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2017年4月7日金曜日

自己紹介がめんどくさい

先日、知人のワークショップ(イベント)に参加したとき、参加者がほとんど知らない人同士だったので、おたがいの自己紹介からはじまりました。
こういうとき、だいたいの人は、
「○○から来ました。仕事は○○をやってます」
みたいな簡潔なものになるんですが、私はなかなか自分のことを簡潔に人に伝えるのはむずかしいと感じてしまうのです。

「ピアニストです」
というのはそうなんですが、そうすると、
「小説家です」
というのがこぼれ落ちてしまう。
「朗読演出をやってます」
「音読療法協会のオーガナイザーです」
なども抜けてしまいます。
自分ではどれも本業だと思っているので、困ってしまうのです。

相手を見て、なにかひとつだけ、一番ヒットしそうなものを伝えることもありますが、そうすると自分のひとつの偏った側面しか伝わっていないような気がして、落ち着かないのです。
なので、最近は居場所と名前だけ名乗るようにしています。

ある人のことをおおまかにでも理解するには、さまざまな側面から把握する必要があります。
逆にいえば、私のこともある一面からだけ見て「こういう人だ」と断じてほしくないのです。
かといって、「私のブログを全部読んだください」というのも乱暴な話です。

最近はなにか仕事をしていても、社会活動に参加していたり、ライフワークとする趣味を持っていたり、多面性を持って活躍している人が増えてきたように思います。
しかし、「二足のわらじ」とか「マルチタレント」ということばには、どこか否定的なイメージがつきまといます。
日本人はなにかひとつのことに打ちこみ、その道何十年、というような人を尊重する傾向があるように思います(私のひがみかもしれませんが)。

表面的にはいろいろなことをやっているように見える私ですが、幸いなことに、ここ何年かは私のなかでなにか筋が通ってくるような感じがあって、自分としてはこの道数十年、ようやくここにたどりついた、という気がしています。
ひとつのことを角度を変えてアプローチしたり、別の表現で伝えたりしています。

自分が自分であること、自分に徹して、自分としてそこにあること、恐れなくのびやかに自分の能力を発揮すること、これらを日々稽古することを試みているといえます。

それはそれとして、私をひとことでいいあらわせるうまい自己紹介の文言はないでしょうかね(絶賛募集中!)。

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