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2016年8月19日金曜日

自己承認とは自分という孤島の土台を築くこと

承認欲求、ということばがあります。
人から認めてもらえないと自分の居場所がない、生きている価値が感じられない、それゆえに他人から承認されることを追いもとめ、それに執着する、という欲求のことです。
しかし、自分のおこないが必ずしも人に認めてもらえるとはかぎりません。
承認どころか、ときには拒絶されたり、けなされたり、批判されることもあります。

承認欲求がこうじると、だれかひとりではなく、すべての人に認められないと気がすまなくなります。
これもちょっとかんがえればわかることですが、すべての人に承認されるように行動することは不可能です。
多くの人に気にいってもらえたとしても、かならずだれかから否定されたり、批判されるということは起こります。

結局のところ、自分が「これでいいのだ(by バカボンパパ)」と落ちつき、自信を取りもどすには、他人にたよるのではなく、自分で自分を認めることしかありません。

どんな人も「自分という孤島」を生きています。
このちっぽけな島はいつも風雨が吹きつけ、荒波にもまれています。
そこにどっしりと立ち、安全であることに安心し、自分の楽しみを持ち、いきいきとしつづけるには、島の土台がしっかりしている必要があります。
自分自身を認め、うまくいっていることがたくさんあることを確認することで、島の土台はしっかりしていきます。

うまくいっていることを確認するというのは、満たされたニーズをお祝いするということです。
私たちはいつも自分のニーズを満たすために行動しています。
たとえ無意識であれ、どんな言動もなんらかのニーズを満たすためにおこなわれています。
その言動によってねらいどおりニーズが満たされることもあれば、満たされないこともあります。
日々、そういうことが起こっています。

私たちの習癖として、満たされなかったニーズに目を向けるのはたやすくなっています。
つまり、「ダメだし」をするのは得意なのです。
すべての人がそのように教育されてきています。
いまの教育制度は、なにがまずかったのか、なぜ失敗したのかに注目し、それを修正することで成長をうながします。
これがうまくいくこともありますが、うまくいかないことも多いのです。

逆に「なにがうまくいっているのか」に注目することで、より成長をうながす方法があります。
これが共感的コミュニケーション(NVC)の提唱者であるマーシャル・ローゼンバークの推奨している方法です。

一日の終わり(でなくてもいいんですが)に、今日自分にとってなにがうまくいったのか、どんなニーズが満たされたのかについて注目し、そのことを存分にお祝いする。
それが自分という孤島の土台をしっかりしたものにします。

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