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2018年12月10日月曜日

私的発見:お風呂で温まりすぎると風邪をひく

ここ何年も——正確には2011年以来7年間——風邪で寝込んだことが一度もないのだが、古くから私を知っている人は信じられないことだろう。
というのも、若いころからけっこうな虚弱体質で、年に何度かはかならず寝込んで何日か「使えない」状態におちいることが普通だったし、インフルエンザには毎年かならずといっていいほど罹患していたからだ。

最近は風邪をひいたり、体調を若干くずすことはあっても、寝込んでしまうようなことはまずない。
自分でも丈夫になったものだなあと思う。

風邪をひいたり、体調が低下するのは、決まっていまの時期——11月下旬から2月にかけての冬の時期で、ようするに寒さに弱い体質は昔から変わっていない。
ただ、寝込んでしまうほど悪化しない体質というか、免疫力が50代なかばにしてついてきたということだろう。

今年もちょうど一週間くらい前から風邪をひきかけて、鼻とのどの調子がぐずぐずしていたのだが、熱を出して寝込むほどにはいたらなかった。
二、三日、不調がつづいたが、徐々に回復して、いまはほぼ完調(の九割くらい)になっている。

で、最近、ふと気づいたことがある。
お風呂と風邪の関係だ。

子どものころから風邪をひいたら風呂にはいってはいけないと(私の家では)教えられてきた。
たしかに風邪をひいているときに風呂にはいるとしんどい。
風呂はがまんして、温かくして、水分をたくさんとってせっせと汗をかく、という治療法が推奨された。
しかし、大人になって世間を見渡してみると、世の中にはさまざまな治療法についての情報があって、なかには風呂にはいることを積極的にすすめるものすらある。

つまりいろいろな情報があり、考え方があり、また人それぞれの体質があるので、なにがいいということは一概にいえない、ということだ。
私が最近気づいた以下のことも、あくまで私の体感覚からきた話だということを強調しておきたい。

一日の終わりに風呂にはいって温まり、体温をあげて十分な睡眠をとることが、風邪にかぎらずさまざまな病気を予防するのに役に立つとよくいわれている。
たしかにそうなのだが、風呂にはいって「温まりすぎる」と、逆に身体は冷えてしまうような気がする。

温泉などに行って、貧乏根性から(笑)できるだけ長くはいっていたい、存分に温まりたいと思って、長風呂したあと、よく観察していると、身体はかえって冷えてしまうのだ。
高くなった体温を身体は懸命にさげようとして、汗をかきつづける。
必要以上に汗をかいて、かえって身体が冷えてしまうというようなことが起きる。

逆に、ちょっと寒いかな、全然十分に温まれなかったなと感じているようなとき、身体は結果的にぽかぽかと温まってくる。

冬場はシャワーではなく、できればゆっくりと湯船につかって温まりたいものだが、時間がなかったり面倒だったりしてシャワーでささっとすませてしまったとき、身体は十分に温まった感じがないのに、そのあとでなんだかぽかぽかと温かくなっていたりする。
ちょっと寒さを感じたとき、身体は逆に自分自身で体温をあげて防衛しようとするのではないだろうか。

なので最近は長風呂は控える、入浴は時間がないときはシャワーでも十分、汗をかくほど温まりすぎるのはかえって身体を冷やしてしまう、という方針で入浴するようにしている。