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2017年1月28日土曜日

共感的コミュニケーション(NVC)を学んでいるからこそ落ちこむこと

共感的コミュニケーション(NVC)を学んでいると、どうしても避けられない「学んでいるからこそ落ちこむ瞬間」というものがおとずれます。
私の体験としては、それには2種類あるようです。

ひとつめ。
共感的コミュニケーションを学びはじめてすぐ、そのすばらしさに気づき、これをいままで知らなかったことを激しく残念に思う瞬間。
「これをもっと早く知っていればいままでの人生、もっと楽だったろうし、楽しかったろうし、有意義だったに違いなかったのに……」
と落ちこみます。
それほど共感的コミュニケーションは自分の人生を豊かに、有意義にしてくれることに貢献してくれるもので、そのことに気づくことでかえって、それを知らなかった自分の過去の人生がとても悔やまれる、という経験です。
いかがでしょう?
学びはじめた多くの方が経験することではないでしょうか。

ふたつめ。
共感的コミュニケーションを身につけて、ある程度できるようになったと思っていたのに、実際には全然身についていなくて、たとえばだれかとの必要なつながりをまったく作れなかったという瞬間。
「充分に練習して身についたと思っていたのに、実際には役に立たなかった。というか、ちゃんと身についていなかった」
と落ちこみます。
人の話を聞いたり、共感したりして、相手や自分とつながる経験をたくさんして、充分に身についてきたはずなのに、肝心な場面でだれかとつながることに失敗して、激しく挫折感を味わう、という経験です。
そんなときは共感的コミュニケーションに絶望感をおぼえ、これ以上学んだり練習したりすることをやめてしまいたくなります。

実際にそのようにして学びの場から去っていってしまった人を私はたくさん知っています。
ひとつめはやむをえないとしても、ふたつめは残念なことです。
ふたつめについていえば、失敗したことに痛みがあって失望が大きくなってしまいがちなんですが、ちょっと待ってください。
失敗した事例はともかくとして、成功事例もたくさんあることを忘れていませんか、ということです。

とかく人は失敗に目が向きがちですが、うまくいったことを忘れがちです。
うまくいったことをお祝いして、さらに成功を重ねていくことで、いつしか失敗したようなことも失敗しなくなっていくものです。
しかし、一度の失敗で練習をやめてしまえば、それは永久に克服できません。

失敗して落ちこんでしまうことは多々ありますが、そんなときこそうまくいっていることに目を向け、しっかりお祝いして、またものごとがうまくいくことにチャレンジしつづけたいと思います。

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