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2016年8月17日水曜日

羽根木を離れて初開催、下北沢での表現者韓氏意拳講習会

これまでほぼ毎月、世田谷・羽根木の家で開催してきた「身体表現者のための韓氏意拳講習会」を、今回、羽根木の家を退去してはじめて、別の場所で開催しました。
7月いっぱいで退去したので、8月中に開催できるとは思っていなかったんですが、うまい具合に公共施設の空きがあって、開催することができました。

場所は、羽根木の家にほど近い、下北沢の区民集会所です。
下北沢駅の井の頭線・西口改札から徒歩30秒の、大変便利な場所です。

申し込みが次々と来て、会場の広さが心配になってしまったほどですが、開催日の8月15日はお盆で、休みの人が多かったんですね。
ちょっとうかつでした。

結果的に私もいれて11名の参加者がいて、うち7名は女性の方という会になりました。
「身体表現者のための」と銘打ってはいますが、かならずしもそのような方ばかりではなく、教師や主婦、会社員といった方も参加されていました。
もちろんそういう方も歓迎なのです。
生きていることそのものが「表現」であるということもできます。

ところで、韓氏意拳という武術の稽古がどれだけ日常生活のなかで重要になっているのか、昨日あらためて気づきました。
先月いっぱいで世田谷の羽根木の家を退去して、国立に引っ越してきました。
そのドタバタで、いろんなことがいつものようにできなくなっていて、日常生活が分断されたような感じがしていました。
いつものような早寝早起きが不規則になったり、食事が不規則になったり、自分にとって重要な表現活動のいくつかができなくなったり。

もっとも影響を感じたのは、ピアノが弾けなくなったことです。
すこしでもピアノの練習をしたことがある人ならわかると思いますが――あるいは楽器の練習をしたことがある人ならわかると思いますが、これは毎日一定の練習時間を持って向かわないと大変おかしなことになってしまうのです。
上手下手という問題ではありません。
楽器の練習をするというのは、自分の身体感覚と向かい合う時間なのです。
毎日ジョギングをする人ができないとか、毎日ラジオ体操をする人がやらないとか、毎日ヨガをする人ができない日があるとか、そういう感じに似ているかもしれません。

ほかにもしばらくきちんと料理ができなかったり、落ち着いて仕事ができる場所が確保できなかったり、寝る場所もごたごたと片付いていなかったりと、落ち着かない要因がいくつもありました。

気がついてみると、注意散漫になり、動きも雑になっていました。
その結果、慣れない台所で頭を打って、2針も縫う怪我をしてしまいました。
それが先週のことですが、昨日もまたおなじような場所で頭をぶつけました。
幸い、今回は縫うほどではなかったんですが、コブができてしばらく頭痛がおさまりませんでした。

そんななか、韓氏意拳の講習会に行ったわけですが、あらためてこの武術で自分の身体に向かい合い、ばらばらになっている現代人としての自分の身体を拾いあつめ、ぎゅっとまとめあげつつ、緻密にその声を聴いていくことの重要性を感じました。
ほうっておくと私はなんてさぼりがちなのか、どれだけ自分の身体を雑に見ているのか、自分自身を粗雑にあつかっているのか。

韓氏意拳、表現、コミュニケーション、日常生活のいろいろなおこない、これらすべてがマインドフルに注意深く、丁寧でありたいと、あらためて思ったしだいです。
今日はそんな私自身のために、ということもあって、マインドフルネスの練習会を代田区民センターでおこないます。
よければお付き合いください。
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