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2018年4月10日火曜日

なにごとかを体系化するということ

武術にせよ、療法にせよ、勉強法にせよ、世の中には多くの人がそれを稽古したり身につけたりするために体系化されたものがたくさんある。
体系化をした人がいるということだ。
たとえば私も、音読療法というものを体系化している。

音読という手法が健康法や予防法として、あるいは介護予防法として有効だとわかったとき、それがなぜ有効なのか裏付けを取り、まただれもが理解したり身につけたり応用できるように体系化して明確にしておく。
体系化の作業はじつはなかなか骨の折れることで、かなりの経験や知識、現場の実績が必要になってくる。
すくなくとも音読療法に関してはそのようなことが必要だった。

なにごとかの体系化はなかなか骨の折れる作業だけれど、私はやりがいのあることだと感じている。
自分の経験や知見を、普遍性のある形で体系化し、それを必要とする人に伝わるように残しておく。
私が作ったある体系は、私の成功体験を形にしたものだといいかえてもいい。

武術における「型」や「式」なども、そういえる。
先人の成功体験が体系として残っているのだ。
ある体系をまなび、身につけるというのは、先人の成功体験をふたたび自分が体験するということでもある。

いま私が体系化することに情熱を感じているのは、「マインドフル手帳術」と「共感文章術」だ。
手帳術はたくさんあるけれど、マインドフルネスと共感的コミュニケーションに私独自の体験や他者の知恵を盛りこんでオリジナルの体系にしたものは、まだないはずだ。
どのような人でも毎日をクリアにし、自分自身といきいきとつながり、また共感的に自分とまわりの人々と接するためのスキルを身につけるのに、とても効果的な体系だと思う。

また、共感スキルをテキストコミュニケーションに応用する共感文章術は、テキストでの交流の場面が劇的に増加しているネット時代の私たちにとって、人間関係を円滑にし、自分自身を的確に伝えるために有効で、かつ必要なスキルだと思う。

これらを近いうちに、コンテンツ(本と講座)として、これまで以上にきっちりと体系化したものをお届けしたいし、できるのではないかと思っている。