ページ

2014年1月31日金曜日

あいぶんこ朗読ポッド Vol.53

「羽根木の家」スタジオで収録したトークと朗読ライブセッションです。
朗読は現代朗読ゼミ生の宮本菜穂子。
ピアノは水城ゆう。
作品は夢野久作『いなか、の、じけん』より「空家の傀儡踊(あやつり)」。

視聴はこちら(下の画像をクリック↓)
※コンテンポラリー表現ユニット〈ウェルバ・ムジカ〉の結成デビュー戦が中野〈Sweet Rain〉にて2月22日(土)夜に行われます。
 詳細はこちら

共感的コミュニケーション勉強会、ふたコマ

昨日は羽根木の家で共感的コミュニケーションの勉強会を昼と夜の2回開催した。
昼は女性ばかり5名の参加。
夜は9名の参加で、内5人は男性という、羽根木の家ではめずらしい風景だった。

男性が共感的コミュニケーションを勉強し、身につけてもらえるのは大変うれしい話だ。
私自身も身におぼえがあるが、暴力的な社会のなかで育ち、暮らしていると、とくに日本においては男に独特のプレッシャーがかけられることが多く、そのせいで変にかたくなになっていたり、不要なこだわりにしがみついていたりすることがある。
それはひいては自分の中心にある繊細でか弱い場所を必死に守ろうとするこころの動きなのだが、そのせいで自分自身をそこなうばかりか、まわりともうまくいかなかったり、迷惑をかけてしまっている。

自分自身を見つめ、自分のニーズに深くつながることで、落ち着きと、人に思いやりをむける余裕を持ち、つながりを大切にしていくのが、共感的コミュニケーションの目的だ。
私はこれでずいぶん救われているし、毎日がイキイキとした連続性をもち、人と関わることもこわくなくなったばかりか楽しくなるばかりだ。

昼の部も夜の部も、共感的コミュニケーションに初めて触れる人が数名いらしたので、このコミュニケーション・スキルの原理とプロセスを説明し、それから実例をあげて実際に解説したり、お互いに組になって練習してもらったりした。
うれしいことに、昼の部には、共感的コミュニケーションのベースになっているNVCのコアメンバー仲間の理子さんが参加してくれた。

そしてさらにうれしいことに、夜には私にNVCを教えてくれた張本人の安納献くんもぶらっと遊びに来てくれた。
理子さんも夜まで残ってくれた。
参加者のなかにはご自分もカウンセリングの仕事をしておられたり、電話相談のボランティアをしておられたり、あるいは治療院をされているといった方もおられて、仕事にも役立てていただければうれしいと思いながら勉強会をすすめていた。

2月5日からは献ちゃんのNVCのワークショップ「ポテチカフェ」が4回シリーズで開催される。
くわしくはこちら
また、次回2月の羽根木の家での共感的コミュニケーション勉強会については、こちらをご覧ください。

2014年1月30日木曜日

鼻洗浄(鼻うがい)というものを生まれて初めてやってみた

共感スキル勉強会のお仲間の朋子さんから教えてもらった鼻うがいの器具「ナサリン」を、ようやく使ってみた。
ほんとうは教えてもらってすぐに購入してあったのだが、なんとなく気が向かなくて仕事机のはじっこに置いてながめていた。
今日、ふと使ってみる気になって、やってみた。

付属の塩を250mlのぬるま湯に溶かして、注射器みたいな本体に吸いあげる。
塩は付属のものでなくても、普通の食塩でもいいと思う。
専用の塩は50袋入りで1,500円もするので、1回分が30円。
ちょっとばかばかしい。
ようするに、鼻がツーンとしないように、生理食塩水が作れればいいのだ。

注射器みたいなものの先っちょにシリコンのアタッチメントがついていて、それを鼻に押しあてて食塩水を鼻腔に注入する。
コツは「あー」といいながら注入すること。
ちょっときな臭い、プールで鼻に水がはいったときのような、あのツーンとする「予感」のようなものが来るけれど、実際にはツーンは来ない。
すぐに反対側の鼻の穴から食塩水が流れ出てくる。
口のなかや目のほうにも出てくる感じがある。

片方が終わったら、もう片方もおなじ要領で。
人には見せられない姿だな。
しかし、結果は。

なかなかいい。
すっきりした。
私は花粉症や、ハウスダストと寒冷のアレルギーがあり、しょっちゅう鼻がグスグスいわせているたちなので、鼻うがいはとても気持ちいい。
風邪予防にもいいだろう。
これから花粉症の季節だけど、ちょっと気分が軽くなった。



あいぶんこ朗読ポッド Vol.52

現代朗読のテキスト表現ゼミより。
なにか書きたいのになにをどう書いていいのかわからない、という人がよくいるが、そういう人はどうすればいいのか。
とにかくなにか書いてみる、なにか書いてみたとき、自分がなにを書きたかったのか、後でわかってくるという書きかたがある、という話。
これを「吾輩は猫である方式」といいます。

視聴はこちら(下の画像をクリック↓)
※テキスト(文章/文字)を使った自己表現を研究するためのゼミナール、2014年2月の開催予定はこちら

2014年1月29日水曜日

中野で韓氏意拳

今夜は中野まで韓氏意拳の稽古に行ってきた。
写真は会場の新井区民活動センターの入口の部屋割りのホワイトボードだが、いつも「意拳同好会」という名義で予約されている。
同好会なんて感じのものではないけどね。

今日は前半が形体訓練、後半が技撃椿の稽古。
動きが目的化すると恣意的になってしまうことと、身体のまとまりが深まることによって自然な活力や状態の表現が生まれることとは、まったく別の種類の運動であることを、繰り返し練習する。
まだよくわからない面も多いが、「状態」をつかみ、深く注目しながら練習することが大切であることはよくわかった。

今日は常連の方と、女性がふたり。
そのおひとりはビオラ奏者とのことで、ちょっと興味を引かれたが、お話はあまりできなかった。
音楽演奏と韓氏意拳の関係・関連について、私は興味がある。

(まとめ)あいぶんこ朗読ポッド Vol.46〜50

今日は「あいぶんこ朗読ポッド」のVol.51を配信しました。
これまで配信したVol.46からVol.50は以下のリンクからご覧ください。
お見逃しの方はこの機会にぜひどうぞ。

 Vol.46 現代朗読は共感的コミュニケーションをベースにしている
 Vol.47 KAT朗読、政岡由衣子ダンス、水城ゆうピアノ、岡本かの子「愛」
 Vol.48 表現には「表層的技術」と「深層的技術」がある
 Vol.49 照井数男朗読、水城ゆうピアノ、夏目漱石『それから』
 Vol.50 現代朗読では「ダメ出し」をしない

