合は椅子を2脚用意してください」

なにい?
ということは、脚を骨折していても練習できるということなのか?
半信半疑のまま、昨日の講習会となった。

午前中は体験講習会のショートクラス。
体験講習の人が普通に形体訓練や站椿の練習をするかたわら、内田先生に教わって、私も横で椅子に座ったまま練習。

椅子に座って韓氏意拳でいうところの「状態」にはいろうとすると、全身がともないにくいのでかなり様子がちがう。
うまくいかない。
が、それは座っているからではなく、腰から下が動かせないために、全身の「状態」を把握しにくいと自分が思いこんでいるせいだということに、やがて気づく。
立っていようが座っていようが、しゃがんでいようが、あるいは寝転んでいようが、それなりの「状態」の密度をあげることはできる。
また座ったままでも、全身の連動を緻密にみながら練習はできる。
なるほどー。

昨日の講習は、午前・午後を通して「身体をとおる長いスジ」を意識することについてしばしば言及された。
なるほど、スジを長く大きく、そして外に向かう意識を持てば、全身の大きな連動が把握しやすいようだ。

これまで毎回のように体験に来ていた友人の真花ちゃんが、韓氏意拳学会員になることを決意した。
仲間がひとり増えてうれしい。
やはり今回入会するつもりだといっていた喜己くんは、寝坊して来なかった(笑)。

来月の羽根木講習会は、体験講習会が10月20日(月)夜、会員のための初級講習会が10月27日(月)夜の開催です。
興味のある方は現代朗読協会までお問い合わせください。

2014年9月26日金曜日

明後日は韓氏意拳の羽根木体験&初級講習会です

右足首の骨折中でいろいろな方に絶賛ご迷惑をおかけ中の水城であるが、明後日28日(日)の羽根木の家での韓氏意拳体験講習会と初級講習会は予定どおりおこなう。
さすがに私は稽古に参加できないと思っていたが、講師の内田先生からは、
「座って練習を行う場合は椅子を2脚用意してください」
という謎のメッセージが……。
どういうことだろう。
楽しみなのだ。

まあ私のことはともかくとして、まだ参加申し込みが少ないので、こうやってお誘いメッセージをカキカキしているところだ。

韓氏意拳は「意拳」というからには「拳法」の一種であり、中国武術のひとつなのだが、実際の練習では武術的イメージの型稽古とか反復練習はほとんどない。
人は外敵と遭遇するなど、自分の生命の危機に直面したとき、無意識に本来身体にそなわっている「対応能力」を発揮しようと「構え」るが、じつはそれが武術的な型のもとになっている。
だれかが戦いの場でなんらかの型や手順を使って生きのこったとき、それを知った人々はその型や手順を学んで自分も生きのこりたい、強くなりたいとかんがえる。
そうやって中国武術の世界ではいろいろな型、身体操法、そして流派が生まれ、消え、そして現在は現代武道として健康法などとも合流して残ってきている。

韓氏意拳はそのようなさまざまな型や流派が発生したそのおおもとにある、そもそも私たちが生まれつきそなえている生命危機に対応する能力について、きざしをつかまえ、人為的な社会性やイデオロギー・思考が邪魔をしているその発露を見ていこう、本来ののびやかで強力な表現を再発見していこう、というのが稽古になる。
そのための稽古体系として、非常によくできたものがある。
形体訓練であり、平歩站椿であり、その他さまざまな練習方法の体系だ。
これらは韓星橋先師によって整えられ、現在の韓競辰老師が伝え広めている。

体験してみるとわかるが、練習は非常に簡単でありながら、同時に難解でもある。
私もそうだったが、最初はなにをやっているのかさっぱりわからなかった。
自分がなにをやっているのかすらわからなかったし、自分にどんなことができて、どんなことができないのかすら、見当もつかなかった。
あまりにわからなさすぎることがおもしろくなって、つづけてみたら、さらにおもしろい世界が先には広がっていた、というわけだ。
とにかく、他のどの武術とも違う。

韓氏意拳はいまや、私の生活にとってなくてはならないものになっている。
非常に密度の濃い体認とともにもたらされるマインドフルネスの状態。
部分ではなく自分の全体をつかまえる能力が増したことによる、表現へのアプローチの変化――私の場合はピアノ演奏などの表現行為において、ということだが。
そして朗読演出においても、体認のエチュードというものを朗読者に指導することによって、武術とはまた違った方向性ではあるが、身体表現への意識を強く持ってもらうことができる。

武術として当然興味深いものではあるが、自分の身体や思考への意識が深まり、日々の生活が大きく変化する韓氏意拳。
すこしでも興味を持たれた方は、一度羽根木の家での体験講習会に参加してみてほしい。
たぶん最初は笑っちゃうくらいわけがわかんないと思うけれどね。

※内田秀樹準教練による韓氏意拳の体験&初級講習会は、明後日9月28日(日)、現代朗読協会「羽根木の家」にて開催。
 自分の未知の身体に出会えるユニークで注目の武術です。
 どなたでもご参加いただけます。
 詳細と申し込みはこちらから。

2014年9月25日木曜日

昨夜は下北沢〈Stay Happy〉での共感カフェ

骨折を押して行ってきた。
羽根木の家から新代田駅までのほんの150メートルほどを、松葉杖をついて大汗かいて移動。
井の頭線でひと駅乗って、下北沢駅まで。
下北沢は小田急線が地下化したせいで、複雑怪奇な構造になっていて、井の頭線のホームから南口へ出るのがひと苦労。
ごく短いエレベーターをふたつも乗りついで降りたのに、結局最後は階段をのぼらさせられた。

南口からえっちらおっちらと〈Stay Happy(ステハ)〉まで移動。
駅に近くてよかった。

行ったらトランジションの仲間で、いまは京都にお住まいで、5月の法然院公演にもおいでいただいた浦田さんが、上京したついでに顔を出してくれて食事をされていた。
そのあと、詩人でポエトリーリーディングをやっている村田さんや、ボイスセラピストのはるみん、ゼミ生のあずーとあけみさん、ステハの常連でご自分もワークショップをやっておられるいずみさんらが参加して、20時スタート。

いずみさんの「家族がトイレのフタを閉めてくれない」という話から、共感的コミュニケーションのプロセスを解説しながらニーズを探したり、家族とのコミュニケーションや上司・部下のうまくいかない関係性をどう扱えばいいか、といった話になった。
一見、ささいなことに見えるエピソードが自分の大切なニーズを見せてくれたり、また簡単に思えることがじつはやっかいな問題をはらんでいたり、といったことに気づいてもらえたのではないだろうか。
また、ニーズ(価値)はそれが満たされても満たされなくても、とにかくそれにつながることが重要なのであり、満たされれば幸せではあるが満たされること自体が目的ではない、という話をする。

