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2018年6月29日金曜日

釧路、弟子屈、札幌ツアー(4)

四日目、6月22日。
この日のハイライトは、なおみ〜ぬと車で札幌日帰り往復の弾丸ツアー。

午前6時半に出発すべえ、ということで、早起き。
よい天気だ。
なおみ〜ぬと車に乗りこんで、ほかのみんなを宿に残して、とっとと出発。

すぐに右手に硫黄山の異様な風景が見えてきた。
硫黄山の周辺は折しも、イソツツジが満開になっていて、白い花が一面に咲いている。
それもまた不思議な風景。

そんな風景もあっという間にとおりすぎ、一路札幌を目指す。
弟子屈から札幌まで、だいたい400キロくらいあって、車だと5時間くらいかかる。
かなり遠いが、私が毎月、東京=名古屋間を走破しているので、ほぼおなじくらいの感じ。
だから、それほど大変には思わない。
ただし、今回は日帰り。

昨夜、北見のきょんきょんから、札幌に行くならここのソフトクリームを! と大推薦されたパーキングに立ち寄る。
喜多牧場のソフトというものをいただく。
無添加で、大変おいしい。

運転を交代しながら、12時前には予定どおり札幌市内に到達した。
昼ご飯をどうしようということになり、他のメンバーなら絶対に「当地ならではのもの!」とこだわりを見せるところだろうが、ここは気楽さを優先して、車を停めやすい「びっくりドンキー」に。
みんなから突っ込まれそうだといいながら、長距離運転の疲れをゆっくりいやした。

市内にはいり、就労支援の事業所〈チトゥクチセ〉の人たちが借りているアパートの一室に行く。
そこで札幌での共感カフェをおこなうことになっていた。
一方なおみ〜ぬは看取り士(この字で合ってるかな)の研修のために別の場所へ。

札幌での練習会の人たちや、チトゥクチセの皆さんがやってきて、共感カフェをおこなった。
私が心を打たれたのは、弟子屈川湯の〈すずめ食堂〉での共感カフェでもそうだったが、共感的コミュニケーションの学びのベースとつながりがすでにしっかりとあって、いまさら私が乗りこんでなにか教えたり伝えたりする必要はまったくない、ということだった。

東京にいるとあたかもそこがNVCの中心のように感じてしまったり、海外で集中的に学んできた先進者がいて、中央と地方というランクの差を無意識に作ってしまっていたのかもしれない。
そんなことは傲慢極まりないことであって、むしろ地方にあってしっかりしたコミュニティで、もちろん苦労はたくさんあったと思うけれど学びと実践のベースを作りつづけている人たちがたくさんいて、大きな希望を感じた。

ここ数年、とくに今年になって、私も活動内容をだいぶ変えてきたつもりだけど、もっと思いきってもいいのかなと、うれしく感じるなかで思った。

写真は私がすわっていた位置から写した共感カフェのショット。
ね、私がいなくても全然かまわない感じでしょ?
これがうれしかったんだ。

札幌共感カフェを終えて、ふたたびなおみ〜と合流。
そして一路、弟子屈にUターン。
暮れゆく北海道の雄大な景色のなかを、ただひたすら走る。

そうそう、書きわすれていたが、行きも帰りもなおみ〜と北海道の地形やら歴史やら地名やらについてたくさん考察したり話したりして、道中忙しいほど楽しかったのだ。
心から感謝。

弟子屈居残り組みはすずめ食堂で夕食というか飲み会をやっているというので、そこに向かってひた走る。
すずめ食堂の閉店時間が21時半。
ナビの到着予定時刻は21時10分となっていて、どうやらぎりぎりすべりこめそうだ。
というんで、休まず走る。
とっぷり日が暮れ、星が出て、半月よりちょっと太った月が出ても走る。

そして21時すぎ、すずめ食堂到着。
あとはいつものように仲間たちと心を許した宴会。
強行軍だったけれど、最後は疲れもなにもかも吹っ飛んでリラックスしまくった。