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2016年1月3日日曜日

マインドフルになるためにすべてを書きだす

有名なライフハック技のひとつに「GTD」というものがある。
ネット検索してみればわかると思うが、ビジネスマンのあいだなどで大変有効とされ、そのための書籍やセミナーがたくさん出ている、アメリカ由来のスキルだ。
私がかんがえた「マインドフル手帳術」もそれに似ている部分があるが、内容は共感的コミュニケーションを使っているという点でかなり異なる。

2015年に何度か「マインドフル手帳術」のワークショップを開催して、大変ご好評をいただいた。
またやってほしいという要望をたくさんいただいているのだが、つぎはこれを本にまとめた上で、セミナーとして開催したいという希望があった。
なかなか執筆する時間を取れなくてずるずると年が明けてしまったのだが、メルマガで連載すればいいねと思っている。

ちょっとだけ説明しておくと、私たちは日常生活のなかで、あるいは仕事中に、さまざまな「気がかり」を抱えていて、それがたえず念頭に浮かんできてしまうので、いまやっていることに集中することができない。
つまり、自分の本来持っている能力、パフォーマンスをいちじるしく低下させたままやりくりしている。
できるだけもやもやのない、「いまここ」に集中できる状態に自分をもっていきたい。
そのための方法のひとつが「マインドフル手帳術」だ。

マインドフルというのは、いまここの自分自身のありようや自分が受け取っていることに(判断や思考抜きに)気づきつづけているイキイキとした状態のことをいうのだが、そのためにはできるだけ「気がかり」にとらわれないことが大事だ。
なにかやっていても、
「あ、例の件はどうなっていたっけ」
「今日は帰りがけに頼まれた買い物を忘れないようにしなきゃ」
といった、いわば「雑念」が浮かぶたびに、マインドフルはそこなわれてしまう。

そのような雑念のもとになる「気がかり」を、すべて書きだしてしまおう、というのがマインドフル手帳術で最初にやることだ。
そして書きだしたものをどのように処理していくか、そのプロセスにおいて共感的コミュニケーションを用いるのがミソとなっている。

私はこれでずいぶん助かっている。
毎日の行動が明確になり、これを書いているいまも、このことだけに集中できている自分がいる。
気がかりはたくさんあるのだが、それらはすべて忘れないように書きだされていて、なおかつ処理する方法も日時も場所もすでに決まっている。

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