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2016年9月28日水曜日

いま読んでる本:もしも、あなたの言葉が世界を動かすとしたら

『もしも、あなたの言葉が世界を動かすとしたら』
 マーガレット・ウィートリー
 杉田七重・訳
 PHP研究所

帯には、
「戦争や、憎しみや、経済力ではなく、対話(カンバセーション)で世界を変える本」
「あなたにもできる、未来に希望を取りもどす方法」
とあります。

ある日、安納献くんが自分の共感的コミュニケーションの講座のなかで、この本の著者のマーガレット・ウィートリーが講演している映像を紹介しながら、英語で話されているその内容を通訳してくれたことがあります。
そのとき私はこの方の名前をはじめて知ったんですが、有名な人のようです。
ハーバード大学で教えるかたわら、世界中を飛びまわって超有名企業のコンサルティングをつとめたり、慈善団体のベルカナ研究所を創設・運営したりもしているそうです。

『リーダーシップとニューサイエンス』というやや専門的な著書もあるんですが、本書はまったくやさしいことばで語られていて、だれにでも読める内容になっています。
たぶん小学校高学年以上なら子どもでも読めるでしょう。

文字どおり「世界を変える方法」について書かれた本です。
しかも、だれもがいますぐに実行に移せる具体的な方法を提案しています。
希望に満ちた本です。

簡単にいえば、
「つながりあいましょう。お互いに話をしましょう。スマホから目を離していっしょにいる時間を作りましょう」
ということです。
本書に書かれているのはこのことに尽きます。

私の共感カフェに参加してくれた人から、あるとき、
「水城さんって過激ですよね」
といわれたことがあります。
ちょっとびっくりして、その意味を聞き返してしまったんですが、
「だってそうじゃないですか。政治運動もテロ行動もせずに、巨額のお金も使わないで、世の中をひっくり返そうとしていますよね。みんなが自分の大切にしていることに気づいて、おたがいに共感でつながって大切におもいやりを持てるようになったら、紛争も犯罪も差別も格差もなくなります。それをなにげなく、気づかれないようにひそかにやっているわけですから、過激ですよ」

たしかに。
私もそうですが、このマーガレット・ウィートリーが提案することも、まさにそういうことです。
いまの社会体制をそのシステムのルールのなかでひっくり返すのは大変ですが(政治運動をやってみればわかりますよね)、共感スキルを身につけてだれかとつながっていくことはだれにでもいますぐにできそうですよ。

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