人生においてはさまざまなことが大きな波風となってたえず我々を襲い、けっして平穏無事ではない。
そんななかでいつも自分のニーズにつながっていることで波風を乗りこなし、明晰でいきいきとした時間をすごしていけるだろう、という話をさせていただいた。

〈Stay Happy〉では一か月おきに共感カフェを開催させてもらっている。
次回は11月5日(水)夜におこなうことが決まった。
詳細はこちら

骨折しました(足首)

まったくもって不注意であったが、起きてしまったことはもとに戻せない。
昨日の朝、コンクリートの外階段の三段目から落下してあちこち打撲し、とくに右足首の痛みがひどかったのだが、なんとか歩けないことはなかったのでそのまま北陸の実家から小松=羽田経由で東京にもどり、世田谷・羽根木まで帰ってきた。
午後の診察時間まで待ち、近所の整形外科まで念のために行って、診察を受けた。

レントゲンを撮り、医師といっしょに見たのだが、素人でもはっきりとわかった。
「パキッ」ときれいに折れている。
腓骨という脚のスネの外側にある骨の根元で、体重を支えるための骨ではないため立つだけだったら不都合はないのだが、方向転換したり、バランスをとったり、脚をひねったら、足先でなにかを蹴ったりよけたりといった動きのために大切な骨だ。
医者に、
「よくこんな状態でここまで歩いてきたねー」
とあきれられた。
ここまで、というより、北陸からずっと移動してきたんだけどね。

その場でギプスで固定され、松葉杖を貸与された。
15年くらい前にやはり右の膝の複雑骨折をやって以来の松葉杖だ。
ひさしぶりにそれで歩いてみると、まあきついのなんのって。
筋力が落ちているせいだろう、やたらと腹筋がきついし、腕も大変。
松葉杖ってけっこう全身を使うのな。
100メートルも歩けば汗だくになってしまう。

そんな状態で昨夜は下北沢まで行き、共感カフェをおこなってきたのだが、みんなから「しばらくは動くなんてとんでもない」といわれ、なるほどそうかと反省している。
最初の一週間くらいは極力動かさないほうがいいようだ。

怪我を負ってみると、普段気づかないことにいろいろと気づく。
もちろん不自由なのだが、自分の身体の使い方や、身体そのものに意識が向く。
いつもやっている韓氏意拳の形体訓練などの稽古ができないのがつらいが、その分、自分の身体と精密に向き合ういいチャンスかもしれない。
この際、しっかりと気づきノートをつけてみるか。

そんなわけで、みなさん、しばらくはご迷惑をおかけしますが、よろしくご理解のほどを。
ちなみに、今週末28日(日)に羽根木の家で開催する韓氏意見の体験&初級講習会は、予定どおり実施します。
詳細と申し込みはこちらから。

2014年9月23日火曜日

足首の太さが全然違う、思ったより重傷かなあ

明日の午前中に北陸の実家から東京に戻るんだけど、今朝コンクリートの階段から落下したときにできた怪我の痛みがおさまらなくて、いま見たら足首の太さが全然違っている。
打撲した右足首の腫れがひどくなっている。
体重をかけても大丈夫なので、関節そのものは損傷しておらず、関節の外側の打撲のせいで痛みがあるのだと判断しているのだが、ひょっとして思ったより重傷かもしれない。
明日、東京にもどったら、その足で整形外科に行ってみる。

それがあったせいで、実家の家まわりの仕事をやり残してしまった。
来月には片付けないと、雪の季節が近づいてきている。

それとは別に、畑の野菜を使ったおいしいものをしっかりいただく。
左上、ゴーヤと玉ねぎのサラダ、トマトとゆで卵付き。
右上、カボチャのコロッケとナスのフライ。
左下、鯖の味噌煮とオクラ。
右下、いただいた近江牛でしゃぶしゃぶ。

足の怪我のことは、フェイスブックやツイッターで多くの方に気遣っていただいて、感謝。
明日は東京にもどり、整形外科に行ったあとは、夜、下北沢の旅カフェ〈Stay Happy〉で共感カフェを開催。
何人かの方が参加の申し込みをしてくれて、うれしい。
初めて参加する人もいるので、基本と応用の両方をしっかりやりたい。

尹雄大『体の知性を取り戻す』

私が韓氏意拳をはじめ、ハマってつづけているいま、二年目になるが、その最初のきっかけが尹雄大氏の著書『 FLOW』を読んだことだった。
一読してよくわからない部分もあったが(言葉で説明できないことをどうにか説明しようとしているので当然)、興味を持ち、体験講習会に出かけてみたのだ。
いまも体験講習会にはちょくちょく、『FLOW』を読んで興味を持ったという人がやってくる。

韓氏意拳はいまの私にとってなくてはならない大変重要なものになっていて、尹氏には感謝している。

その尹氏が新刊を出すというので、ひと月前から予約注文していたのが、先日届いた。
版元は講談社現代新書。

頭から読みはじめて、とたんに引きこまれた。
私はちょくちょく、小学校に朗読授業に行くが、そのとき教師が子どもたちを統制しようとして使うことば、姿勢、整列強制などにたいして強い違和感を抱くことが多い。
私自身は子どものころ、大人の要求に自分のふるまいを合わせてやりすごすことができる「小ずるい」子どもだったので、学校生活も適当に楽しんでいたが、この本を読んでたしかに私も尹氏が感じていたような違和感を子どものころから感じていたことを思いだすことができる。
それゆえに、いまさらながら韓氏意拳のような自分の身体と真摯に向き合う武術の稽古にハマっているのかもしれない。

尹氏が例にあげているのは「小さく前にならえ!」や「気をつけ! 休め!」「よく考えてものを言いなさい」などと大人からいわれるなかで失われていった「なにか」についての考察だ。
私もときおり例にだす「体育座り」などもそうだろうと思う。
そういった身体教育を受けてきたいまの私たちが、あらためて身体の本来持っている潜在能力(ここでは知性と呼んでいる)を取りもどすには、どうすればいいだろうか、という難度の高い問題について、この本では正面から立ちむかっている。

ところで今朝、私はひさしぶりに派手にすっ転んで、怪我をした。
人の家の玄関先の五段くらいあるコンクリートの階段の三段めくらいから、足をもつれさせて落下してしまったのだ。
膝とスネをコンクリートの角で打ち、とっさに受け身をとった右腕の外側をすりむいてしまった。
それだけではなく、右足首を打撲したらしく、ネンザでないのは幸いだったが、ひどく痛んでいまも歩くのにかなり支障がある。

