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2011年10月27日木曜日

げろきょ祭りリハーサルいくつかつづく

 いよいよげろきょ祭り「しもきた奇譚」が来週に迫ってきて、リハーサルがつづいています。
 演目が全部で11。出演者が総勢22名。
 まさに「祭り」です。
 すべて従来の朗読とは一線を画した現代朗読として、自由でのびのびとした演目ですが、とくに「コンテンポラリー」の要素が強い演目がいくつかあります。実験的な要素があり、これは私と演者も苦労しながら取りくんでいます。それについて、ちょっと紹介しておきたいと思います。

 まずは先の日曜日にリハーサルをした、鎌田絽未(かまたろみ)による太宰治「待つ」のコンテンポラリー朗読。
 音楽とのかけあい。音楽が流れるときは朗読は静寂に。朗読が流れるときには音楽は静寂に。という入れ子のパフォーマンスなど、いくつかのアイディアが盛りこまれています。これがけっこう難易度が高くて、苦労してます。本番ではどうなりますやら。

嶋村美希子と照井数男のパフォーマンス。これも「コンテンポラリー度」が高い朗読です。昨日、今日と、つづけてリハーサルをしました。
 とくに嶋村美希子にやってもらう私のオリジナルテキストは、テキストではなく朗読者の「身体性」を際立たせるための仕掛けで、いわば「肉体朗読」とでもいうべきもの。23歳の朗読者の身体性を、健全でありながらいかに危ういアンバランスを内包しているかを体現してもらうために使うパフォーマンスです。
照井数男の独特の身体リズムも、みもの。

 まぁやと瀬尾明日香がふたりでやる新美南吉の「二匹の蛙」もくせ物。
 昨日、初めてリハーサルをしたんですが、かわいらしく、また爆笑ものでありながら、ところどころセクシーでもあるという、なんとも形容しがたい味わいのパフォーマンスとなっています。たわいない、しかし実は深い意味にも取れる新美南吉の童話を、フリースタイルでやってくれます。

 今朝は朝ゼミメンバーによる宮澤賢治の「なめとこ山の熊」の最終リハーサルでした。総勢7名。
 これは群読シナリオがあってある程度段取りが決められていますが、こちらも現代朗読として最終的に個々の身体性と「いまここ」の即興性にゆだねられます。
 朝ゼミは固定メンバーによって何か月も稽古を積み重ねているので、大変クオリティの高いパフォーマンスが期待できます。私も音楽演奏のアイディアを、今日のリハーサルでしっかりと練りあげました。

 これらの成果は11月3日のげろきょ祭り「しもきた奇譚」で存分に発揮されます。
 皆さんのお越しをお待ちしてます。詳細はこちら