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2016年11月18日金曜日

音読療法の来た道

音読療法を行政などにアピールして、地域での介護予防運動や健康運動にひと役買うためのアピールのための資料として、音読療法のこれまでの履歴と実績を詳細にまとめる作業をしています。
膨大なリストになったので全部は無理ですが、そのごく一部を紹介します。
もし音読療法に興味を持ってくれる方がいらしたらうれしいです。

音読療法協会(特定非営利活動法人登記申請中)はその前身を特定非営利活動法人現代朗読協会に持ちます。
また現代朗読協会はその母体となったアイ文庫朗読研究会を礎としています。
来歴はそこにさかのぼります。

2000年、アイ文庫有限会社設立。
ラジオやテレビ番組の制作、オーディオブックなどのインターネットコンテンツの制作・配信会社としてスタート。

2003年、アイ文庫朗読研究会がスタート。
これがのちの現代朗読協会の前身となります。

2004年から小中高等学校や高齢者福祉施設などへのボランティア活動を積極的におこないはじめました。朗読パフォーマンスの公演のみでなく、音読エチュードと称する参加型のワークショップを社会貢献活動として展開。

2006年3月、特定非営利活動法人現代朗読協会設立。

2008年、文化庁の後援を受け、世田谷文学館との共同事業として世田谷区内の小中学校での朗読公演、群読ワークショップがスタート。
このあたりで音読療法で用いられている音読エチュードが豊富に誕生しはじめます。

2010年、音読療法の重要な要素となっているマインドフルネスやソニック・メディテーションの実践の先駆けとして、中野plan-Bにて「沈黙の朗読――記憶が光速を超えるとき」を上演。
以来「沈黙の朗読」のシリーズを継続的におこなう(現在も継続中)。
ほかにも児童養護施設の子どもたちのためのボランティアイベントに出演したり、名古屋などでも群読ワークショップを定期的に開催するようになります。

2011年3月11日、東日本大震災大津波が起こる。
活動拠点としていた〈羽根木の家〉で音読を使ってケアワークをスタート。
このとき、医師や臨床心理士の協力を得たことが、音読療法の体系化のきっかけとなりました。
その9月には、三谷産業のバックアップにより音読ケアワークによる東北ボランティアツアーが実現、南三陸町、石巻と巡回。
これは11月と、翌6月も実現し、石巻や釜石などをまわりました。

そして音読療法協会、設立。
定期的にボイスセラピー講座を開催し、音読療法の普及啓蒙と、音読トレーナーの育成をはかる(現在も継続中)。
・11月、東北ボランティアツアーの2回めとして、石巻を中心に巡回。

2012年から「音楽瞑想」のライブとワークショップがスタート。
以来、ブックカフェ〈槐多〉、〈キッド・アイラック・アート・ホール〉ギャラリースペース、ほか多数開催する(現在も継続中)。

この年は音読療法の活動が急に広がり、高齢者福祉施設(特別養護老人ホーム)での「いきいき音読ケア」と称するケアワークもスタートしました。
一般参加者を対象にした「音読カフェ」と称する音読療法をもちいた心身の健康ワークもはじまりました。
「お母さんのための音読ケア」がスタートしたのもこの年です。
これらはいまもつづいています。

2013年には音読療法の重要な要素のひとつである「共感的コミュニケーション」の勉強会を各地で開催しはじめました。
とくにコミュニティカフェでおこなう勉強会は毎月、あるいは隔月で開催し、現在も継続中です。

継続中の活動はたくさんあります。
まず、共感的コミュニケーションの勉強会。
世田谷区のカフェ3か所、現在の活動拠点〈春野亭〉、名古屋コミュニティスペース、豊橋〈いるかビレッジ〉、個人宅数件、オンライン勉強会など、多数。
いきいき音読ケアワークはメディカルホールまどか富士見台、個人宅数件、〈春野亭〉など随時随所にて実施中。
お母さんのための音読ケアも〈春野亭〉にて定期開催がスタートしようとしています。

ボイスセラピー講座は毎月開催。
音読トレーナー養成講座はトレーナー育成のための集中講座として数か月おきに開催予定です。

不定期の活動としては、単発の共感的コミュニケーションの講座や勉強会、音読ケアのワーク、墨田区教育支援ネットワークからの依頼による小学校での音読授業、ほかにも個人宅や地域コミュニティでの音読カフェを随時随所にて開催しています。

ボイスセラピーを社会貢献の仕事としておこなっていくことに興味のある方が、私たちの活動にひとりでも多く参加してくれることを願っています。

呼吸や声を使って自分自身や身近の人を癒し活力を養うボイスセラピーの概要を、半日で学び身につけるための講座です。この講座の受講修了が音読トレーナーの資格取得講座の受講要件となります。