Vol.41〜45のまとめはこちら
Vol.1〜40のまとめはこちらのリンクから。

※現代朗読体験講座2月の開催は、2月1日(土)です。
 詳細とお申し込みはこちら
※コンテンポラリー表現ユニット〈ウェルバ・ムジカ〉の結成デビュー戦が中野〈Sweet Rain〉にて2月22日(土)夜に行われます。
 詳細はこちら

あいぶんこ朗読ポッド Vol.51

2014年1月18日、現代朗読協会「羽根木の家」でおこなわれたロードクパーティーの模様から、抜粋で何回かに分けてお送りしましたが、これが最後のパートです。
ゲストのコンテンポラリー・ダンサー政岡由衣子と水城ゆう(ピアノ)がセッションをおこなったようすです。
完全な即興です。

政岡由衣子さんは現代朗読と現代音楽をコアにした新ユニット〈ウェルバ・ムジカ(Verba Musica)〉のデビュー戦でも、ダンスで参加してくれることになりました。
2月22日(土)夜、中野〈Sweet Rain〉にお越しください。

視聴はこちら(下の画像をクリック↓)
※コンテンポラリー表現ユニット〈ウェルバ・ムジカ〉の結成デビュー戦が中野〈Sweet Rain〉にて2月22日(土)夜に行われます。詳細はこちら

ストレスマネジメントとしての音読療法

photo credit: Amy McTigue via photopin cc

人は外部からストレスを受けると、反射的に対応しようとする。
思考する余地もなく、反射的に身体が反応する。
防衛反応である。
横断歩道を歩いていて、マナーの悪い車が突っこんできてあやうくぶつかりそうになったとき、反射的に身構え、自分を守ろうとする。
そのとき、身体のなかではどんなことが起こっているだろうか。

筋肉が収縮する。
動悸がたかまる。
体温が上昇する。
血圧が高くなる。
呼吸が浅くすばやくなる。
つまり、交感神経が瞬時に昂進してこのような反応が起こっている。
これだけならなんの問題もないし、生命維持のためには必要な反応だ。
問題は、人は大脳が発達し、思考や記憶や想像力を持っている、また社会性を持っているということからやってくる。

ストレスは「車にぶつかる」といった物理的なものだけではない。
職場で上司に叱責されたとか、友人やパートナーと喧嘩したとか、ひと前で恥をかいた、といったことも精神的なストレスとなってふりかかる。
精神的なストレスを受けたときもまた、人は防衛反応として交感神経を昂進させてしまうのだ。
つまり、それが物理的であろうが精神的であろうが、なんらかのストレスがかかると区別することなく交感神経が昂進する。

精神的ストレスを受けたときも、やはり動悸がたかまったり、呼吸が浅くなるのを感じるだろう。

人がかかえる問題は、さらにそのストレスの原因を「記憶する」というところにある。
物理的ストレスであれ精神的ストレスであれ、それを受ける原因になったできごとをいつまでも記憶し、そして思いだす。
思い出すことによってまた精神的ストレスが反復されるし、またおなじことが起こるんじゃないかと想像することによって、あらたな精神的ストレスを生むことになる。
そのたびに活動・消耗の神経である交感神経が昂進してしまう。

ストレス記憶からのがれられず、思い出しつづけてしまうことを「反芻思考」と呼ぶが、反芻思考を断ち切れず心身が消耗しきってしまう状態を「うつ」という。
この対処法としては、反芻思考を断ち切るすべを身につけることがもっとも有効で、音読療法もその手段のひとつとして有効である。
 
反芻思考はうつを呼ぶばかりでなく、あまりに強烈なストレス記憶の場合、それ記憶自体を「忘れよう」として記憶の奥底にしまいこんでしまう、ということが起こる。
そうなった記憶のことを心的外傷《トラウマ》と呼ぶ。
なにかものごとが起きたり、ある場所に行ったり、だれかに会ったりしたとき、自分では意識できないなにか不安な気分になったり、パニック症状があらわれたりすることがあるが、トラウマで原因であることが多い。
こういうときにも、いちはやく前兆をとらえて音読療法の手法で自分を落ち着かせることで、症状からのがれることができる。
音読療法は手軽で優れた「ストレスマネジメント」の方法であるともいえる。

※2月の2級ボイスセラピスト講座は23日(日)に開催されます。
 詳細とお申し込みはこちらから

2014年1月28日火曜日

カトレア、カフェ・オハナ、サーフライダー

もう三年越しに飼っているカトレア ‘Sakura’ が満開。
全体は黄色いけど、花びらのふちがほんのり桜色で、ほのかな美しさ。
今年は一輪しか咲かなかった。
たぶん、去年、植え替えと芽かきをしなかったせい。
今年は花が終わったら植え替えて、芽かきもしてやろう。

暖かい日だった。
一日、陽が差しこんで暑いくらいの部屋で仕事。
てこずっていた本『音読療法の基礎』がようやくあと数ページで仕上がるところまでこぎつけた。
これは音読療法の教科書的な位置づけの本で、これを読んでもらえれば音読療法の全体像がわかるはず。
あとひとふんばり。

夜、三軒茶屋の〈カフェ・オハナ〉まで「東京から考える海のこと〜サーファーが感じるエネルギーシフト〜」というイベントに参加するために出かける。
サーフライダー・ファウンデーションという組織から来られた方が、その活動と、最近かんがえたり感じたりしていることをシェアする会だった。

お昼ご飯を食べていなかったので、すこし早めに行って、オハナ・プレートをいただく。
会はトランジションの仲間の和食ちゃんが企画したもので、彼女も来ていたので、始まる前にいろいろ話す。

会は19時半スタート。
湘南をベースに活動しているサーファーのふたりが、楽しみながら環境問題に取りくんでいる活動の内容を紹介してくれたが、やはり気になったのは311以後の海のことだ。
311以後、サーフライダー・ファウンデーションのメンバーも大きく変わったり、支援企業も減ったり、海外からのリアクションも徐々に変化したりと、たぶんいろいろな苦労された面もあるのだろうと想像できたが、そういったことを押し出さずに淡々と報告してくれたおふたりと、遅れて駆けつけたお仲間の方々に、好感を抱いた。
知らなかったこともたくさんあった。
私自身は海が大好きで、しかし長らく海で遊べる環境にいなくてさびしい思いをしていたのだが、なんとかまた海と付き合えるようにしたい、と決意した時間だった。

あいぶんこ朗読ポッド Vol.50

現代朗読では「ダメ出し」ということをしません。
だれかがなにかを読んだとき、ただ共感的にそれを受け取り、自分のなかになにが起きたのかを観察します。
そしてそれを伝えます。
評価、判断、批判、批評ということは一切しないのです。
だからだれもが安心してのびやかに表現をし、またそのことによって著しく成長するのです。
そのことについて体験講座で話している部分の抜粋です。

