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2011年7月5日火曜日

トランジション世田谷・茶沢会の説明会に参加した

昨夜、羽根木の家でトランジション世田谷・茶沢会のメンバーのhiloさんと桃さんが中心になって説明会が開かれ、初めての人も含め10人くらいが参加した。私も初めてだった。
そもそも「トランジションタウン(TT) ← これ、泣いてる顔文字じゃないよ」という言葉を聞いたのは、hiloさんからだった。

トランジションタウンとは、ひとことでいえば、「持続可能な社会」をめざす運動なのだが、これまでにもそういったものはいくつかあった。
たとえば、「エコビレッジ」というものがあります。これは、経済至上主義、グローバリズム、マス社会といったものから逃げだし、より小さな、思いやりのある、人間らしいコミュニティを作ろうというもので、都会を逃げだした人たちが田舎のほうで自給自足の生活を始めたり、コミュニティを作ったりしている。
沖縄や北海道、信州の山奥にそういうコミュニティを作って生活している人たちが、けっこうたくさんいる。
トランジションタウンも似たような考え方をベースにしてはいるものの、大きな違いがある。それは「いま住んでいる街でゆっくりと移行していこう」というものだ。つまり、別の場所に行ってあらたなコミュニティを作るのではなく、いまここにいる場所を変えていこう、というのだ。
そしてより重要なのは(と私は思っている)、なにより、まずは自分たちの意識を変えていこう、内なるトランジションから始めるのだ、という考え方がおもしろい。

昨日集まった方たちはじつに個性豊かな、しかし穏やかな、話好きの人たちで、説明会のあと飲食会になったのだが、とてもなごやかで楽しい雰囲気となった。とても初対面の人がまじっているとは思えなかった。
ちょっと驚いたのは、生活スタイルを変えていきたいと思って勉強を始めてはいたが、まわりにはそういう人がいなくてずっと孤独に勉強しつづけてきた、あるいは孤独に子育てをしてきた、という人がいたことだ。
私は現代朗読協会のみんなといつもいっしょにいるので、だれともつながっていない、どのコミュニティにも属していない孤独な人がいるというのは、頭ではわかっていたが、実際にそういう人がやってくるのを見て驚いた。トランジションタウンの会に参加できて、本当にほっとした顔をされているように見えた。
このような、自分の生活を大切にしながら、ゆるやかな社会全体を変えていこう、そのための勉強をみんなでやっていこう、というコミュニティがもっともっと増えてくるとおもしろい、と思う。