転んでしまってかんがえたのは、いったい自分はどのような身体の使い方をしていたんだろう、ということだ。
思いだしたことがある。
この家の玄関はコンクリートの階段までゆるやかなスロープになっていて、私はまずそこを登っていたのだった。
雪国の家にはよくある、融雪のための水を流す塩ビのパイプがそこに埋められていて、1センチくらいの出っぱりに軽くつまずいてしまった。
そこにパイプがあることに気づかなかったので、私は帰りはそれに気をつけなきゃ、と頭でかんがえていた。

さて用事が終わり、帰ろうとしたとき、パイプのことを思いだし、つまずかないように気をつけようとかんがえたとき、その瞬間に降りようとしていた階段を踏みはずして、派手に落下してしまったのだ。

かんがえはいつも身体能力発揮の邪魔をする。
このところ痛感していたことを、まさにあらためて痛い思いとともに確認できた。

「体の知性を取り戻す」とひとことでいったところで、それはなかなかに大変なことだ。
尹氏はもちろんそのことを熟知した上で、いくつかの事例についてさまざまな角度から丁寧にことばを重ねることで伝えようとしているのだろう。
私にとっては韓氏意拳のくだりはとくに共感をおぼえるものだったが、韓氏意拳に接したことのない人にはどのように伝わるのだろう。
そういう人の感想を聞いてみたいところだ。

2014年9月22日月曜日

【YouTube】 JAL便小松着陸映像

離陸映像につづき、今度は着陸映像。

9月から離着陸時に電子機器の使用がオーケーになったので、飛行機のなかから離陸するときの風景を撮影してみました。
使用機材はiPhone5です。
飛行機はJAL1275便。
飛行場は小松です。

視聴はこちら(下の画像をクリック↓)

【YouTube】 JAL便羽田離陸映像

9月から離着陸時に電子機器の使用がオーケーになったので、飛行機のなかから離陸するときの風景を撮影してみました。
使用機材はiPhone5です。
飛行機はJAL1275便。
飛行場は羽田です。

細かい震動で画面全体が小刻みに波打つように揺れますが、それ以外は大変きれいな動画です。
東京の密集した町並がおどろくほどくっきりと映ってます。
外国人に見せるとだれもが驚きます。
外国ではどんな大都市でも、これほど密集した状態が広範囲に広がっている街はないそうです。
ディズニーランドもはっきりと映ってます。

視聴はこちら(下の画像をクリック↓)

今年も残すところ四分の一

気がつけばもう秋のお彼岸。
今日は北陸の実家に帰省中だが、こちらでも彼岸花が咲き誇っている。
関東はもうそろそろ終わりかな。

9月も終わりで、10月になれば今年も残り四分の一となる。
年内のライブイベントの予定を整理しながら、書きだしてみた。
けっこう忙しいな。
みなさんとどこかでお会いできるとうれしいです。

朗読とダンスと音楽「彩り月の女」(9.27)
朗読の山田みぞれとピアノの私、舞踏の亞弥が三軒茶屋のライブハウス〈四軒茶屋〉で「彩り月の女」と題してライブセッションをおこないます。
作品は私が書いた女性視点のストーリーばかりを集めました。
これは今週末ですね。

横浜ホッチポッチ・ミュージックフェスティバル(10.19)
今年もげろきょが出ます!
今年は関内駅南口の特設ステージで16:45からの出演となります。
今年も音楽陣にまじって現代朗読の群読でがつんとかましますよ。

近藤直司スタンダードトリオのピアノで出演@中野SweetRain(10.25)
テナーサックスやバリトンサックスなどを演奏するサックス奏者の近藤直司さんが誘ってくれたジャズのスタンダードナンバーを演奏するライブに、ピアノで出演します。
なるべくお行儀よくやります(笑)。

ハロウィン朗読ライブパーティー@ビッチェズ・ブリュー(10.31)
ハロウィン10月31日(月)の夜、横浜白楽〈ビッチェズ・ブリュー〉にて山田みぞれの朗読と水城ゆうのピアノによる朗読ライブをおこないます。
みなさんも(できれば)仮装しておいでください。

ののみずしゅん+現代朗読「エロいヒムの声」@渋谷〈サラヴァ東京〉(11.2)
現代朗読の野々宮卯妙、ピアノの水城ゆう、ヴォーカルの酒井俊の三人が、いっさいのたくらみも妥協もない即興セッションでスリリングにコミュニケートするなか、現代朗読の群読方も登場。
そして今回の演目は、なんと、名古屋の劇団〈クセックACT〉のために水城ゆうがかつて書きおろしたシナリオ「エロいヒムの声」の25年ぶりの再演です。

◎梅丘THE生エンタ(11.15)
今年も梅丘の街フェスに現代朗読協会も参加します。お茶飲み感覚の朗読ライブなので、気楽にお立ちよりください。
会場と時間は後日発表します。

◎朗読オープンマイク@yoncha(11.24)
11月24日(月/振替休日)夜、三軒茶屋のライブハウス〈四軒茶屋〉にて、前回好評を博した現代朗読協会主催のオープンマイクの第二回を開催します。
評価や批判のない安心の場であなたも表現してみませんか?
朗読以外のパフォーマンスも歓迎。

2014年9月20日土曜日

防音・吸音資材運び、オーディオブックゼミ

昨日は午前中から横浜の某所に行き、資材運び。
オーディオブックの収録ブースを解体した事務所から、いらない防音・吸音の資材をいただき、車で羽根木の家の収録スタジオまで運んだ。

羽根木の家には一室に、市販の防音ルームをそっくりそのまま内側に組み立てた二重部屋があり、そこをオーディオブックの収録ブースにしているのだが、壁面の吸音加工が不十分で若干音鳴りがある。
マイクの使い方と収録の後処理で対処していたが、音鳴りはないほうがもちろんよい。
しかし、吸音資材はまとまった分量となるとけっこうお金がかかるのだ。

昨日運んだ吸音資材は、グラスウールの吸音ボード十数枚と、スポンジの波ブロック数十枚。
たいして重くはないのだが、一番困ったのはグラスウールのちくちく。
皮膚に刺さってちくちくするし、服にも付着していつまでもちくちくする。
とりあえず羽根木の家に運びこんだが、これをどうやってブースにセットするかが悩みどころ。
まあ、収録のクオリティと効率のためだ、日をあらためてしっかりと作業をやろう。

夜はオーディオブックゼミ。
今期の収録では時代小説を優先的に録り進めることが決まったので、時代小説はどう読むかについて解説・検証する。
また、日本の大衆小説の歴史における時代小説の変遷についても解説。
時代小説を読むには「教養」と「空気感」がキーワードとなる。