視聴はこちら(下の画像をクリック↓)
※現代朗読体験講座2月の開催は、2月1日(土)です。
 詳細とお申し込みはこちら

2014年1月27日月曜日

ウェルバ・ムジカ(Verba Musica)デビュー戦のお知らせ

すでにお伝えしたように(こちら)、ウェルバ・ムジカというコンテンポラリー表現ユニットがスタートします。
そのデビュー戦を近くおこなうことになりました。

◎日時 2014年2月22日(土)19:00開演
◎会場 中野ジャズダイニングバー〈Sweet Rain〉
◎ミュージックチャージ 2,000円(学割1,500円)

ウェルバ・ムジカはラテン語で「ことば・音楽」という意味です。
現代朗読と現代音楽を融合させた「核」を持ち、身体表現や美術、文学などの現代表現も随時取りこみながら、表現の可能性を追求していこうというユニットです。
デビュー戦のメンバーは現時点でつぎのとおり。

 朗読 野々宮卯妙
    照井数男
    山田みぞれ
 音楽 水城ゆう(ピアノ/キーボード/ほか)
    日野了介(コントラバス)
    今竹一友(打楽器)
 身体表現(ゲスト) 政岡由衣子(ダンス)

オリジナルメンバーでありながら、残念ながら今回参加できないのは、

 森順治(アルトサックス/バスクラリネット/フルート/ほか)

なので、正式には「ウェルバ・ムジカ・マイナスワン」ということになります。
表現の世界におけるひとつの「事件」を目撃しにきてください。

※予約申し込みはこちらのフォームのメッセージ欄に「ウェルバ・ムジカ」と書いてお送りください。

下北沢旅カフェ〈Stay Happy〉で共感カフェの開催が決まった

午後、用事で下北沢に行ったついでに、お昼ご飯がてら旅カフェ〈Stay Happy〉に寄ってきた。
昨年末に通りがかりの立ち話だったのだが、〈Stay Happy〉のKuratoさんとSachiさんに「共感的コミュニケーション」の勉強会をお店でやりましょうという話をして、具体的なことはまだ決まっていなかったのだ。

行ってみると、お店の入口に「宇都宮けんじ いいね」という黒板が出ていて、思わずにっこり。
ベジカレーランチを頼んで、マインドフルネスをこころがけながら食べていると、Kuratoさんが席にやってきて、共感的コミュニケーションの話になった。
Sachiさんも来てくれた。

いちいち原理を説明していると冗長になってしまうので、実際に私が共感的に話を聞くことにして、なにか気にかかることがないかどうか尋ねてみた。
すると、お客さんのことで気になることがあるというので、それを共感的に聞きながら、ついでに共感スキルのことを解説してみた。
おふたりともとても興味を持ってくれて、私の話を熱心に聞いてくれた。
もともと共感的な素養を持っておられる方々なのだ。

そんな話をしているところに、元ゼミ生の岡田多恵子ちゃんが自分の公演「四谷怪談」のチラシを置きに来て、びっくり。
これはキッド・アイラック・アート・ホールでおこなうもので、多恵子ちゃん、がんばってるなあ。
もちろんチラシを快く置かせてもらっていた。

帰りがけにおいしそうなパンがあったので、みっついただいた。
これはSachiさんの故郷の岡崎で作られているものだそうだ。
今度もうすこしくわしい話を聞かせてもらおう。

〈Stay Happy〉での共感的コミュニケーションの勉強会は、3月12日(水)の夜にやってみることになった。
定員は10名。
参加費は1,000円で、飲食代は別。

ほぼこれとおなじ方式で三軒茶屋の〈カフェ・オハナ〉でもやらせてもらっているのだが、どちらもトランジション世田谷・茶沢会のメンバーだ。
トランジション運動には共感的コミュニケーションがとても有効かつ重要だとかんがえているので、トランジションの仲間のところで開催できるチャンスが増えたことは、私にとってもお祝いしたいことだ。

〈Stay Happy〉での開催の詳細については、あらためてお知らせするが、興味のある方・お近くの方は3月12日の夜をいまからあけておいてください(笑)。

ちなみに、〈カフェ・オハナ〉でのワークショップは2月10日(月)夜の開催です。
詳細はこちら
また羽根木の家での勉強会は、1月30日(木)昼・夜の開催。
詳細はこちら

1月の2級ボイスセラピスト講座、終了

昨日は2級ボイスセラピストの資格取得講座だった。
静岡県の三島市から竹内さんが新幹線でやってきて、参加。
遠いところをありがとうございます。
なぜか三島市からはほかにもあとふたり、1級資格まで取得に来られた方がおられる。
ひょっとして知り合いか?

竹内さんはずっとボランティアで音楽活動などを通じて介護予防や高齢者福祉の活動をされているかたで、とても元気でこちらまでエネルギーをいただいてしまうような感じ。
今後はボイスセラピストの資格と知識を生かして、ますます活躍していただきたいものだ。

すでにボイスセラピストの資格を取っている和田さんと佐坂くんも参加。
とくに和田さんは、今回の講座でなにかがすとんと腑に落ちたらしく、音読療法にたいする理解が深まったといってくれた。
レクチャーしながら私も思うことだが、音読療法の体系は本当によくできていて、明確かつ簡便なので、もっともっと知ってもらってお役に立ててもらいたい。

もうすぐ音読療法の体系をもれなく網羅した『音読療法の基礎』という本が完成するので、興味があるかたは参考にしてみてほしい。
また、来月2月の2級ボイスセラピスト講座は23日(日)の開催予定。
詳細と申し込みはこちらから

あいぶんこ朗読ポッド Vol.49

2014年1月18日、現代朗読協会「羽根木の家」でおこなわれたロードクパーティーの模様から、抜粋で何回かに分けてお送りしています。
今回は照井数男の朗読と水城ゆうのピアノのセッションです。
作品は夏目漱石の長編小説『それから』の一部です。

視聴はこちら(下の画像をクリック↓)
※現代朗読体験講座2月の開催は、2月1日(土)です。
 詳細とお申し込みはこちら
※現代朗読ゼミの体験参加を随時受け付けています。
 詳細とお申し込みはこちら

2014年1月26日日曜日

マックやiPhone/iPadの音声入力、かなり使える

NVCの献ちゃんが遊びにきて、マックやiPad(mini)、iPhoneの音声入力のことをあれこれ教えてくれた。
最初はiPadiPhoneGoogleアプリで、音声入力を使ってあれこれ検索するコツを教わっていた。
マイクマークをタッチして音声入力すると、かなり正確に検索語が入力できる。
日本語認識の正確さが想像以上に向上していることに、まずびっくり。

たとえば、「現代朗読協会」としゃべると、ちゃんと検索して結果を表示してくれる。
住所や施設名を検索するのも、しゃべるだけでオーケー。
「東京都庁へのみちのり」としゃべると、今度は音声で「車で13分です。こちらのルートが渋滞なしで便利です」みたいに答えてくれる。
いくつかコマンドのワードがあるようで、それを知っておくとさらに便利に使えるだろう。

iPhoneやiPadを使っていて一番面倒なのが、ちいさな検索窓にちまちまとソフトキーボードで入力する作業だ。
それが音声入力で簡単にできる。
ただし、まわりに人がいなければ。

