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2017年3月17日金曜日

北陸の実家で毎月開催している音読カフェ、でした

昨年暮れから、毎月、北陸の実家に帰省するたびに開催している「おれんち音読カフェ」は、一月はお休みしましたが、今回の三月の開催で3回めとなりました。
初回から毎回欠かさず、休まずに参加してくれている方が2名いるほか、今回は5名の方が参加してくれて、ちょっとにぎやかでした。
ほとんどが近所の友だちつながりで、女性の方ばかりですが、今回は介護福祉施設に置かせてもらったチラシを見て興味をひかれたという方もいらして、うれしかったです。

人数がある程度いると、音読エチュードも群読で成立するものに挑戦できます。
今回も、まずは音読療法の三種類の呼吸法からスタートして、ハミング発声、音読エチュードへと進んでいきました。
途中、さまざまな気づきがあったり(逆に気づかなかったり)、疑問がわいてきたり、どうしていいかわからなくなったりすることが出てきて、そのつど、私は共感的にみなさんとつながることを心がけながら、ゆっくりと丁寧に進めていきます。

今回のテキストは、参加者が「おとなな人たち」であることを考慮して、先日の大阪と名古屋の現代朗読ワークショップでも用いた『方丈記』の冒頭部分を使ってみました。
ところが、プリントした紙を持ってくるのを忘れてしまったのです。
そして実家にはプリンターがない。
FAXがあるので、そちらに打ちだそうかとも思ったけれど、あまり品質がよくない。
そこで、ネットワークプリントサービスを使ってみることにしました。

無料のユーザー登録をして、自分のアカウントにプリントしたPDFファイルをアップロードするだけ。
あとはコンビニに行って、プリンターに自分のアカウントを入力して、お金をいれてプリントボタンを押すだけ。
A4のプリントが1枚20円でした。
べんり~。

みんなで『方丈記』を、内容を理解するのではなく、「それを読んでいる自分の身体やようすを観察する」エチュードをいろいろやってみました。

音読エチュードのあとはお茶菓子をいただきながら、音読療法の補足の話やら、日頃の悩みやらを、フリートークで交換しました。
高齢のお父さんが最近脳内出血で入院し、手術を受け、その後認知症が進んでいるという方がいて(私と似ています、私は母ですが)、それがきっかけなのかどうか、お母さんが「自分のいままでの人生はなんだったんだろう」と落ちこんでいるのがつらい、という話をされました。
私はみんなでその方に共感し、そしてお母さんにも共感的に話を聞くこと、これまでのことをいっしょにお祝いできるんじゃないかということなどお話しました。
帰るときにはすっかり元気になって、晴ればれとした顔だったのが印象的でした。
その方のお母さんも元気になってくれるとうれしいですね。

来月の開催日程を決めることにみなさんも積極的に協力してくれて、みなさん、来月も参加する気まんまんで帰られました。

音読カフェは、音読療法という健康法を核に、みなさんが共感的につながりあい、安心して参加できるささやかなコミュニティを作るとても気安い方法です。
多くの方にこのような場を知ってもらえるとうれしいと私は思っています。

そして東京にもどったら、国立でも音読療法協会主催で音読カフェを定期的に開催していくつもりです。
みなさん、どうぞ気軽にご参加ください。

3月開催:音読療法協会の音読カフェ(3.18)
ボイスセラピーの手法を用いつつ、お茶を飲んだり共感的に対話しながら進める心身調整健康法を実践する場を、あらたに音読療法協会主催で開きます。3月の開催は18(土)10時/31(金)10時・19時、それぞれ約2時間です。