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2016年2月16日火曜日

2015年12月沈黙瞑想公演当日パンフの文言

昨年12月、明大前〈キッド・アイラック・アート・ホール〉のギャラリースペースでおこなわれた「沈黙[朗読X音楽]瞑想」公演の当日パンフレットに水城が書いた文章をご紹介します。

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 この「沈黙[朗読X音楽]瞑想」公演も、ほぼ毎月開催のなか、今回で丸1年がたとうとしている。これまでおつきあいいただいた皆さんには心から感謝する。
 けっして観客動員数は多くなかったが、そして観客の数は問題ではなかったとはいわないけれど、自分なりに手応えを感じ、貴重な成果をあげたと思っている。これを今後、どのように生かし、発展させていけるかが、私の課題としてある。
 私も自分にのこされている時間を意識することが多くなり、またたんなる残されている時間というだけでなく「表現」という行為に充実した身体と頭脳をもって立ちむかえる集中力を持てる時間があとどのくらいあるだろうか、ということをかんがえている。
 いまこの瞬間に私が生きている証としておこなっている表現行為が、あなたのなかにわずかなりとも引っかき傷のようなものを残し、明日のあなたの見るものや聴くものがすこしでもちがったものとして立ちあらわれたとしたら、私がいまここでこうやっている意味はいくらかでもあるだろうと思う。
 この公演は今回をもって無期限の休暇にはいります。
 本日お越しいただいたあなた、今回も参加してくれてありがとう。
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休暇を終えて来月3月11日にひさしぶりに開催します。
昼・夜の2回公演となります。
どうぞお越しください。

「沈黙[朗読X音楽]瞑想」公演@明大前キッドギャラリー(3.11)
ともに深く、ことば、静寂、音、そして空間とご自分の存在そのものをあじわうこと。ご来場いただいたみなさんにある種の「体験」を提供する試みです。