メールの返信とか、Twitterのツイートなどにも便利に使えそうだ。
さっとメモを取りたいときなどは、ホームボタンを長押しして「Siri」を立ちあげ、
「メモを起動」
としゃべって、メモしておきたいことをしゃべる。
アプリがどの画面にあるのかわからないときは、「○○を起動」といえば立ちあがるので便利。

献ちゃんが教えてくれたのでかなり便利なのは、
「タイマーを3分30秒にセット」
といった命令だ。
コマンドが通った瞬間からタイマーが動きだすので、いちいち時計アプリを探して時間をセットする手間がいらない。

MacBook本体でも日本語入力機能が使えるというので、こちらも試してみた。
私はキーボードを打つのが得意で(ピアニストだからね)かなり速いから、音声入力の必要性はあまり感じないが、それでも寝転がってだらだらと思いついたことを入力したいときなど、便利かもしれない。
設定の仕方だが、左上のアップルマークをクリックして、プルダウンメニューから「システム環境設定」を選択。
「音声入力と読み上げ」ボタンをクリックして、「音声入力」タブのなかの「拡張音声入力を使用」にチェックを入れる。
これで「fn」キー二度押しで音声入力モードになる。

試しにいま、ちょっと長めの文章を入力してみよう。
「吾輩は猫である。名前はまだない。どこで生まれたかとんと見当がつかん。」
しゃべっていけば、どんどん変換されて入力されていく。
最後の「つかぬ」が「つかん」になってしまったけれど、これは私の滑舌の問題かも。
「わがはい」が「我が輩」ではなく、ちゃんと原文どおりの「吾輩」に変換されたのがすごいな。

「。」は「まる」といえば入力できる。
記号を入力するための言葉については、ググれば出てくるだろう。
キーボード入力が苦手な人や、なんらかの支障があってキーボード入力ができない人は、助かることだろう。
支障がなくても、どんどん話していけば入力してくれるので、思考をさまたげられることなく話し、あとで必要な部分を訂正したり推敲すればいい。

まったくSFじみた状況が実現している。

SF小説にどっぷり使っていた中学生のころの私に、これを見せてやりたかったな。

基礎コース2回め終了

昨日は現代朗読基礎コースの2回めだった。
初回の先週に体験で来てくれた人が、ひとりをのぞいて全員が昨日も来てくれて、継続参加を決めてくれたりゼミ生になってくれたりした。
現代朗読の仲間が増えてとてもうれしい。

昨日は朗読という表現行為は、本質的になにをすることなのか、あるいはその行為に必要な用件とはなんなのか、ということについてレクチャーした。
一般的にカルチャーセンターや朗読教室、放送局の朗読講座などで教えているのは、朗読表現の本質部分ではなく、技術的な部分――それも表層的な――であることが多い。
そしてその技術は、じつは大正14年にスタートしたラジオの本放送――のちにテレビ放送へとつながっていく――で必要となった、共通語による「放送技術」のことを意味している。

放送技術も大切だが、現代朗読では本の中身を伝えることよりも自分自身を表現することを重視している。
だから、放送技術ではなく、より深層的な個人の身体性や深層意識にアクセスしていく方法を練習する。
そして言葉も、意味ではなく(意味の側面ももちろんあるのだが)音の要素としてとらえていく「耳/音にたいする感受性」をたかめていく練習をする。

そういったことを解説し、また群読しながら確認してもらったりした。
来週の3回めは、現代朗読におけるテキストの扱い方について解説していく予定。

ちなみに、基礎コースの途中参加を受け付けていたが、3回め以降は途中参加はできません。
4月からスタートする新期の参加者を受け付けています。
詳細と申し込みはこちら

2014年1月25日土曜日

あいぶんこ朗読ポッド Vol.48

朗読にかぎらず表現には「表層的技術」と「深層的技術」があります。
表層的技術とは自分の外側にあって社会的に規定されたり提供されている技術で、学校や先生から学ぶことができます。
一方、深層的技術は自分の身体やこころの内側にアクセスしていく技術で、オリジナリティの高い表現行為には必須といえます。

視聴はこちら(下の画像をクリック↓)
※現代朗読体験講座2月の開催は、2月1日(土)です。
 詳細とお申し込みはこちら

現代朗読についての覚え書き

現代朗読の体験講座や基礎コース、あるいはゼミ体験に参加する人たちに配っている一枚のプリントがある。
というより最近作ったんだけど。
ここに、現代朗読を学んだり練習したり実践していく上で心がけておきたいことを、いくつか簡潔にまとめてあるので、紹介しよう。

――――――
1. 現代朗読には「……しなければならない」「……してはならない」という考え方はありません。
 では、どうすればいいのか?
 なにをするのか?

2. 現代朗読にはお手本はありません。お手本を示す先生もいません。
 主宰の水城は朗読者ではありません。「こう読みなさい」ではなく「どう読みたいの?」という問いをつねに発します。また、それぞれの朗読者の自分でも気づかないポテンシャルを引きだす演出の専門家でもあります。

3. 現代朗読の表現も運営も「共感的コミュニケーション」というコミュニケーション・スキルをベースにしています。
 ひとりひとりの存在のユニークさを大切にします。
 だれかに自分のすぐれていることを誇示するのではなく、オリジナリティや存在そのものをただ提示します。

4. 評価(ジャッジ)を手放す。
 現代朗読ではお互いを批評したり、評価したり、非難したりということは一切やりません。
 お互いに受け止め、お互いがなにを大切にしているのか、そのことを尊重しあいます。
 なので、安心してどのように表現してもいいですし、どのようなことも話していいのです。

5. なにを伝えるのか、なにが伝わるのか。
 テキストの内容は結果的に伝わりますが、それが主目的ではありません。
 現代朗読でもっと大切にしているのは、朗読している主体である自分自身のありようです。

6. 朗読は身体表現です。
 口まわりももちろんのことですが、呼吸、姿勢、身体全体が表現のクオリティに深く関わっています。
 現代朗読では自分の身体性に深く注目することを大切にしています。その注目と感受の深さが表現のクオリティを決定します。

7. マインドフルネスを練習します。
 記憶、経験、回想、想像、計画、不安、評価といった思考をてばなし、自分がいまここにいること、自分自身とまわりのことに気づきつづけている状態のなかで、どのように自分が表現するのかを発見していきます。

8. たくらみを捨てる。
 自分がどのように表現したがっているのかは、その瞬間にならなければわかりません。
 あらかじめこう表現しようと決めて朗読するのは「たくらみ」であって、過去の自分の思念です。
 それを手放し、偶有性の世界に勇気をもって踏みだしていきます。
——————

