シュトゥットガルト市街地中心部からホテルのあるバート・カンシュタット駅までもどってきたとき、iPhoneの万歩計は22,000歩を超えていた。
15キロ以上歩いたんじゃないか。
これまでそんなに歩いた記憶はない。
とくに膝を怪我してからはそんなに歩けなくなっていた。
なにしろ数年前まで杖をついて歩いていたのだ。
杖がなくなってからも、長距離・長時間を歩く自信はまったくなくて、だれかと旅行しても遠出がありそうだと遠慮したり、気が重かったりした。
この1年で変わったのだ。
筋トレやランニングをつづけていたし、韓氏意拳という武術の稽古もまじめにやっていた。
この歳になってこれほど身体が変わるとはびっくりだし、おもしろい。
ちゃんとやればもっともっと変われそうな気がする。
駅周辺は再開発中でごたごたしている。
まわりの丘には美しい住宅が建ちならんでいるが、工事で景観は台無しだ。
ここに巨大ビルとか建ってしまわないといいんだけど。
シュトゥットガルトではバート・カンシュタット地区でもそうだったが、ホームレスをしばしば見かけた。
ドイツという国は社会のセーフティネットがしっかりしているという印象があったが、実際にはそうでもないのか？
どうなんだろう。
明日、フライブルクでなおみさんに会ったら、訊いてみよう。
工事をしている脇の木のこずえでは、知らない鳥が美しい声で鳴いていた。