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2018年9月4日火曜日

趣味の編み物、趣味の人生

編み物をはじめたのはほんの数年前で、まだ全然初心者感覚だが、数少ない趣味のひとつとして楽しんでいる。

子どものころから好きでつづけていた小説やもの書きは仕事になってしまったし、音楽もそうだ。
自分の好きなことを仕事にすると、楽しいことばかりではない(とくに経済社会のなかでその営みをつづけていこうとすると)。
だからいまは、料理や編み物が、経済活動とは関係のない趣味として、貴重な楽しみになっている。

とはいえ、仕事にしてしまったものも、かんがえかたと取り組みかたをシフトすれば、趣味にもどすこともできる。
ようするに、お金をかせぐことを目的にせずに、自分の好きなようにやればいいのだ。
その結果、お金がはいってくるかどうかは別問題。

趣味としてやっていることだって、それでお金をもうけてはいけないという法はない。
ただそれが目的化するととたんにつまんなくなる、というだけの話だ。

話を編み物にもどす。

母が編み物名人で、子どものころからその姿を見てきた。
毛糸をさばくのを手伝ったりもした。
だから編み物は私にとってとても身近なものだったが、自分でやってみようとはなかなか思わなかった。

数年前、ふと思いついて、かぎ針のセットと書籍を買い、はじめてみた。
私が編み物をやっていると、出入りする人たちが興味をしめして、会話がはずんだ。
なかには編み物の得意な人もいて、教えてもらったりした。
みんなで競争するようにずんずん編んだこともある。

しばらくかなり熱中していたが、肘を痛めたり(編み物のせいかどうかはわからない)、引っ越ししたり、棒針編みに浮気したり、いろいろあって、しばらく下火になっていた。
最近また復活したのだが、夏だったせいで毛糸ではなく、エコアンダリアという化繊の糸を使って帽子を編んでみた。
ネットにも動画が出ていたし、本も持っていた。
糸も数年前に買ったものがまだあった。

編んでみるとなかなか楽しく、どんどん編めてしまう。
帽子には何度か挑戦して、そのつどうまくいかなくて挫折していたのだが、今回はうまくいった。
いくつか編んで、人にあげたりした。

それを見ていたゼミ生のゆきこさんが、チャリティに出してはどうかと「リレー・フォー・ライフ・ジャパン」というイベントを紹介してくれた。
自分の趣味がだれかの役に立つなんて、こんなにうれしいことはない。
喜んで参加することにした。

趣味は広がっていく。
ついでに動画コンテンツも作ってみようかな、と思いたった。
どうせ編んでいるなら、それを撮影して、編集してYouTubeで配信してみようかな、と。
だれかが見てくれて、またつながるかもしれない。

動画コンテンツの編集も、思いきって Final Cut Pro からアドビの Promiere Pro に乗りかえてみた。
さすが、番組制作や映画作家の多くが使っているだけあって、すごいソフトだ。
編集も楽しいなあ。

というわけで、あたらしくチャンネルを作って何本か配信してみたので、編み物に興味がある人は見てみてほしい。
チャンネル登録もしてくれるとうれしい。
いまのところ編み物の自分なりのノウハウを見せている動画だが、そのうちぼちぼちと共感的コミュニケーションやマインドフルネスのことなど、私なりにつぶやいていこうと思っている。
編み物しながら、文字通り声でつぶやくのだ。

「おじいちゃんといっしょにかぎ針を楽しもう」というコンセプトの「じじ編み(Granpa Crochet)」チャンネルはこちら