※現代朗読体験講座2月の開催は、2月1日(土)です。
 詳細とお申し込みはこちら
※現代朗読ゼミの体験参加を随時受け付けています。
 詳細とお申し込みはこちら

2014年1月24日金曜日

土日に共感的コミュニケーション勉強会を開催します

お勤めしている方は夜といえども平日はなかなか参加しにくい、という声があったので、土日にも勉強会を開催することになった。
月に一回のペースの予定。

昨年からすでに月に一回、最終木曜日の昼と夜に定期開催してきた。
幸い、継続的に参加してくれている方々や新規に参加する方々にご好評をいただいている。
受講された方はよくおわかりのことと思うが、共感的コミュニケーションは非常にすぐれたコミュニケーションスキルで、ストレスフルな現代社会にあって自分がより自分らしくイキイキと生き、自分を表現し、また人とつながりを持つことに役に立つ。
共感スキルはとても重要なものだと思うし、実際私自身がこれでおおいに助けられている。

ほかでもない自分自身の人生といのちを尊重すること、またそれとおなじくらい相手を尊重するためのスキルである。
こころからみなさんに知ってもらい、練習し、活用してもらいたいと願っている。

まずは2月22日(土)の午後に開催することになった。
まずは知っていただきたいとの思いがあるので、どうぞ気楽にいらしていただきたい。
そしてよりスキルアップをめざしたい人は、「社会人のための共感スキル講座」や「子どもを伸ばす共感スキル講座」、あるいは「ボイスセラピスト講座」などに進んでいただきたいとかんがえている。

※2月22日(土)の勉強会の詳細と申し込みはこちらからどうぞ。

※平日の共感的コミュニケーション勉強会は1月30日(木)開催。詳細はこちら

※社会人のための「共感スキル」講座の詳細はこちら

※子どもを伸ばす「共感スキル」講座の詳細はこちら

あいぶんこ朗読ポッド Vol.47

2014年1月18日、現代朗読協会「羽根木の家」でおこなわれたロードクパーティーの模様から、抜粋で何回かに分けてお送りしています。
今回はKATの朗読に、ゲストの政岡由衣子さんのコンテンポラリーダンス、水城ゆうのピアノという、3人による即興セッションです。
作品は岡本かの子の短編「愛」です。

視聴はこちら(下の画像をクリック↓)
※現代朗読体験講座2月の開催は、2月1日(土)です。
 詳細とお申し込みはこちら
※現代朗読ゼミの体験参加を随時受け付けています。
 詳細とお申し込みはこちら

2014年1月23日木曜日

カトレアの花、朝ご飯、朝ゼミ、夜ゼミ

一昨年から私の部屋に同居しているカトレアの‘Sakura’。
気がついたら蕾をつけていて、数日前からゆっくりと開きはじめた。
蘭の花って、気がついたら……というパターンばかり。
すごく可憐。
去年、一昨年もこんな花だっけ。
まるで初めて見るみたいな感じがする。

一方、去年、東京ドームの「世界らん展」でゲットしてきたクモ蘭(違うけど)みたいな珍しいやつは、部屋の低湿度や低温のせいだろう、あまり元気がないのだが、それでも毎日せっせと霧吹きをしてやっている。
今日見たら、ちょっと元気になっていて、中央部に新芽らしきものが出ている。
これは花芽なのか?

朝食にもやし炒めを作る。
それとみそ汁、玄米ご飯、奈良漬けがこのところの定番朝食メニュー。
みそは有機農法の国内産大豆と麹を使った手作り。
玄米も低農薬有機農法のもの。
奈良漬けも、無農薬で作った畑の茄子やきゅうりを使って手作りしたもの。
もやしだけが近所の八百屋で買った、たぶん大量生産品。
もやしなんかほんとは自分で作ろうと思えば作れるはず。
ただし昔ながらの無農薬有機農法の国内産・遺伝子組み換えでない大豆を入手するのが、なかなかに困難。
なんてことになっちまったんだろうね。

羽根木の家で現代朗読のゼミ。
病欠、体調不良、ドタキャンが何人も出て、本来なら休講になるところを、少人数で開催。
参加人数は寂しかったが、しっかりと濃い内容で基礎トレーニングを中心に確認することができたように思う。

朝ゼミでは体験参加の若い男性が、基礎訓練後、とてもナチュラルで気負いのないのびやかな朗読を聴かせてくれて、うれしかった。
また来てくれるとさらにうれしいのだが。

昼ゼミは休講だったが、ふなっちが突然やってきて、いろいろ話をした。
突発的に韓氏意拳の稽古をいっしょにやったり。

夜はてんちゃんと菜穂子さんだけの参加だった。
基礎トレーニングのあと、それぞれの朗読を聴かせてもらった。
菜穂子さんが読んだあと、てんちゃんが「口二胡をやる」というので、朗読と口二胡の共演。
ひさしぶりに聴いたが、おもしろかったな。
そのあと、てんちゃんは筒井康隆の『虚構船団』を読んだ。

(まとめ)あいぶんこ朗読ポッド Vol.41〜45

今日は「あいぶんこ朗読ポッド」のVol.46を配信しました。
これまで配信したVol.41からVol.45は以下のリンクからご覧ください。
お見逃しの方はこの機会にぜひどうぞ。

 Vol.41 自分が苦手だと思っている人や嘘をついている人、認知症の人などとどうつながるか
 Vol.42 だれかと共感的につながったとき、そこには質のよい「沈黙」が生まれる
 Vol.43 てんトコロ朗読、知里真志保『えぞおばけ列伝』より何作品か
 Vol.44 半七捕物帳の収録に向けて準備中のKATへの演出アドバイス
 Vol.45 植森ケイ朗読、中原中也『山羊の歌』より3作品

Vol.36〜40のまとめはこちら
Vol.1〜35のまとめはこちらのリンクから。

※現代朗読基礎コース第2期全10回シリーズはすでにスタートしてますが、いまならまだ途中参加可能です。
 詳細とお申し込みはこちら
※現代朗読体験講座2月の開催は、2月1日(土)です。
 詳細とお申し込みはこちら

「下町・町猫・猫生」陣城太郎写真展オープニングイベント

友人の陣城太郎氏が、下町に住む町猫(街猫)達の生きる姿(猫生)を切り取った写真を展示した写真展を行います。
そのオープニングイベントに私と朗読者が協力出演します。

◎日時 2014年2月4日(火)19:00開場/19:30開演
◎場所 下北沢〈Com.Cafe 音倉〉

○イベント内容(予定)

 ・陣城太郎&水城ゆうの猫猫フリートーク
 ・萩原朔太郎の「猫町」ビジュアル朗読 by 現代朗読協会
 ・猫写真をスライド映写しながらのピアノイメージ演奏 by 水城ゆう

チャージ料 2,000円(+ドリンク代500円)

事前お申し込みは「info@digiyatai.com」までメールでお願いします。

1)お名前:
2)人数:
3)主催者へひとことあれば:

