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2020年6月17日水曜日

essay 20200616 車いすで散歩

まだ身体が普通に動く半年前までしばしば息抜きに行っていた喫茶店に、久しぶりに車いすで連れて行ってもらった。
車いすで近所まで散歩に連れて行ってもらうのはここ何日かの日課になっている。
体調がきつい時もそうでない時も、なるべく頑張って連れて行ってもらうようにしている。
蒸し暑い日もあれば、爽やかな日もある。
今日は日差しは強いが、気温も高くなく、風が気持ちよくて散歩には理想的だ。

車いすで行くのはもちろん初めてだ。
エレベーターも完備していて、バリアフリーの店だ。
ほとんど飲めなかったけれど、ロイヤルミルクティーの香りが贅沢だ。
お腹に強い痛みも出ていたので、長居はできなかったけれど、また行けるといいなぁ。

駅のロータリーの緑地帯の日陰のところで車いすを止め、行き交う人々をぼんやりと眺めているのも楽しい。
車いすではなく、自分の足で歩いていけるようになることが目標だ。
梅雨はまだ終わりそうにない。



From editor


風がとてもとてもきもちよくて、いつまでも吹かれていたいと思う。
土の匂い、草や木の匂いをのせた空気のはためきは、少し湿っていて、肌のあたりも柔らかい。
日が当たるとじりっとして、陰に入るとひんやりする、その交互の感触、
車椅子のタイヤが、木の根っこが伸びて波打つ道路のタイルを乗り越えていく振動、
鳥の声。
生きていたいと思う。