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2012年1月31日火曜日

いつか来る「その時」に備えて「いまここ」を生きる

なんとなく地震が多くなってきているような気がする。

音読ケアをやっていると、また大きな地震が来るのではないか、さらには首都直下型地震に見舞われるのではないか、富士山が噴火するのではないか、さらに別の原発が事故を起こすのではないか、といったさまざまな災害を予想して、不安で眠れなくなってしまうという人が多いことを実感する。

実際に放射線量が高いといった、現時点で現実に起こってしまっているようなことについてはどうしようもないが、まだ起こってもいないことについてあれこれ心配してもしかたがない。

もちろん、それは起こるかもしれない。地震などは、人の死とおなじで、いつかは確実に起こるだろう。しかし、いま、この瞬間に起きていないことは確かだ。いまこの瞬間、地震が起きていない現在、起こるかもしれない現象についてあれこれ思いめぐらせて不安にかられるのは、いまこの瞬間のライフ・パフォーマンス・クォリティ(いま作った私の造語)を下げることにしかならない。

いつかは起こることではあるが、その「いつか」の瞬間までそのことをあれこれ思いめぐらせて気鬱になっていてもしようがないだろう、と私は思う。

できるのは、いつか来るその瞬間に備えて、考えられるだけの準備をしてから、「いま」はそのことを考えないようにする。いま、ここにある自分の心と身体に意識を向けて、いまを生きることに集中する。

それにしても、備えを怠らないことは必要だな。うん。防災グッズの点検をしておこう。