*席の数に限りがありますので出来るだけ事前にご連絡をお願いします。

猫大好きなみなさんと気軽にお話できればと思います。
ぜひご参加ください。

イベントホームページリンク

●写真展の期間
2月4日〜2月28日

音倉ホームページ

あいぶんこ朗読ポッド Vol.46

現代朗読は「共感的コミュニケーション」を運営ベースにしているほか、表現そのものも共感的なおこないであるというかんがえのもとで研究を進めていきます。
そのことについて体験講座で主宰の水城が話している部分を抜粋しました。

視聴はこちら(下の画像をクリック↓)
※現代朗読体験講座2月の開催は、2月1日(土)です。
 詳細とお申し込みはこちら

読書の快楽、カトレアと蘭、韓氏意拳の稽古

昨日からガルシア=マルケスの自伝『生きて、語り伝える』を読みはじめた。
どっひゃー、おもしろすぎ。
本から目を離せない。
自伝なのにマジック・リアリズムとしての作品そのもの。
『百年の孤独』も『大佐に手紙は来ない』も『コレラの時代の恋』も、なにもかも全部ここにある。
のめりこみすぎるとなにも手につかなくなってしまうので、1回につき10ページだけ読むと決めて、ちびちびと読みすすんでいる。
こういう読書の快楽はひさしぶりに味わうかも。

先週末から咲きはじめたカトレア〈プチプチキャンディ 彗星〉が、満開になってきた。
可憐な花だが、ゴージャス感もある。
蘭はいいなあ。
蘭といえば、今年の東京ドームの世界らん展のペアチケットを買ったのだが、いっしょに行ってくれる人はまだ現れない。
去年は月海ちゃんが付き合ってくれたのだが、もう飽きたらしい(笑)。

夜は韓氏意拳の稽古に中野まで行く。
初の体験参加の女性、今日が3回めの男性、今日入会したミキティ、体験なのか入会したばかりなのかわからないが若い男性、そして私、というメンバー。
昨年6月に始めたときは、毎回私が一番の初心者だったのだが、今日は私が一番の古参(?)だった。
といっても、始めてまだ7か月、わからないことだらけ。

最初の数か月は集中を要する稽古が大変で、終わったら憔悴しきっていたものだが、このごろは稽古すればするほどおもしろく、3時間近くの講習時間が物足りないと感じるくらいだ。
今日はとくに、稽古が進んでいくことによって生じる「形状や軌道をなぞってしまいがち」という問題を、基本的な「状態から生じる動きやすさ」をとらえることの重要性について学習を進めることの大切さを確認できた。

※韓氏意拳の体験ショートクラスを羽根木の家で開催します。
 詳細と申し込みはこちらから

2014年1月22日水曜日

即興演奏ワークショップの今後の進めかたと内容

昨年後半から何度か不定期に開催してきた「水城ゆう音楽塾」のスピンアウト講座「即興演奏ワークショップ」だが、私から提供できることと参加者のニーズのすりあわせによって枠組がはっきりしてきたので、今後の進めかたと内容について書いておきたい。

まず、これまでの覚え書き。

1. まったく楽器を弾いた経験のない者でも即興演奏は楽しめる。
2. 楽譜が読めなくても音楽は楽しめる。
3. 音楽経験者のほうが即興演奏にはいっていくのは難しいことがある。
4. 従来的な音楽知識や理論ではなく、本質的な音楽についての知識はある程度必要。

今後の進めかた。

1. 基本的に半分座学、半分演奏実践という構成。
2. 座学はテーマにそって進める。
3. 演奏実践は座学のテーマを受けて進める。
4. ほかに参加者のニーズがあれば応える。

テーマ設定例。

1. 音楽とはなにか。基本的構造。音楽が情動を生むわけ。
2. 音楽の包括的な歴史を知ることでいまの音楽の立ち位置を知る。
3. いろいろな音階。
4. 和音(コード)の仕組みと知識。
5. リズム構造。
6. 即興演奏とはなにか。
7. 多様な「パターン」としての音楽。

ほかにも希望があれば随時テーマ設定をしながら進めていく予定。

※水城ゆう音楽塾「即興演奏ワークショップ」次回開催は、1月26日(日)です。
 2月は9日(日)と23日(日)に開催します。
 詳細とお申し込みはこちら

あいぶんこ朗読ポッド Vol.45

2014年1月18日、現代朗読協会「羽根木の家」で新年会をかねた大掃除とロードクパーティーをにぎやかに開催しました。
その模様から抜粋で何回かに分けてお送りします。
今回は植森ケイの朗読パフォーマンスです。
作品は中原中也『山羊の歌』より「わが喫煙」「妹よ」「寒い夜の自画像」という3つの短い詩です。

視聴はこちら(下の画像をクリック↓)
※現代朗読体験講座2月の開催は、2月1日(土)です。
 詳細とお申し込みはこちら
※現代朗読ゼミの体験参加を随時受け付けています。
 詳細とお申し込みはこちら

2014年1月21日火曜日

初めての漫画喫茶、清水治療室、中村征夫写真展

みぞれちゃんと卯妙さんが盛りあがって「漫喫(漫画喫茶)ツアーをやろう!」ということになって、私はいまだかつて一度もそういうところに行ったことがないので、ちょっと野次馬気分で付き合うことにして、午前中から渋谷の漫画喫茶に3人で行ってみた。

ふたりは10時間コースに申し込んだが、私は午後に用事があることもあって、3時間コース。
漫画喫茶は想像していたような感じではなく、やけに清潔で整然とした店内で、奥には個室がならんでいたが、私は個室ではなくマッサージチェアが並んだガラス張りの部屋に陣取った。
ドリンク類は自由に飲み放題。
漫画も読み放題。
マッサージ機も使い放題。
なかなか快適ではないか。

飽きたら途中でiPadでネットにつないだりしながら、のんびりと3時間、『宇宙兄弟』を4冊読んだ。
これで980円。

まだまだ読むらしいふたりと別れ、銀座線で新橋へ。
山形の韓氏意拳の高橋準教練からすすめてもらった〈清水治療室〉まで、膝を診てもらいに行く。
私の膝は16、7年くらい前に落下事故で複雑骨折して手術したのだが、その後のリハビリに失敗して靭帯が骨化して充分に曲がらなくなってしまった。
いまだに正座はできないし、日常的に膝まわりが締め付けられたような感覚がある。
天候によってはかなり痛むこともある。

何人もの整形外科医に診てもらったが、人によっていうことがまちまちだ。
「いますぐ手術しないと一生後悔する」
と脅されたこともあるし、
「かわいそうに。もう治らないですね、これは」
と同情されたこともある。
あんまりなので、もう二度と整形外科には行かないと決めているのに、痛みがひどくなるとついついなにか変化が起こっているのではないかと心配になって行ってしまう。
そして結局いつもどおりレントゲンを撮って、終わり、どうにもならない、ということを繰り返してきた。