ゼミの後半は、オーディオブックの収録にはどうしても必要になってくる「共通語アクセント」のトレーニング。
私が考案した「2音程お経朗読」をみんなでやってみる。
これはなかなか厳密なアクセントの実践練習であり、アクセントに不安がある人にとってはかなり有効なトレーニング方法だと思われる。

2014年9月18日木曜日

収録機材、基礎トレーニング、リップノイズ対策の個人セッション

今日の朝ゼミは、矢澤ちゃんが届いたばかりの収録練習用ハンディレコーダーを持ってきたので、それのテストと機材の解説。
矢澤ちゃんが買ったのはZOOMのH1というレコーダー。
びっくりするほど安い!
しかし、機能と音質は充分。

ほかに私が持っているレコーダー各種や、みゆきさんが持っているICレコーダーと聴きくらべたりして、おもしろかった。
今朝も強調したのだが、音はとにかく「入口」と「出口」の部分が重要。
最近のハンディレコーダーはすぐれたマイクを装備しているものが出てきていて、安いのにすばらしい。
それにちょっとクオリティの高いモニターヘッドフォンをつないで練習すれば、オーディオブックリーダーとしては充分に必要な訓練ができる。

小説書きの奥田くんが参加していたので、彼の作品も読んでもらう。
若い女の子視点のストーリーだが、語り口の扱いが難しい。
ここは踏ん張りどころ。

みんなで東松原の〈アイキッチン〉に行って、カレーで昼食。
午後3時から昼ゼミ。
体験参加がおふたりあった。
ストレッチから基礎トレーニングを丁寧にやる。
そのあと、体験の方にも読んでもらい、いろいろ現代朗読的なアプローチを試みる。
大変おもしろがってもらえたようで、私も楽しかった。
昼ゼミのあとは音声表現スキルアップの個人セッションをおひとり。
いろいろ指導を受けたり試したりしてみたけれど、どうしても強いリップノイズが取れないということで、私のところにやってきた。
読んでもらい、収録し、波形を見ながら分析してみたが、とくに大きな問題はない。
もちろんリップノイズはあり、なかには強いものもあるが、克服できないものではない。
彼女のリップノイズの特徴、身体の使い方の癖、ノイズを取るための訓練方法などをお伝えする。

ひととおり終わってから、表現にたいする思いを聞いてみたら、オーディオブックにかぎらず演劇や朗読ライブなども積極的にやっておられて、とにかく表現する場を大切にしているようだった。
自分のニーズを大切にして、これからもいきいきとスキルアップしていけるといいし、そのお手伝いができれば私もうれしいと思う。

2014年9月17日水曜日

在宅仕事、彼岸花、韓氏意拳

タイトルをすべて漢字で書いてみた(笑)。

昨日、気がついたのだが、羽根木の家の庭に彼岸花が一輪、ひっそりと咲いている。
彼岸花は盛大に群れて豪勢に咲くことが多いが、羽根木の家では毎年、一輪か二輪、しかもとてもつつましい感じの花が咲く。
土壌が向いていないのかもしれないが、それでも咲く。

今日の日中は予定がなかったので、在宅でしかやれない仕事をまずはリストアップ。
これが山ほどあるのだが、先日納品したばかりの百人一首のオーディオブック化のデータが、いくつかチェックされてリテイクの必要があったので、その作業。
ところが、ヘリコプターが頭上を長く飛んでいて、繊細な音声編集の仕事に取りかかれない。
しかもそれが三時間近くもあって、予定が大幅に狂ってしまった。

昼に豚丼を作ったが、味付けがうまくいかず、おいしくできなかった。
時々このように料理を失敗することがあると、その後数日はやる気がなくなってしまう。
ニーズはなんだろうね。

夕方、中野に向かう。
新井区民活動センターに行って、韓氏意拳の講習会。
今夜は体験参加と入会する予定だという若い男性が参加していた。
そういう人といっしょにやると、いつもと角度のちがった気づきがあっておもしろい。

終了後、内田先生から、すこしだけかじって試していた崩拳を見とがめられ、手把手で状態がないことを指摘されてそれは私も痛感できた。
一瞬途方に暮れたが、そこにいたる身体の素養を整えるプロセスの大切さを思いださせてもらい、U形転換や、それ以前の棒式、推式などの站椿とのつながりなしでは拳もありえないことを再確認するという大きな気づきをもらった。
ありがたや。

2014年9月16日火曜日

【YouTube】げろきょオープンマイク@四軒茶屋


2014年9月15日に三軒茶屋のライブハウス〈四軒茶屋〉で、現代朗読協会としては本拠地の羽根木の家以外では初になる主催オープンマイクを開催しました。
その抜粋映像です。

以下、出演者リスト。

 山本寿実(朗読)
 松原あけみ(朗読)
 石井美子(朗読)
 てんトコラ(朗読)
 福豆々子(朗読)
 野々宮卯妙(朗読)
 高崎梓(朗読)
 山本葉月(朗読)
 山上晴美(ポエトリーリーディング)
 伊藤さやか(歌)
 永倉秀恵(歌)
 小野(アルトサックス)
 出町(ピアノ)
 水城ゆう(ピアノ)
 森沢幸(司会)

視聴はこちら(下の画像をクリック↓)

げろきょオープンマイク@四軒茶屋、終了

2014年9月15日、月曜日、敬老の日の夜。
三軒茶屋のライブハウス〈四軒茶屋〉で、現代朗読協会としては本拠地の羽根木の家以外では初になる主催オープンマイクを開催した。

当初、ゼミ生の浦さんが取り仕切るはずだったのだが、体調不良で入院するなどして、結局私が引き受けることになった。
そして新ゼミ生のみゆきさんが進行の手伝いをしてくれということで、心強かった。
実際、彼女が楽しく進めてくれたり、さりげなく進行のサポートをしてくれたりして、とっても楽をさせてもらったし、自分のパフォーマンスにも集中できた。
ありがとう、みゆきさん。

この日はボイスセラピスト合宿の最終日で、それが午後5時すぎに参宮橋で終了。
そこから三軒茶屋までは、代々木に歩いて山手線で渋谷に出るのが早いのだが、デング熱騒動のせいで近道が立ち入り禁止になっていたので、参宮橋から小田急線で下北沢へ、井の頭線で渋谷へ、そして田園都市線で三軒茶屋へ、というルートになった。
しかも人身事故で田園都市線が遅れているばかりか、運転再開間もなくなったのでブタ混み。
予定の時間より30分も遅れて店入りとなった。
しかし、ボイスセラピスト合宿に参加していて梓、葉月、卯妙、そしてはるみんもオープンマイクに参加することになったので、いっしょの移動だった。

午後7時すぎ、ゆるりとスタート。
ほとんどがげろきょ関係者か知り合いだったが、ふらりと来てくれた知らない方もいたし、店のオーナーのふたりも飛び入り参加してくれたりして、初めてとしてはとても楽しくなごやかな雰囲気で、成功であったといえよう。

