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2017年4月2日日曜日

映画:バイオハザード: ザ・ファイナル

日本では2016年末、全米は2017年公開のアメリカ映画。
日本のほうが公開は早かったのね。
いわずと知れたゲーム「バイオハザード」を原作とした映画シリーズの第6作にあたるもので、これが最後のエピソード。
と、いわれていますが。

私はゲームはやったことがないんですが、最初の作品「バイオハザード」(無印)を見たとき、その世界設定のスタイリッシュな印象とおぞましいゾンビたちとの対照や、ミラ・ジョボビッチという女優の魅力に、かなり好感度をもった記憶があります。
その後もたぶん全部観てると思いますが、この「ザ・ファイナル」はひょっとして、シリーズのなかでも一番好きかもしれません。

ちょっと「マッドマックス」に通じるような荒廃した風景が出てきたり、「ロード・オブ・ザ・リング」などのファンタジー映画に出てくるような凶悪なクリーチャーが出てきたりと、最近のエンタテインメントムービーのおいしいところをきっちり押さえている感じです。

人類を滅亡の危機へと追いやってきたT-ウイルスを駆逐する切り札の抗ウイルスワクチンを、アンブレラ社が開発に成功し、ラクーンシティの地下に保管されているそれを48時間以内に奪還して散布しなければ、人類は滅亡してしまう、という設定でストーリーが進んでいきます。
しかし、アリスも感染者なので(彼女だけがゾンビに変身しない)、抗ウイルスワクチンを散布すれば、彼女自身は死ぬことになる、というのがストーリーのキモといっていいでしょう。

大量のゾンビやら、クリーチャーやら、強大な敵やらをかきわけたり、追いかけられたり、脱出したりと、アクションにつぐアクションなんですが、脚本がよくできていて、エンディングでは不覚にも、ちょっと感動してしまいました。
さすがに6作観ると、もういいかな、という気にもなっていますが、「マッドマックス」や「ロッキー」や「ジョーズ」のシリーズが作品を重ねるごとにおのずと育っていったように、このシリーズも通してみると映画自体の成長の過程がうかがえておもしろいかもしれませんね。

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水城ゆうの現在の活動にかかわるすべてのものについて、テキストコンテンツとして毎日配信しています。長編小説『大きな川と雪のものがたり』連載中。
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