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2016年5月11日水曜日

朗読生活、アフリカの話、意拳自主稽古

5月7日・土曜日は現代朗読協会の「朗読生活のススメ」コースの5回めでした。
このコース、けっこう人気で、ゼミ生以外にも通し参加の方が何人かいるほか、毎回体験参加の方が何人かいらして、にぎやかです。
問い合わせもちょくちょくあります。

毎回テーマが設定されていて、この日は「朗読とコミュニケーション/共感でつながる世界」でした。
朗読というだれでもすぐにはじめられる表現行為が日常生活にとても役に立つ、あるいはおもしろい影響をあたえると私はかんがえていて、かんがえるだけではなく実際に経験していることでもあります。
その知見、経験、提案を、この10回コースをとおして参加のみなさんといっしょに検証してみたい、と同時に、毎回みなさんにお渡ししているレジュメにそって執筆もすすめていて、一冊の本にまとめられたらとも思っています。

この日のテーマは共感的コミュニケーションが表現と生活にどのような変化をもたらしてくれるのか、いきいきと無防備に表現することで私たちの学びや人生がどれほど明るく成長するのか、といったことを解説し、実際にそのことを現代朗読のエチュードをとおして体験してみました、。

この日は体験参加の人がおふたり。
うちおひとりは、愛知県豊橋市にあるいるかビレッジからわざわざ来てくれた方でした。
いるかビレッジは現代朗読家であり、音読療法士でもある野々宮卯妙が、ここ数年、毎月共感的コミュニケーションを教えに行っていて、私も一度だけ、彼女の代役でおとずれたことがあります。
今回参加してくれた方もそうですが、ビレッジのスタッフの方が私のオンライン共感カフェに参加してくれています。

そして今回、とても素敵なことが起こりました。
私が不用意に発言した人をからかう冗談(私はときどき親しみをこめて不用意なジョークで自分を表現する悪癖があります)が参加者のひとりに不愉快な思いをさせてしまい、その反応を私に返してくれました。
まさに今回のテーマである「朗読とコミュニケーション/共感でつながる世界」の実践的事例がその場で起こり、私にもみなさんにとっても深い学びのチャンスとなったのは興味深く、またありがたいことでした。

午後は旅行作家の田中真知さんもいらして、午前から引きつづき残ったふたりも加えて韓氏意拳・養生功の自主稽古をおこないました。
もう暑いくらいの気候で、私は夏が好きなのでとてもうれしいんですが、ちょっと動いただけで汗ばむほどでした。

気持ちのいい時間をすごしたあと、本来の基礎ゼミの時間を変則的に真知さんのアフリカでの経験の話を聞かせてもらったりして、これもまた大変興味深かったのです。
真知さんはエジプトを中心にアフリカに長年在住していたことがあって、日本に伝わっているアフリカ像と実際の現実像がだいぶかけ離れていることを教えてくれました。
真知さんの最新の著書『たまたまザイール、またコンゴ』を読んでみようと思っています。

変則ゼミの最後に、ゼミ生KATがスティーブ・ジョブスの死の直前にのこした言葉を朗読してくれて、それも興味をそそられました。
そこで、みんなが帰ってから、映画「スティーブ・ジョブス」をひとりで観たのです。
この映画のレビューはあらためて書くことにします。

「沈黙[朗読X音楽]瞑想」公演@明大前キッドギャラリー(6.18)
ともに深く、ことば、静寂、音、そして空間とご自分の存在そのものをあじわうこと。ご来場いただいたみなさんにある種の「体験」を提供する試みです。14時からと18時からの2回公演。