トップバッターは寿実さん。
そしてあけみさん、美子さん(私がピアノで共演)、てんちゃん、豆々子さん(ピアノ共演)、伊藤さやか(歌)と卯妙さん、あずー&はずーのコンビと、休憩をはさみながらも次々と登場。
やんやと盛りあがりつつも、演目にはしっかり集中するという理想的な雰囲気で進んでいった。

途中でお店のオーナーのひとり、小野さんがサックスを吹いたり、出町さんがピアノを弾いたりもしてくれた。
終盤にはボイスセラピスト合宿参加で初めて知り合いになったばかりのはるみんさんがポエトリーリーディングをやってくれた。
最後は卯妙さんと永倉秀恵(歌)による私の作品「鳥の歌」、そして最後はふたたび寿実さんが朗読して、終了。

いやー、楽しかった。
合宿明けで疲れているはずが、逆にどんどん元気になるような感じで、不思議だった。
店の人からも「おもしろかったです。またやりたい」といってもらえて、たぶんまた11月下旬にやることになると思う。

フェイスブックを見てひとりでいらしてくれた若い女性は、ご自分もダンスをされているということで、出演を誘ったのだが、今回は遠慮しておくとのことだった。
体調が完全でないようだったので、次回にはいっしょにやれることを楽しみにしている。
そんなふうに、げろきょ関係以外のいろいろな人が、もっと気軽に飛びこんできてくれたらうれしいと思う。
みなさん、お待ちしてます!

ボイスセラピスト合宿三日め

昨日の最終日も早朝からセンター棟前に集合。
朝のワークはソニック・メディテーションのワークの「音集め」をやってみる。
その後、各自呼吸法をやってもらう。
私はその間に韓氏意拳の自主稽古をたっぷりと。

前日とおなじく、参宮前駅前のおいしいパン屋まで行き、パンとコーヒーを買ってきて、センター棟前で朝食。
昨日もすばらしい天気にめぐまれた。

最終日の午前中のみ、野間VTが参加できるということで、合流してもらう。
午前中は音読療法のあたらしい要素「ソマティック・リーディング」を丁寧にやってみる。
複数人数でこれだけ丁寧にやったのは初めてに近かったので、よい検証になったし、またその強力な効果を確認できた。
ただし、身体接触をともなうので、だれにでも安易には使えない。
ボイスセラピスト側にはそれ相応の観察力と共感力が必要になる。

午後は共感的コミュニケーションと総まとめの実践練習。
ひとりひとりにボイスセラピーの手順のシミュレーションをやってもらった。
最後にみなさんから感想をひとことずつうかがう。
「安心・安全の場で充実した学びができた」とみなさんがおっしゃっていただいて、私はとてもうれしかった。
というのも、初日からいっていたことだが、ボイスセラピーは安心してワークができるようにクライアントと共感的につながることを大切にしているのだが、この資格講座自体もそのようにありたいと私は心がけていたからだ。
それが実現していると参加者のみなさんに感じてもらえてうれしかった。

最後にはお互いに別れがたくなったり、充実した三日間がいとおしくなったりして、感激してみんなが涙ぐむ姿があったりして、私も感激をおすそわけしてもらった。
私にとっても、とても大切な時間をすごさせてもらった。
参加者のみなさんに感謝である。
そして私は、この豊かな経験をバネにして、音読療法の普及・啓蒙活動に飛びまわろう、そのための十分なエネルギーをもらった、と感じている。

※次回のボイスセラピスト講座は10月6日(月)10:00-17:00、羽根木の家にて2級資格取得講座を開催します。詳細と申し込みはこちら

2014年9月14日日曜日

ボイスセラピスト合宿二日め

午前7時、オリンピックセンター・センター棟前に全員集合。
今朝は音読療法の体系内にはないけれど、ボイスセラピストのメンタルによい影響をもたらすマインドフルネスの実践としての「歩く瞑想」の練習会を、講座の前におこなった。

とにかく、ごちゃごちゃ、もやもやした思考――とくに言語思考を手放し、ただいまこの瞬間の自分のありようを感じ、自分と自分を取り巻く世界に気づきつづけるための瞑想。
瞑想は思考を手放すために自分自身の生命の活動(とくに呼吸)に注意を向けるが、歩く瞑想は歩行という運動に目を向けることで、より簡明に思考を手放す練習ができる。
もちろんこれも練習が必要で、すぐに思考を手放して良質な瞑想にはいっていける人はすくない。

歩く瞑想のあとは、みんなで参宮橋駅前のパン屋まで歩いて、それぞれおいしいパンを買ってきて、センター棟の外のベンチで朝食。
心配されたデング熱を媒介する蚊だが、対策が万全だったおかげか、外でのんびりしていてもまったく刺されるようなことはなかった。

昨日とおなじセンター棟4階の部屋に移動し、音読療法のレクチャー。
昨日の復習、そして共感的コミュニケーション。
ボイスセラピストの重要スキルを練習するための方法=プロセスを伝える。
これはなかなか一発で身につくものではない。
繰り返しの練習が必要だし、日々の練習のなかで理解と共感のクオリティを深めていくことができる。
そのことによってボイスセラピストの質も変わる。

昼はやはり参宮橋まで行って、サンドイッチとコーヒーを買い、センター棟前のベンチでいただく。
午前中に共感的コミュニケーションのワークをやったせいか、ゆったりとした時間が流れ、お互いに共感的なありようで安心できたまま、午後のレクチャーに進んでいけた。

午後は音読エチュードのいろいろを紹介し、体験してもらった。
最後は「表現セラピー」としての音読エチュードをいきいきとやっていて、それぞれ楽しんでくれたようだった。
自分のニーズにつながり、自分自身をのびのびと表現すること。
そのことで人はいやされ、活気づき、生命力をすみずみまで発揮することができる。
これが音読療法のもたらすものである。

明日は合宿の最終日。
どんなことが起こるか、楽しみにしている。

明日は初めてのげろきょ主催オープンマイクイベント

オープンマイクというイベントがある。
文字どおり、マイクをオープンに(開放)して、だれでもパフォーマンスをおこなえるように受け入れるイベントで、音楽や朗読、ポエトリーリーディングなどが盛んだ。
とくにポエトリーリーディングはオープンマイクが盛んにおこなわれてきたが、最近は音楽や朗読でもおこなわれることが多い。
ここ数年、そういうイベントが目につくようになってきた。

私も朗読のサポートや音楽演奏で何度か出たことがあるし、現代朗読のゼミ生も積極的に参加している何人かがいる。
そのサポート演奏に何度も行ったことがある。
しかし、現代朗読協会自体がオープンマイクイベントを主催したことはなかった。

