ページ

2018年11月15日木曜日

親父の写真

実家の荷物を整理していたら、今度は父の写真が出てきた。
ごく小さい顔写真が、プラスティックか金属かなにかの丸いプレートに焼きつけられている。
どうやって作ったんだろう。
いずれにしても、父の海軍時代の軍服姿だ。

ということは、昭和18年か19年あたり。
大正11年生まれの父は、学生時代に学徒出陣で招集され、海軍にはいった。
呉の海軍学校で短期間の訓練を経たのち、将官として掃海艇に乗りくんでいた。
その船の写真もいっしょに出てきた。

父はもう亡くなってしまったけれど、自分の戦争体験についてはよく話してくれた人だった。
その記憶をたどって、私は『ストリーム』という長編小説のなかに父の物語を残した。
自分ではそれが父への供養だと感じている。

『ストリーム』はこちら(Kindle)から読めます。

それにしても、なかなかの男前だ。
私の父ではあるが、くやしいけれど私よりずっと男前だったようだ。