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2018年1月11日木曜日

音声入力で原稿書きするテストのつづき

先日、「車の運転中の生産活動」という記事で、iOSを使って原稿を音声入力で執筆することの試みについて書いたが、そのあと車の運転をしながらそれができるかどうか、できるとしたらどのような実用的な方法があるのかについて検証してみたので、その報告。

iOS(iPhoneやiPad)で使える音声入力支援のためのアプリはかなりある。
人気のあるところでは、「音声認識Mail」「Voice」「Recco」「音声認識装置」などがあり、私もひととおり試してみた。
しかし、どれも帯に短したすきに長しという感じで、しっくりくるものがない。

こんなのがあるといいのに、と私が考えているのは、
「だらだらと断続的に音声入力で執筆ができて、考えてあるあいだの空白時間は入力操作がストップしていて、話し始めたらまたスタートする」
という動作をするもの。
ついでにいえば、動作のスタート/ストップを音声でできればもっといい。
ひょっとしてすでにあるのかな、こういうの。
もしご存知の方がおられたら教えてください。

結局、いろいろな音声認識ソフト使ってみたけれども、EvernoteとオリジナルのiOSの音声認識機能が最も自然な組み合わせだと分かった。
車を運転しながらマイクボタンをタッチするのはちょっと注意が必要かもしれないけれども、信号待ちなのでいちどタッチしてそのまま音声入力をすれば、いまのところ実用に耐える感じがしている。

iOSの音声認識機能は40秒から1分程度で自動的に止まる。
止まったとき、信号音がするので、それとわかる。
長い文章を入力している時、途中で入力がストップしてしまうこともあるけれども、たいていの場合、1分以内でコト足りる。
運転に集中したいので、本当はダラダラといつまでも思いつくままに入力していたいのだが、iOSではそれはできないようだ。
そういうアプリもあるようだが、使い勝手がいまいちなので、私は使うのをあきらめている。

ともかく、iOSの音声認識機能と変換の正確さは驚くべきほどのもので、これは十分に実用に耐えるものだと感じている。
私は執筆作業をするために、どうしてもキーボード付きのラップトップマシンが必要だと思っていたが、音声入力ができるなら、タブレット端末で十分だ。

問題は、音声入力ができない時と場合があるということだ。
喫茶店など、衆人環境の中では、やはりどうしても音声入力はやりにくい。
口元をマイクに近づけたり、Wi-Fiのヘッドセットを使ったりしてぼそぼそと人に聞こえない位の小さな声で入力もできるのかもしれないが、それはまだ試してみていない。

実は、この記事も音声入力で行っていて、iPadのiOSから音声入力をWi-FiでMacBook Proのほうに飛ばしている。
ワンセンテンス入力し終えたときに、認識間違いやミスがあればMacBookのキーボードで訂正している。
私はキーボード入力が人よりかなり速い方だと思っているけれども、音声入力はそれを上回ってさらに迅速だ。
体感で約2倍位の速度があるように思う。
これは生産性という点では大変重要なことだが、文章のクオリティーと言う側面ではどうなんだろう。
このあたりは今後さらに検証を続けていかねばならない。

小説もこれで書けるだろうか。