ところが、昨年暮れに高橋先生に調べてもらって、ちょっと手をほどこしてもらったとき、不思議なくらい膝まわりの締め付け感が消えたのだ。
こういうのは心理的なものもあるかもしれないと、たいていは疑ってかかることにしているのだが、高橋先生から聞いた説明が西洋医学的ではないけれど論理的で、よくわからない部分があるにせよある程度納得できたのだ。
その高橋先生が、清水先生のところに行きなさい、と。

清水先生は初老の、とてもおだやかな感じの方で、最初から安心感をおぼえた。
「これからこういうことをします」ときちんと説明してくれるのも安心だった。
が、やられていることはまったくわからなかった。
身体のあちこちを触って調べられたり、手足を持ちあげられて力をいれるようにいわれたり、回転する台に乗せられたり。
治療といっても、足や頭を持ちあげられて、いわれたとおり力をいれたり抜いたりするだけで、その間先生の指がツボらしき場所を押さえていたかもしれないが、あっという間に終わってしまった。
高橋先生のときのようにすっきりと身体が軽くなり、全身の圧迫感が消失していたが、なにがどうなったのかはさっぱりわからない。
いくらか説明を聞いたけれど、そんなものかなあという程度。

先生は「これで膝がよくなるかどうかはわからないけれど、2週間くらいしたらまた来てみてください」とおっしゃった。
全部で20分くらいだったろうか、次の予約を入れて治療室をあとにした。

新橋まで来たついでに、ボイスセラピストの野間さんが日本橋三越で中村征夫さんの写真展をやっている情報を流していたので、足を伸ばしてみることにした。
行ってみると、かなり大規模な写真展で驚いた。
そしてもちろん、すでに知ってはいるけれど、そのすばらしい水中写真の数々は圧倒されるばかり。
年齢層がかなり高めのお客さんで盛況だった。

全部見終わって、さて出ようかというところへ、スタッフが「これから臨時のサイン会をやります」と触れ回って歩いてきた。
出てみると、そこには目録と中村征夫さん本人が。
これはもうサインしてもらうしかない。
私が一番に目録にサインしてもらって、ついでに「珠央さんとウイリアムくんにお世話になっている者です」とご挨拶。

それはともかく、征夫さんは私よりちょうどひと回り年上の方なのだが、目の前にいても非常にエネルギッシュな印象を受け、こちらまで元気になるようだった。
私もまだまだがんばろう、と思った。

あいぶんこ朗読ポッド Vol.44

現代朗読のゼミでは参加者(ゼミ生)がさまざまなニーズを持ち寄ります。
そのなかにはオーディオブックの収録に向けての練習もあります。
ゼミ生でオーディオブックリーダーのKATは、現在、半七捕物帳の収録に向けて準備していますが、それにたいする演出アドバイスをおこなっている部分を抜粋でお送りします。

視聴はこちら(下の画像をクリック↓)
※現代朗読ゼミの体験参加を随時受け付けています。
 詳細とお申し込みはこちら
※2月のオーディオブックリーダー養成講座の詳細はこちら

2014年1月20日月曜日

現代朗読基礎コースがスタートした

先週土曜日は全10回シリーズの現代朗読基礎コースの初日だった。
このコースはすでに昨年10月から3か月をかけて第一期を終了している。
今回は第二期になるわけだが、第一期とは違っていることがある。
それは、第二期終了後、基礎コース受講者を対象にした別のコースが二種類用意されている、ということだ。

ひとつは「現代朗読ライブコース」。
もうひとつは「オーディオブック収録製作コース」。

ライブコースはこれまで一定期間ごとにおこなっていた「朗読はライブだ!」ワークショップと近い内容になると思うが、違う点もある。
まず、「朗読はライブだ!」は全6回だったのに対して、ライブコースは全10回になっている。
そして、あくまで基礎コース修了者を対象としている、ということだ。

このようにしたわけは、ライブコース修了者は現代朗読の公演に出演できるのだが、しっかりと現代朗読の表現力を身につけてステージに立ってもらいたいと希望しているからだ。
ライブコース修了者はゼミ生といっしょに、6月末、明大前〈キッド・アイラック・アート・ホール〉でおこなわれる現代朗読公演に出演することになっている。

オーディオブックコースも基礎コース修了者を対象としている。
すでにオーディオブックコースに出ることを前提に参加している人もいる。
しかし、基礎コースでは現代朗読の特徴である身体性やマインドフルネスの重要性を解説し、実際に身体を動かしながら基礎トレーニングを受けてもらったところ、とまどいがあったようだ。
オーディオブックというとマイク前にすわって朗読し、録音物として本の内容を伝える、というイメージがあるからだろう。
実際にはその程度のイメージでマイク前に座ったとしても、それがどんなに優秀な日本語の話し手だとしても、魅力的なオーディオブックを録音することはできない。
「朗読者の作品」としてのオーディオブックを作るには、どうしても現代朗読の基礎と全10回のオーディオブックコースを受けていただく必要があるのだ。

これらのことに興味がある方は、まだ初回が終わっただけなので、基礎コースへの途中参加や体験参加を受け付けている。
受講できなかった内容についてはなんらかの方法でフォローすることになっている。
今期の基礎コースの詳細についてはこちらをご覧ください。

あいぶんこ朗読ポッド Vol.43

羽根木の家でおこなわれた朗読セッションです。
朗読はてんトコロ。
作品は知里真志保『えぞおばけ列伝』より短いものをいくつか抜粋。
ピアノは水城ゆうによる即興演奏。
プライバシー保護のために画面にマスクをかけてあります。音声でお楽しみください。

視聴はこちら(下の画像をクリック↓)
※現代朗読ゼミの体験参加を随時受け付けています。
 詳細とお申し込みはこちら

羽根木の家で韓氏意拳ショートクラスふたコマ開催(2014年2月)

私・水城ゆうとつながりのあるみなさんにお知らせです。
内田秀樹準教練による韓氏意拳の初級講習会の2月のお知らせです。
今回はショートクラス2コマとなります。
1コマだけの参加も通しでの参加も可能です。
まったくの初心者や女性の方にもおすすめの、「拳法」というイメージとはまったく違うやさしい内容です。

◎場所 現代朗読協会・羽根木の家(京王井の頭線新代田駅徒歩2分)
    世田谷区羽根木1-20-17
◎日時 2014年2月15日(土)
    14:00~15:30 ショートクラス 1部 (形体訓練から平歩站椿へ)
    15:30~16:00 質疑応答、自主練習、休憩
    16:00~17:30 ショートクラス 2部 (平歩站椿から形体訓練へ)
   ※「質疑応答、自主練習」の時間は参加自由です

◎参加費 ショートクラス 1コマ 2000円
     ショートクラス 2コマ通し 3500円
    +会場費・講師交通費計500円/カード決済可(VISA・Master)
   ※通し参加の場合、「+」は1コマ分のみ

