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2012年8月19日日曜日

うれしいことふたつ:サポートされることの喜び

人はだれもが、だれかをサポートすることと、だれかからサポートされることの望みと喜びを持っている。
それを満たされない、あるいは一方しか満たされないとき、だれかとのつながりを感じることができずに孤独になる。
これは損得勘定ではないし、どちらかが多い/少ないという問題でもない。

人は生まれていらい、親やまわりの人にサポートされて成長する。
やがて大人になると、だれかをサポートできるようになり、まただれかをサポートしたくなる。
その気持ちが欠乏している人がもしいたとしたら、成長過程に問題があったといわざるをえないだろう。
実際にそういう人はいる。


私はどちらかというと、人をサポートするチャンスが多い立場であり、またそのことを喜びとしている者だが、もちろんサポートされることも大変うれしい。

現代朗読協会では多くのゼミや講座を担当している。
毎回、たくさんのことを話したり、お互いに聴き合ったりする。
体験講座や基礎講座では、現代朗読とはなにか、ということについて、毎回アプローチを変えて繰り返し話す。
そこには私が蓄積してきた膨大な情報がこめられているのだが、これを書き残しておきたいとずっと思いつづけてきた。
実際、いくつかのことはこのブログやあちこちに書いたりもしてきた。
講座をやるたびに、これもあれも書き残しておきたい、ということが口から出てくるのだが、なかなかその時間が取れない。
やむなく、せめて講座の音声記録くらいは残しておこうと、毎回レコーダーをまわしている。

この音声記録を文字起こしして、構成/校正すれば、そのまま現代朗読についてそのエッセンスを言語化したテキストになるのではないかと思うのだが、その時間を作るのはむずかしい。
そこで、ゼミ生におずおずとだれか手伝ってくれないかとたずねたところ、2名のゼミ生が名乗りをあげてくれた。
まあそのうれしかったこと。
自分がこんなにうれしがるとは、我ながらびっくりした。


もうひとつ。
音読療法協会の銀座教室を担当してくれている菜穂子さんが、ボイスセラピストとして自分の家族に対しておこなった音読ケアの丁寧なレポートをブログにアップしてくれた。
私は音読療法の真性さをとても大事にしていて、それをひとりでも多くの人に知ってもらいたいと思っているので、こういうサポートはとてもうれしいし、菜穂子さんもまた音読療法の真性さを大事にしてくれていることを感じられてありがたいのだ。
ボイスセラピストたちがもっと活躍して、たくさんのレポートが毎日のように読める日が来ることが私の望みだ。
つまりそれは、ストレスマネジメントを身につけ、毎日をマインドフルにイキイキと生きる人が増えてくれる、ということだから。

次回の2級ボイスセラピスト講座は、1週間後、羽根木の家でおこなわれます。
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