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2013年9月3日火曜日

オーディオブック、特殊相対性の女の稽古スタート

数日前から、収録をすませていながらなかなか編集・マスタリングに着手できていなかったオーディオブックの作業に取りかかっている。
待たせてしまって申し訳ないと思いながらも、いざはじめてみると、リップノイズ、音量のばらつきなどの編集作業と、オリジナル演奏による音入れ、そのあとの微調整をともなう音楽編集、とても神経を使うマスタリング作業などがあって、非常にヘビーな作業がつづく。

幸い、というか、必然的に、というか、昨日、ブログ連載している長編小説『ストリーム』を、不定期掲載に変更する旨、宣言したところなので、オーディオブックの作業で小説が書けなくなったことについて後ろめたさはない。
せっかく収録したのに、なかなか完成したコンテンツとして出てこないということについて私を攻撃する人もいるけれど、そんな事情をどうかご理解いただきたいと思う。
なにしろ、私がたったひとりでやっている孤独な作業なので。


午後はオーディオブックリーダー養成の個人セッションを受講していた方の、最終収録実習。
この方はゼミにも何度か出ていただいて、表現力の進捗が著しい。
最終収録もなかなかすばらしい読みになっていたが、それでも細かな点をいろいろ指摘させてもらった。
今後、心がけしだいでは個人的にもまだまだ伸ばせるだろうし、困ったときはまた私にコンタクトしてもらえれば喜んでアドバイスしたい。


午後3時から、9月23日の「沈黙の朗読」公演2本立ての1本、「特殊相対性の女」のための稽古。
これは野々宮卯妙のソロに対峙するゼミ生5人の群読(コロス)という構図で、群読の稽古が鍵となる。
が、それぞれの事情があって全員が一同に会する稽古はたった1回というシビアな状況。
しかし、そういう状況はげろきょではこれまで普通に経験している。
今回もどうってことない。

今日は5人の群読陣のうちたった2人(KATと千絵ちゃん)しか参加できなかったが、ソロの野々宮にも加わってもらって、私のオリジナルシナリオを使って初回の演出案をガンガン伝え、読み合わせをした。
みんな、私の案をおもしろがって乗せてくれるものだから、どんどんアイディアが出てきて、公演の骨子が1時間で完成してしまった。
この時間が演出家の醍醐味であろう。
実際、幸せな時間であった。

「特殊相対性の女」を含む「沈黙の朗読」公演は9月23日の開催です。
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