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2012年12月11日火曜日

iPad mini 使用レポート(3)

私が iPad mini を使いたい最大の目的は、楽器としてである。
iPod touch やiPhoneが出て以来、無数の音楽アプリがリリースされている。
私もいくつか使ってみたが、なかなか魅力的なアプリがたくさんある。
しかも安い。

ペットボトル1本以下とか、コーヒー1杯程度の値段で、驚くほど実用的なアプリが買える。
かつて音楽ソフトに1本数万円、場合によっては10万とか出していたことを考えると、それだけのために iPod touch を買っていいくらいだ。
ただし、touchもiPhoneも画面が小さい。

iPadが出たとき、楽器として使ってみたくて、人のを何度か使わせてもらったことがある。
なかなかすばらしいと思ったし、iPadでしか使えない音楽アプリもたくさんあるので私も買いたいと思ったのだが、やや大きくて重い。
私はライブで使うことを想定している。
大きくて重いものでいいなら、MacBookAirを持っていけばいい。
小さいiPadが出たら買おうとずっと思っていた。


そして、出た。
iPhone用に買ったアプリの多くが、あらたに出費しなくてもそのまま iPad mini で使えるのはうれしい。
画面が大きいので操作もやりやすい。

私はこれを単体で楽器として使うのではなく、midiキーボードをつないで音源として使うことをメインにしている。
iOS端末とmidiキーボードをつなぐには、iRig midi というアダプタを使う。
これでつないで、midiキーボードを弾けば、(アプリがそれに対応している必要があるが)アプリの音源を演奏できる。
音はヘッドホン端子からミキサーに出す。

私はこれまでMacBookの音源を外付けmidiコントローラーで演奏することが多かったのだが、iPad mini は小さいのでこれも持っていって、同時にいくつもの音源を鳴らすことができる。
MacBookAirに接続したmidiキーボード、iPad mini に接続したmidiキーボード、これらを両手で演奏し、さらにiPhoneなどに仕込んでおいたサンプル音源を鳴らす、といったように、極小セットで複雑な音作りができる。
夢のような世界だ。


最近、iRig KEYS というiOSに特化したmidiキーボードが発売になった。
これは軽くて小さい割に鍵盤数はけっこう多い(37鍵)。
しかも Core midi に対応しているため、iOSで走るシンセサイザー類はほとんど動く。
そして正規ユーザー登録すれば、Sample Tank と iGrand Piano のすべての音源が使えるというのだ。
とくに iGrand Piano の音色はすばらしいのひとことで、これを使えるだけでも iRig KEYS がほしいくらいだ。
といっても、私はけっこうmidiキーボードをいろいろ買いこんでしまっているので、自分の腕が2本しかないことを時々思いださなければならない。