※韓氏意拳の紹介はこちら
※これまでの講座レポートはこちら。
 第1回
 第2回
 第3回

◎持物 動きやすい服装・筆記用具・メモ
◎定員 各回8名(定員になりしだい締切らせていただきます)

※まったくの初心者も歓迎。
※午前・午後を通して受講される方は、会場費・講師交通費は1コマ分のみ。
※お申し込みはこちら
 お問い合わせ内容に「その他」を選び、メッセージに「韓氏意拳」と書いてください。

● 内田秀樹プロフィール

韓氏意拳 創始人 韓競辰及び日本韓氏意拳学会公認 初級準教練。
2007年より韓氏意拳を学び始め、韓競辰、光岡英稔、駒井雅和、鹿間裕行より指導を受ける。
2008年より埼玉分館 世話人補佐を務め、2013年4月より教練養成課程に入る。
現在、東京分館、埼玉分館で指導活動中。
東京都で呉服屋を営む。

● 講師からのひとこと

今回は自学自習を進める上での参考となるよう、練習を進めるプロセスをテーマに進めていきます。
形体訓練、平歩站椿は極めて簡易な運動ですが、その内容は多岐にわたります。
これらの運動を通して行う事で韓氏意拳の基となる一貫したところについて精査していきます。
また2部では練習の順番を入れ替えてみることで、一貫したところと特徴について学習を進めていきます。
ご参加お待ちしています!

羽根木での韓氏意拳講習会1月のレポート

昨日の午前と午後のふたコマ、内田秀樹準教練においでいただいて、羽根木の家で韓氏意拳の初級講習会があった。
羽根木の家での開催もこれで3回めだった。

昨日は参加者が少人数だったので、午前も午後も大変濃い内容でおこなってもらえた。
いずれも運動の「状態」がもたらす自分の身体の動き、形状に深く注目していく練習で、自分の身体からのメッセージをとらえつづける密度の濃い時間だった。
かつてこれほどまでに自分の身体に注目したことはなかったし、自分の身体のことを知ろうとしたこともなかった。
知れば知るほど、練習すればするほど、自分の身体が不可思議で未知であり、精妙であり、驚きに満ちていることがわかってきて、楽しいのなんの。

拳法なので目的は拳を使うこと、敵を倒すことにあるわけだが、その目的を明示的に掲げておいて練習するとかえって目的が達せられないという、おもしろい矛盾のなかで練習するのが、韓氏意拳の特徴となっている。
つまり、敵に作用することをかんがえるのではなく、ただひたすら自分のこととして起こることに集中していくのだ。

などと書いても、きっとなんのことやらわからない人がほとんどだと思う。
興味をひかれた人はぜひ一度体験してみることをおすすめする。
おもしろいよー。

※2月の羽根木の家での講習会は2月15日(土)午後に開催します。
 詳細と申し込みはこちらから

2014年1月19日日曜日

げろきょ新年会はめっちゃ楽しかった

昨日は現代朗読協会(というか羽根木の家)の新年会をかねた大掃除&ロードクパーティーだった。
いやー、楽しかったなあ。

午後2時すぎから大掃除スタート。
平田くん、奥田くん、かっしーら男手が活躍、女手も寒いなかてきぱきと動いてくれて、羽根木の家がどんどんきれいになっていく。
私はこたつで破れた座布団の繕い、ちくちく。

4時にはお客さんで来たはずの飯干くんもちゃっかり掃除隊に狩りこまれて、手伝ってくれた。
5時前には掃除終了。
おもむろに宴会がスタート。
それぞれが差し入れてくれた食べ物や飲み物、卯妙さんが前日に作ってくれた大量のおでんなどをいただきながら、にぎやかに宴会。

6時くらいにロードクパーティーがスタート。
みぞれちゃんが知り合って、3月の七針ライブでご一緒することになったダンサーの政岡由衣子さんも来てくれた。
読みたい人が演目を紙に書いて出し、それを抽選してランダムに順番を決める。

植森ケイ、上山根夏美、奥田浩二、山田みぞれ、照井数男、飯干くん、高崎梓、野々宮卯妙、美子、KAT、平田修一、つぎつぎと朗読して、いずれも楽しい、深淵、繊細、大胆、感動、自由、挑戦。
私も全員とピアノで共演させてもらって、こんなに楽しいことはないというほどだった。
みぞれちゃんや卯妙さんのときには政岡さんが踊ってくれて、ダンスとも共演できたのがうれしかった。

政岡さんとは初対面だったが、すばらしいコンテンポラリー・ダンサーで、繊細でありながら大胆、ユーモアの感覚もあり、これからもぜひご一緒していきたい表現者だと思った。
このロードクパーティーの模様は、あらためて抜粋をYouTubeに流したい。

2014年1月18日土曜日

1月17日という日

阪神淡路大震災から昨日で19年だった。
私はまだ福井の実家に仕事場があって、まだ起きていなかったのだが、かなりの揺れで目がさめてすぐにテレビをつけことを覚えている。
しばらくたって、大阪で死者3名といった情報が流れてきて、しかしすぐあとにヘリコプターの映像で阪神高速が横だおしになっているのが送られてきた。
これはただごとじゃないぞと思っていると、かなり錯綜しながらも次々と情報が更新されていった。
火災も広がっていった。

その後はだれもが知っているとおり。
と書いてみたが、もう19年もたっているのだ。
あの年に生まれた子どもは今年18歳になる。
20歳以上、25歳から30歳以上でないと記憶もないことだろう。
が、YouTubeには放送映像が残っている。

YouTubeの映像をたどっていると、どうしても3年前の311の映像にたどりついてしまう。
いずれにしても身体が冷たくなるような映像であり、記憶がよみがえってくる。
これはいつ、どこでまた起こっても不思議ではない。
というより、いずれかならずまた起きることであって、過去の記録映像ではあるけれど未来の予定映像でもある。
私たちはこのことを肝にめいじて日々生きていきたいのだ。
原発もオリンピックも、福祉行政も教育も、このような地球――とりわけ日本列島という地震多発地域であることを抜きにしてはかんがえられないし、それをかんがえないというのはあまりに思考停止、短絡的利益・欲望主義といわれてもしかたがないのではないか。

2014年1月17日金曜日

あいぶんこ朗読ポッド Vol.42

共感的コミュニケーションの目的は「つながり」ですが、だれかと共感的につながってお互いによく理解しあえたとわかったとき、そこには質のよい「沈黙」が生まれます。
コミュニケーションのゴールは沈黙といってもいいでしょう。
一方的に自分のことばかり話しつづける人が話をやめ、沈黙するとき、どのような共感・つながりがあるのでしょう。

視聴はこちら(下の画像をクリック↓)
※1月の共感的コミュニケーション勉強会は1月30日(木)開催。
 詳細とお申し込みはこちら
※2級ボイスセラピスト講座の次回開催は、1月26日(日)です。
 詳細とお申し込みはこちら