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2016年11月1日火曜日

病弱だった私がこの五年間病気知らず

先日も書きましたが、ここ何年かは大きな病気はおろか、風邪もほとんどひかず、ひきかけてもそこで踏みとどまって寝こむようなことにはいたらない健康体なんですが、じつは私はそれ以前は大変病弱だったのです。
昔の私を知っている人なら同意してくれると思いますが、すぐに体調をくずし二、三日寝こんでしまうなんてのは日常茶飯事でしたし、子どものころはジフテリアや赤痢、はしか、おたふくといった伝染病にひととおりかかったし、もちろんインフルエンザも予防接種を受けているにもかかわらず毎年、律儀にかかっていました。
しかし、ここ何年かは予防接種すら受けていません。

そんな私の健康法を紹介しましょう。
これは私にかぎったことではなく、どんな人にもかなり有効なルーティンなのではないかと思っています。
簡単なことなので、ぜひ試してみてください。

まず、朝起きたら、布団の上に座ってでもいいし、ベッドの端に腰かけてでもいいんですが、「動揺禅」というものをおこないます。
これはつい最近はじめたものですが、たんなる座禅とか瞑想よりよほど簡単ですし、気持ちがいいのです。

どうやるかというと、坐骨を座面に直角にあてるようにして脊椎を立てたら、アレクサンダーテクニークの要領で脊椎のてっぺんに頭がバランスよく軽く乗っていることをイメージします。
両手は手のひらを上に向けて開いておきます。
目はあけても閉じてもいいんですが、私は半目にしてます。
視覚情報を受け取ってはいるけれど、どこも注視していない状態です。

その状態で、下丹田を中心に上半身をゆっくりと揺らします。
頭部で円を描くように、右まわりでも左まわりでもかまいませんが、ときおり反対回転に交代しながら、ゆっくりと、最初は小さく、しだいに大きく円を描くように揺らします。
そのとき、思考は追いはらい、ただ自分の身体の動きや感覚を観察します。
それには呼吸も含まれます。

ただ座禅で「無念無想に」といわれてもうまくいかないんですが、このやりかただとかなりうまくいきます。
私がおこなっている音楽瞑想はかなり深い瞑想状態に誘導できるんですが、日常的にそこまで深くはいる必要はないし、ましてや起き抜けの行なので、心身を整えるための軽い感じでいいのです。

それを10分前後おこなったあと、韓氏意拳の養生の健身功のなかの型を、気がむくままいくつかやります。
一見ゆるい運動に見えるんですが、韓氏意拳でいうところの「状態」の深さによっていくらでも全身運動として深くおこなうことができるので、その日の調子によってかなり深く自分の身体にアクセスしたりもします。

最後に音読療法の呼吸法で全体の活力をほどよく整え、終了です。
これらのプロセスでもっとも重要なのは、自分の身体にどれほど注目できるか、ということです。
韓氏意拳では「身体の声を聞く」といってますが、どこかとどこおりがないか、リキんでいないか、逆にゆるみすぎていないか、なにか必要なことがないか、よくよく自分の身体の状態を味わいます。
これができるようになってくると、調子が落ちているときはすぐにわかりますし、食事も必要なものを必要なだけ取れるようになります。

私は体重もぴったり一定を維持できているんですが、これも身体の声を聞く食事法のおかげでしよう。
これについてはまた別項で書く機会もあるかと思います。

ボイスセラピー講座@国立(11.3)
呼吸や声を使って自分自身や身近の人を癒し活力を養うボイスセラピーの概要を、半日で学び身につけるための講座です。この講座の受講修了が音読トレーナーの資格取得講座の受講要件となります。