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2017年5月3日水曜日

ギフトとしての個人レッスンにシフトしたい

ちょっとやりかたを変えてみようと思いたちました。

私は共感カフェや講座などのグループセッションのほかに、個人レッスンや個人セッションをおこなっています。
内容もさまざまです。

ピアノやボーカルのレッスン、共感セッション、ボイスコーチング、朗読などの表現のディレクション、テキストライティングや自力出版のサポート、マインドフルネスや瞑想のセッションなど、私がこれまで研究したりみなさんと経験を積みかさねてきたことの知見やスキルを、個人的にシェアできることがたくさんあります。

しかし、これまでの悩みのひとつに、これら内容も所用時間も深さもまちまちなこれらのレッスンにたいして、一律に時間割りで「いくら」というふうに料金設定することが難しいということがありました。
難しいだけでなく、「やりたくない」という気持ちがあったのです。

自分のニーズを見てみると、そこには公平さや気楽さがあるようです。
また、みなさんのお役に立ちたい、自分の命を使いつくしたい、というニーズもあります。

共感的コミュニケーション(NVC)の重要なかんがえ方のなかに、「ギフト」というものがあります。
だれかになにかしてあげたい、役に立ちたい、貢献したい、という気持ちがあるとき、それをみずから自然に湧きでる「よろこび」をもっておこなうことができるかどうか、ということです。
つまり、贈り物としてそれをおこなえるかどうかです。

それは贈り物であり、経済価値にもとづく「等価交換」ではないので、見返りやお返しや対価がなくてもいいのです。
ただよろこびから、あるいは遊びのようにおこなえるかどうかが大事です。
「お返し」を期待したとき、それはもう贈り物としての純粋さはありません。

贈られるほうも、自然に贈り返したくなるかもしれません。
自然によろこびをもって贈りかえしたくなればそうすればいいし、そうならなければ無理に贈りかえさなくていいのです。

私がおこなっている個人レッスンや個人セッションは、受けたい方のニーズはさまざまだし、私のほうにも提供できたりサポートするのにさまざまな形があります。
そのつど内容や時間もまちまちなので、たとえば「1時間いくら」みたいな一定額の提示をしにくいのです。
こういうとき、ギフトのかんがえ方がしっくりきます。

レッスンを受けた人は、もし代金を払いたいとか、贈りかえしたいという気持ちが起きたら、
「つごうのいいときでいいので後払いで」
「ギフトとして心地良い額をいくらでも」
ということにしましょう。

とはいえ、額が決まっていないと払いにくい、という人がいることもまた事実です。
もしそういう方がいたら「基準額」をお知らせしましょう。
でも、できればそんなものはないほうがいいですね。

私のレッスンを受ける方は、おたがいに贈り物を贈りあう感じで、近所の人同士が夕方のおかずを交換するみたいな気楽さでつながりあえたらな、と思います。
内容も気楽なものもあれば、重厚なものや時間のかかるものもあるかもしれません。
枠を決めないのがいいのです。

そのための決済方法としてうってつけのシステムがあります。
Bandcampという音楽を配信しているサイトですが、こちらの決済方法は、曲やアルバムの定額とは別にいくらでも好きな額を設定して払える、というシステムになっています。
ひょっとしてこちらを使ってみるのもひとつの手でしょうか。

メッセージやメールなどで気軽に呼びかけてみてください。
リアルでもオンラインでも、お互いに都合のよい時間と方法を相談して、気楽につながり、おたがいに贈りあいましょう。