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2019年12月17日火曜日

編物をする私のための編物

しばらく中断していたが、蚕の繭の真綿から紡いだ絹の糸を使って編むシルクニットがある。
手紡ぎなので太さが一定ではなく、編むと機械編みとはちがった、人の手が作った独特の風合いがあって、大好きだ。
ただ、糸に癖があるので、なんでも編めるわけではない。

最近、この糸のいい使い道を思いついたので、編んでみようと思っていた。

そこへ、名古屋の長年の友人・加藤位里から、なにやらプレゼントがあるといわれて、会うことになった。
渡されたのは、シルクニットの襟巻き(写真)。

新城市で真綿の手紡ぎ糸を作っている牧あんなさんから、人のために編んでばかりいる私のために、私自身が使えるものを渡したい、という思いを伝えられ、糸を渡されたので、それを使って位里ちゃんが編んだものをプレゼントしてくれたのだ。

私はいろいろ編むけれど、どんどん編んでどんどん人にあげてしまう。
自分が使うものはほとんどない。
それを見たあんなさんが、私が使えるものを作ってあげたいと思ってくれたようなのだ。
なんてありがたくうれしいことだろう。

あんなさんが大切に育てた蚕たちから集め、丁寧に手紡ぎした糸で、位里ちゃんが丁寧に編んでくれた絹の襟巻き。
大切に使わせてもらいます。
ありがとう。