このたび、初の試みとして、三軒茶屋の〈四軒茶屋〉というライブハウスで、現代朗読協会主催のオープンマイクイベントを開催することになった。
詳細はこちら

初ということで、いまのところ参加者はげろきょ関係者や知り合いが中心だが、もちろんまったく知らない人やオープンマイク未経験者も歓迎だ。
このオープンマイクの一番の特徴は「ノージャッジ」ということで、上手下手やいい悪いなどの評価をお互いにするのをやめましょう、お互いに共感的なつながりのなかで安心してのびのびと表現できる場を提供しますよ、という呼びかけをしていることだ。
これはそもそも現代朗読の特徴でもある。

朗読にかぎらず、音楽、ダンス、ペインティング、コント、演劇、落語といった人も歓迎だし、制限時間はいちおう5分としてあるが、それより長くなってしまうという人は相談に応じたいと思う。
実際、歌い手もふたり来てくれる予定で、単独で歌ってくれるか、あるいは朗読とコラボしてくれるか、その両方かわからないが、いずれにしても楽しみだ。
また、自分はパフォーマンスはやらないが、なにか書いたものがあってだれかに読んでもらいたい、というような人も作品の持ち込み歓迎だ。
だれかしら読んでくれる人がいるだろう。

三連休の最終日の夜、ご都合のつく方はどうぞ三軒茶屋に遊びに来てくださいね。

2014年9月13日土曜日

ボイスセラピスト合宿一日め

今日は音読療法のボイスセラピスト合宿(集中講座)、初日だった。

正午に羽根木の家を出て、世田谷代田から小田急線で参宮橋へ。
12時半に代々木のオリンピックセンターのセンター棟に到着。
集合・スタート時間の13時までに参加者がそれぞれやってきた。
今回は豊橋や奈良という遠方からの方と、都内からの参加者を合わせて7名での集中講座である。

13時に無事に全員そろって、借りている4階の部屋へぞろぞろと移動。
動きやすいように机や椅子を移動させてから、おもむろにスタート。
まずは音読療法士の野々宮からスケジュールの確認や注意事項の説明。
それから参加者の自己紹介とニーズの交換。
みなさん、それぞれさまざまな動機やニーズがあり、しかしそれらを全部包括して引き受けられる音読療法についてみっちりとお伝えできることが、私にとって大きな喜びである。

さて、音読療法のレクチャーにはいったのだが、ふと思いついてマインドマップを描きたくなった。
ホワイトボードにマインドマップ方式で音読療法の内容の説明をしつつ、余白の部分で音読療法が成立した経緯やその正当性の確保のための要件、そしてどのような場面で活躍できるかの社会的条件などの説明を進めていく。

初日の今日は2級ボイスセラピスト資格講座にあてる予定だったが、時間が足りなくて、どうしても明日以降に持ちこす内容があった。
幸いなことに、全員、明日以降も引き続き参加してくれるということで、2級・1級という区分にあまりこだわらず進めていくことにした。

今日は呼吸法、こころの病のメカニズム、音読療法がそれらに効果を発する仕組み、そして音読エチュードの一部を説明したり実践したりして終わった。
より詳細な音読療法の体系や理論、音読エチュードの実践、そして共感的コミュニケーションについては、明日以降、じっくりおこなうことにした。

日中のレクチャーを終えて宿泊棟の手続きをしてから、全員で参宮橋のお好み焼き屋〈えん〉に行って、食事をかねた懇親会、というか、ようするに飲み会。
みなさんそれぞれのバックグラウンドを聴かせてもらったり、猫談義したり、アルバイトの学生をからかったり、楽しかったなあ。
ハードだけど楽しい一日、これが明日、明後日とあると思うと、わくわくする。

明日は早朝7時集合で、まずはマインドフルネスの実践から。

9月12日という昨日

昨日は夜明けとほぼ同時に起きて、空を見たら晴れていたが、その空はすっかり秋の空。
ずっと気温は低かったが湿度は高かったのが、今朝は湿度が低かった。
ここぞとシーツなどを洗濯する。

昨日は母の誕生日だったが、余裕がなくてなにも送れなく、しかしせめて電話する。
いつものように体調が悪いことの愚痴をこぼしながら、その愚痴が元気ですこし安心する。
それにしても83歳。
私は57歳。
なにかわからないけれど、なにかしら引き受ける覚悟をしておかなければならない。
たぶんそれは遠くないことだろう。

仕事部屋の模様替えをおこなう。
オーディオブックの継続的な収録がスタートすることになっていて、私の仕事部屋をそのオペレーションのためのスペースにあつらえる予定だ。
そのための模様替え。
この作業は嫌いではない。

実家の畑のピーマンがたくさんあったので、昼食にピーマンと玉ねぎとベーコンのスパゲティを作ってみた。
最後に煮汁を加えてよくフライパンを揺すったら、乳化したソースがうまく麺にからんでおいしくできた。

夜はオーディオブック・ゼミ。
多くのナレーターや朗読者、声優が無根拠に、習慣的にやっている「発声練習」に対して、かねてから疑念を覚えていた私が、「根拠あるトレーニング法」を懸命にかんがえていて、それを試してもらったのだが、有効な面はあるはず。
そのひとつが「ボイン訓練」(笑)。
いや、これ、かなり有効だと思うんだよね。

後半は実際に収録しての、フィードバック音声を聴きながらの詳細な検証。
今夜はみゆきさんがサンプルとなった。

そして今日はこれから代々木のオリンピックセンターに行き、三日間のボイスセラピスト合宿の初日。
豊橋、岡崎、奈良という遠方からの方と、都内からも何人か参加する。
毎年そうなんだけど、三日間、とっても楽しいのだ。
とくに夜の食事会・懇親会をかねた飲み会で共感的コミュニケーションについても話したり実践したりして、これが楽しい。
もちろん日中はみっちりと音読療法の勉強。

では、はりきって行ってこよう。
体調が完調に復帰してよかった。

2014年9月11日木曜日

今日の朝ゼミはオーディオブック・ゼミ

今朝のゼミで、わりあい古株(失礼、他意はない)のゼミ生のやざわちゃんが話していて思いだしたんだけど、いまのげろきょの活動の中心になっているゼミというシステムは7年くらい前からスタートして、その当初はオーディオブックの収録をめざして作品の読みこみをする朗読者が多かった。
収録をめざさなくても、ひとりひとり練習するための持ち作品を持ってきて、それをみんなで聴くスタイルだった。
いまもそのスタイルはあるが、よりゆるやかな、それぞれが自分のやりたいこと(あるいはやりたくないこと)をやる場になっている。

