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2015年10月22日木曜日

朗読表現におけるガニ股問題

標題はおおまじめです。
いいすぎました、比較的まじめです。

今朝の現代朗読ゼミの基礎トレーニングで、ゼミ生のOくんの足の開きが気になった。
立っているとき、両足の爪先がかなり外側に開いている、いわゆるガニ股に近い立ちかたをしている。
以前から気になっていたことで、何度か指摘して、なおしてもらったことがある。
そのときは、なおしたあとにどんな感じがするのか、とくには聞かなかったのだが、今日は爪先を平行に近く内側にもどしたとき、朗読する身体にどんな変化が起きるのか、注目してもらった。

Oくんだけではなく、ほかの参加者にもやってもらったのだが、おもしろい感想が出てきた。
最初は、
「窮屈な感じがする」
というのが出てきたのだが、よくよく聞くとそれは身体があるていどまとまった状態であり、身体全体の連動が生まれ、朗読する声と身体もつながってひとつの流れになるような感じがある、というものが出てきた。
興味深い現象だ。

姿勢や手足の状態は、身体のまとまり、連動、そして朗読表現における声と身体のつながり、流れの一体化と相当関連性があることが、このところの現代朗読のエチュードのなかでわかってきている。
すでに明白なエビデンスも得られているので、朗読だけでなく、声の表現をおこなっている人には役立つかもしれないと思っている。
この方面の研究、さらに深めてみたい。

朗読表現基礎ゼミ(10.24)
従来の朗読とはまったく異なったアプローチで驚きを呼んでいる「現代朗読」の考え方と方法を基礎からじっくりと学ぶための講座。10月24日(土)のテーマは「日本語発音の決まりごと/表現での決まりごとの扱いかた」。単発参加も可。