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2015年8月12日水曜日

相手をコントロールしようとする気持ちが少しでもあると共感は失敗する

共感的コミュニケーション(NVC)の文法とプロセスを身につければ、だれでも相手に共感したり、深く話を聞けるようになる。
もちろん練習は必要だが。

相手に共感できると、そこにはある種のつながりのクオリティが生まれ、しんみりしたりほっこりしたりする。
しかし、こちら側に相手をコントロールしようとする気持ちが少しでもあると、うまく共感が生まれない。

「コントロール」というと強いことばだが、じつはだれでも日常的にやっている。
一緒に生活しているパートナーが、自分にとっては都合の悪い習慣を持っているとする。
たとえば、服を脱ぎっちらかしにするとか。
こちらはその習慣をあらためさせたいと思っている。
なんとか相手にその習慣をあらためてもらいたいと思い、その意図をもって話をしようとしても、たとえ共感的な態度であってもうまくつながれない。
相手はこちらの「コントロールしよう」という意図を無意識に感じとっている。

人はコミュニケーションにおいてことばだけでなく、雰囲気、構え、呼吸のようす、緊張感など、無数の情報をやりとりしている。
それは無意識に、ほとんど瞬時におこなわれているので、気づきすらしない。

人はだれもが、だれかからコントロールされることを忌避する傾向があるので、相手からコントロールの意思を少しでもかぎとれば、とたんに態度は硬化する。
逆説的ないいかたになるが、自分にとって好ましくふるまってほしい相手には、その気持ちを完全に手放して、純粋な好奇心をもって相手に共感していく必要がある。
そしてうまく共感できれば、ひょっとして相手はこちらのリクエストをのんでくれるかもしれない。

あらたに東松原〈小春食堂〉での共感カフェの開催が決まりました。8月16日(日)午後、ランチとセルフヘッド&フェイシャルマッサージ、そしてティーブレイク付きで3,000円という大変お得なプログラムです。