ところが、いま、ゼミに参加できるゼミ生の数がへっていて、休講になることも多い。
そろそろそのゼミというシステムを見直す時期なのかなあ、なんてことを話していたら、てんちゃんが思いがけないことを話してくれた。

てんちゃんはオーディオブックも読みたいし、ひとりで自由にライブ活動もしたいのだが(実際にそうしている)、げろきょという足場から離れるつもりはない、というのだ。
それは、げろきょという足場を離れると自分が「崩れる」ような気がするから、という。
ちょっと漠然とした言葉だが、それを聞いて私にはピンと来るものがあった。

ゼミ生が少なくなり、ゼミ自体も休講が多くなってきたとき、私はゼミというシステムを見直すことをかんがえながら、その先に見え隠れする現代朗読協会そのものを解散してしまおうか、という選択肢が自分のなかにあることに気づいていた。
オーディオブックを収録する、という実利的なものには参加者があるのに、現代朗読の表現を深めるためのゼミそのものには参加者が集まらない、現代朗読を学んである程度自由な朗読表現ができるようになった人たちは、残らずに自立して離れていってしまう。
そのことについて寂しさをおぼえ、また無力感にとらわれてもやもやしていた。

てんちゃんの話で、私自身がげろきょという場の必要性を痛感した。
てんちゃん同様、私自身、げろきょという足場がなくなると「崩れてしまう」ような気がする。
私も基本的に、ものを書いたり、ピアノを弾いたり、ピンで活動する人間だが、いまはげろきょという足場があることでピンの活動に一種の強靭な「芯」を持てている。
げろきょのみんなとのつながりがあることで、ピンでの活動にも不安をおぼえず立ちむかっていけているのかもしれない。
この場と、ここにいつづけてくれているみんなとのつながりは、私にとって死守すべきといってもいい大切なものなのかもしれない。

そんなことを話したり確認したりして、元気になったあとは、オーディオブックの収録実習と分析に取りくむことができた。
実際に収録し、Adobe Audition の画面を見ながら分析をし、なにが足りないか、なにが必要なのかについて、分析的な実証をして、今後の役に立ててもらう実習をおこなった。

オーディオブックや朗読表現のつぶさな実践的分析・検証について、いまの私ほどノウハウを蓄積している者はいないという自負がある。
しかし、これは墓場まで持っていってもしかたがない。
だれかに伝えておきたい、というのが、いまの私の切実なニーズである。
出し惜しみは一切しないので、だれか私の経験と知識をすべて受け継いでくれるという人がいたら、無条件で歓迎したい。
だれかいませんか〜?

※現代朗読ゼミに体験参加ができます。
 9月の参加可能な日時など詳細はこちら

9月の横浜共感カフェを終えて

2014年9月10日、水曜日夜。
昨日は横浜の神奈川県民センターで共感カフェがあった。
主催はいつもの須美子さんで、彼女によれば横浜共感カフェも昨日でもう6回めになるそうだ。
常連の方もいるし、初めての方、まだ数回の方と、いろいろ。

昨日はまったくの初心者の方がいなかったということもあって、ざっくばらんにみなさんの最近の体験を話していただきながら、実例にそくして共感的コミュニケーションの勉強をしていった。

おひとりの方・Nさん(女性)が、ある事情から裁判所と関わることになり、その過程でなにやら法外な利用料というか弁護士費用を請求されて、非常に憤慨している、ということをおっしゃられた。
事情を説明してもらおうとしても、窓口の職員は「もうこれは決まったことですから」の一点張り。
このようにまったく取りつく島もない対応を前にした場合、どうすればいいのですか、という話。

なかなかやっかいな事例だが、まずはNさんに共感してみると、もちろん法外なお金のことも困っているが、それ以上にきちんとした説明がされずに納得できない、明確さのニーズが満たされない、誠実さが感じられない、こちらをまったく尊重してもらえていないように感じる、そういうことが一番大切なことのようだった。
一見お金の問題に見えるけれど、裁判所という公的機関の非人間的な、役所ばった、こちらにたいする誠実さと尊重のない態度が、Nさんを憤慨させたり悲しませたり傷つけているのだということがよくわかった。

このように、相手が自分の職業的な「立場」に閉じこもってかたくなな物言いをしているとき、その相手にこちらの求める対応を望むのはとても難しい。
人間的な対応を求めるなら、なんとかしてその「立場」から出てもらう必要がある。

ここで重要なのは、そのように一見「立場」に閉じこもり、まったく非人間的に見えている相手も、やはりその中身は家族も友人もいるひとりの人間であり、彼もまたなにかのニーズを必死に満たそうとして立場にしがみついているにすぎないのだ、ということだ。

立場に閉じこもるのは役所の人ばかりではない。
医者も学校の先生も、大会社の社員も、事務員も、コンビニの店員も、マクドナルドのバイトの女子高生も、それぞれの立場があって、そこにしがみつくことがある。
そのように、立場にしがみついてこちらにとって理不尽なことをいいつのる相手を前にしたとき、私たちは腹がたち、その理不尽な言質に気をとられてしまいがちだが、もっとも重要なのは、「相手はなぜその立場にしがみつく必要があるのか」ということだ。
つまり、立場にしがみついている相手のニーズに目を向ける、ということだ。
そこに共感できる余地がある。

うまく共感できて、すこしでもつながりを持てれば、相手は立場という囲いから顔をのぞかせて、その人本人の個人的な言動をしてくれることがある。
相手のニーズがわかり、相手がこちらに自分を伝えることができたと感じられれば、こちらも相手にこちらのニーズを伝えることができる。
それが共感的コミュニケーションの可能性だ。

そんなことを昨夜はこまかく検証しながら、みんなで学んだ。
最初はとても憤って途方にくれておられたNさんも、最後は明るく建設的なお顔になって、私も大変うれしかった。
参加のみなさんもクリエイティブな気持ちを共有されたのではないだろうか。

さて、来月の横浜共感カフェは、やはり神奈川県民センターで10月14日(火)夜に開催することになった。
ご都合のよい方はどうぞおいでください。
詳細はこちら

2014年9月10日水曜日

代官山〈NOMAD〉で永倉秀恵が歌った

2014年9月9日、火曜日夜。
代官山のライブハウス〈NOMAD〉での対バンライブ「Sympathy Vol.3」に歌手の永倉秀恵が出演するというので、そのサポート演奏でいっしょに行ってきた。

秀恵ちゃんはここ3年くらい、ライブ活動から遠ざかっていたのだが、またすこしずつ復帰していくということで、私にサポートを依頼してくれたのはうれしいことである。
昨夜は5曲歌ったのだが、うち3曲は私の曲だった。

