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2017年3月18日土曜日

頭のなかをからっぽにして集中する(OneNote)

気づいている人は気づいていると思いますが、私たち人間は(とあえて一般化しますが)ほうっておけばつぎからつぎへとろくでもないことばかりかんがえつづけ、いつも頭のなかを雑音でいっぱいにしています。
これはもう、人間の習性といっていいかと思います。
さらに、かんがえればかんがえるほど自分の気分が落ちこんでいってしまうような楽しくないこと、つらいこと、ストレスフルなこと、どうしようもないようなことへと、自分のかんがえを導いていくというのが、その習性の特徴です。

この習性を引き起こしてしまう脳の働きにはちゃんと名前がついていて、「反芻《はんすう》思考」とか「デフォルト・モード・ネットワーク」などと呼ばれます。

これが働いている状態のままなにかをしようとしても、あるいはなにか作業に集中しよう
としても、うまくいきません。
とくに気がかりなことがいくつかあるようなときは、そのことが思考の表面に顕在化しつづけていて、肝心のことに集中できなくなります。
なにかしようとしても、いつもなにか気がかりなことが思いうかんで、それが集中を阻害するのです。

気がかりは基本的に、いまくよくよかんがえてもどうしようもないこと、が含まれます。

「いくらかんがえてもいまはどうしようもないこと」
たとえば、離れて暮らしている両親が高齢になってきて、そのことが心配でいつも気がかりだ、というようなことです。
いますぐには解決策は思いうかばないし、状況もすぐに変わるわけではありません。

「時期が来るまでなにもできないこと」
来期の人事異動が気になっていて、ひょっとして転勤があるかも、といった心配。
そのときがくるまでなにもできないんですが、ついついくよくよとかんがえてしまいます。

「仕事で失敗してしまった。とりあえず相手がたに謝罪したが、相手の反応が気になったしかたがない」

いまできることがあればさっさと取りかかればいいし、いまできることがないならそんなことをいまかんがえていてもしようがないわけで、とりあえずはそのときが来るまで忘れてしまって、取りくめるときが来たときに全力で取りくめばいいのです。

しかし、どうしようもなくくよくよと、何度もなんども、繰り返しかんがえてしまうのです。
反芻思考におちいってしまうのです。
ま、人の習性ですからね。

この習性から抜けだすには、いまかんがえてもしかたがない気になっていることを、全部書きだしてみる、という方法です。
「GTD」というライフハックが有名ですが、それもそのひとつですね。
気がかりなことを全部書きだしてしまえば、そのことを安心して忘れることができます。
できれば、いつ取りくむのか日時を決めておいて、スケジュールに書きこんでしまうと、もっと安心です。

自分がいまかんがえるべきことはすべてノートやスケジュールに書きこんである、という安心感があれば、すべてを忘れて目の前のいますべきことに集中しやすくなります。
そのためには、なんとなくくよくよとかんがえはじめてしまったことがあったとき、それに気づいて、すぐさまそれを書きだしてみる、という習慣を身につける必要があります。
そのためのノートをいつも持ちあるくようにしましょう。

私の場合は Microsoft の「OneNote」というノートアプリを使っています。
ほかにもEvernoteやメモ、ノートパッド+など、さまざまなノートアプリがありますので、自分の好みのものを使えばいいと思います。
OneNoteはメインで使っている MacBook Pro 15インチにも、iPadにもiPhoneにもおなじものをインストールして、クラウドで同期が取れるので、便利に使っています。

タブをいくつも作れて、タブのなかにさらにノートページをたくさん作れるようになっているので、まるですぐに必要なページが開ける付箋がたくさんついたノートを、いつも何冊も持ちあるいているような感覚です。
思いついたことはすぐに新規ノートを開いて、とりあえず書きつけます。
あとでゆっくりとタイトルをつけたり、タブに移動して分類したりします。
しかも、これ、無料アプリなんですよね。