〈NOMAD〉は私は初めてだった。
羽根木の家に秀恵ちゃんが来てくれたので、ちょっとだけ声出しをかねてリハーサルをやったあと、いっしょに渋谷へ。
〈NOMAD〉は渋谷駅と代官山駅の中間にあって、東横線に乗り換えるのも面倒なので、渋谷から歩くことに。
徒歩約10分。

4時半くらいに到着すると、すでに別の出演者がリハーサルをやっていた。
昨夜の出演者は、

 あずさ
 佐々木まな美
 槌谷知佳
 永倉秀恵
 つつみたになおこ

全員女性シンガーソングライターの5人で、私たちを除いて全員がピアノの弾き語りスタイル。
しばらくして私たちもリハーサルにはいる。
客席は30人くらいでほぼ満席というこじんまりした店。
正面に低いステージがあって、そこにヤマハのデジタルピアノが置いてある。

ひととおり演奏し、音響の確認をして、20分ほどで終了。
手持ちぶさたなので、客入れの時間までどこかで軽く腹ごしらえをしようと、店を出た。
ところがもう夜の時間帯になっていて、飲み屋はたくさんあるけれど、カフェのような適当な店がない。
結局渋谷駅の近くまでもどったが、時間があまりないという判断で、コンビニでおにぎりを買って〈NOMAD〉にもどることにした。

6時20分に出演者とスタッフが集まって、顔合わせと打ち合わせ。
6時半、開場。
7時前に名古屋でNVCのワークショップの講師の仕事をしていた卯妙さんが、新幹線から直接こちらに来てくれた。

お客の入りはかんばしくなく、目当ての人の出番が終わったらさっさと帰ってしまう人がいたり、来るといっていた人が何人か来れなくなったりと、かなり寂しい感じだったが、Oeufs(うふ)の相方の伊藤さやかがひさしぶりに顔を見せてくれて、これは思いがけずうれしかった。

秀恵ちゃんの出番は4番めで、演奏曲目は以下のとおり。

 普賢象(秀恵作)
 砂の草原(水城作)
 朝陽色(秀恵作)
 Into Your Mind(水城作)
 鳥の歌(水城作)

いずれものびやかな歌声を聴かせてくれた。
とくに後半のパフォーマンスはすばらしかった。
私は出番前にちょっと歩きすぎたせいか、ペダルを踏む右足のすねがつってしまい、左足に踏み替えるなどちょっとあわててしまった。

最後のつつみたになおこさんまで聴いた。
こういう対バン形式のライブは、いろいろなタイプの歌い手が聴けるのでおもしろいのだが、こういう場ではとくに秀恵ちゃんの「だれにも似ていない唯一無二感」がただごとではなくきわだっているのが確認できる。
ほかの出演者もそれなりに自分たちなりの工夫をこらしてはいるのだが、おおまかにいって「似たり寄ったり」という感がいなめないし、歌のうまい下手も「どんぐりの背比べ」ということになる。
が、秀恵ちゃんはほかのだれともまったく違うし、歌もうまい下手という評価基準でははかれない。
そして私が提供している曲ももちろん、J-POPのシンガーソングライターが書いているようなものとは全然違う。

終わってから秀恵ちゃん、卯妙さん、伊藤さやかと4人で、近くのこじゃれたピザハウスに寄った。
なかなかいい感じの店で、ビールとピザをつまみながらけっこう盛りあがる。
伊藤さやかとも今後ちょっとおもしろい、卯妙さん発案のユニークな企画を展開しようという話になり、得るものが多い夜となった。

秀恵ちゃんのオリジナリティは丁寧に大切に育っていってもらいたいし、私もそれをサポートしたり、神曲も提供していけたらいいと思うが、まずは秀恵ちゃんのライブ活動復帰をお祝いしよう。

2014年9月9日火曜日

風邪をひきかけたときはなにより睡眠

急に涼しくなって、いや、涼しいというより寒いくらい気温がさがって、寒さが苦手な私はとっさに適応しきれずに風邪をひきかけている。

毎年、秋から冬にかけて体調がくずれ、冬眠期なのに無理やり活動しているクマみたいにパフォーマンスが低下する。
へたすると重い風邪をひいて寝こんでしまうこともあるので用心しているのだが、ここ数年は経験がものをいってひどくこじらせてしまう前に手を打って、なんとか低空飛行でやりすごせるようになった。
とくに音読療法の呼吸法を心がけているここ数年、さらに去年からはじめた韓氏意拳のおかげで、心身の調整はかつてないほど上手にやれるようになった。

今回はまず、夜中に頭痛で目がさめた。
偏頭痛だ。
右耳の奥がずきんずきんと痛む。
朝になってしばらく活動していたら、そこからさらにこめかみまで偏頭痛が広がってきた。
身体も重く、はっきりと熱こそないが、逆に手足が冷たくなっている。

昨日一日やりすごし、夜は早めに寝た。
たっぷり8時間眠ったおかげで、今朝は悪化していなかった。
今日はすこし熱っぽい感じがするが、発汗があって体温調節はなんとか機能しているようだ。
今夜は永倉秀恵とのライブで代官山に行くが、なんとかやりすごせるだろう。

睡眠といえば、ライターの井上真花に教えてもらって最近おもしろく使っている「Sleep Cycle」というアプリがある。
枕元に置いておくと寝返りなどの震動をキャッチして、キャプチャー画面のように睡眠のサイクルを表示してくれる。
けっこうおもしろい。
それにしても、いつも最初の一時間で必ず一度目がさめてしまうのはどうしたわけだろう。

もうひとつ、これはだいぶ前から使っている体重記録ソフト。
私の平均体重は60キロくらいだが、このところちょっと割りこんでいるので、せっせと食べて体力を維持したい。

朗読とダンスと音楽「彩り月の女」@三軒茶屋〈四軒茶屋〉(9.27)

現代朗読の山田みぞれと即興ピアノの水城ゆう、そして舞踏の亞弥が三軒茶屋のライブハウス〈四軒茶屋〉で「彩り月の女」と題してライブセッションをおこないます。
予定のテキストはすべて水城ゆう作の、女性視点のストーリーばかり。
それにピアノと舞踏が即興でからみます。

◎日時 2014年9月27日(土)19:00開場/19:30開演
◎場所 三軒茶屋〈四軒茶屋〉
  世田谷区三軒茶屋2-14-12 三元ビル5F
  田園都市線「三軒茶屋」駅パティオ口or世田谷通り口より徒歩1分
  世田谷線「三軒茶屋」駅より徒歩1分
◎料金 2,500円(1ドリンク付き)

予約先:メール「mizorainbow@gmail.com」
または現代朗読協会お問い合わせ・予約フォームからお問い合わせ内容を「公演・ライブご予約」を選び、メッセージ欄に「彩り月の女」と明記してください。