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2014年12月22日月曜日

ひさしぶりにみっちり韓氏意拳

昨日は月に一回開催している羽根木の家での韓氏意拳の講習会だった。
年末のせいなのか、あるいは私の告知方法が不備なのか、それとも私があまりに韓氏意拳をしつこく推奨するので知り合いはへきえきしてしまったのか(笑)(←そうは思いたくないが)、昨日は参加者が少なく、結果的に大変密度の濃い稽古ができてありがたかった。

昨日は数日前からひいている風邪がなおりきらず、ともすれば不快な咳が出たり、さらに前から傷めていた腰の右後ろの筋肉(妙な姿勢で重いものを持ちあげようとして、おそらく広背筋の下部を傷めた)の痛みが残っていて、まったく万全とはいえない体調だった。
そのせいで、自分の身体への注目がうまくいかず、あれこれやってみるしかなかった。
そのことが、逆におもしろいことを引きおこしたように思う。

体調が万全のときは、無理なく集中して、韓氏意拳でもっとも重要とされている「状態」にはいっていくことが比較的容易(だと思っている)なのだが、万全でないと「状態」にはいることがうまくいかず、そのことがかえって自分自身の「できない」ことに注目するきっかけになる。
そもそも我々は、自分の思うようにはできないし、「思うように」ということそのものが幻想なのだが、そこにあるリアルな(たとえ不調であれ)身体に真っ正直に向かうとき、思いがけない発見がある。

昨日は不調ながら、自分が全身で呼吸しているように生命活力そのものを感じることができた瞬間がたしかにあったし、そのことがかつてないような種類のおもしろさを感じてびっくりした。
また、私の知らずにおこなっている癖のようなことにも気づくことができた。
収穫の多い講習会であった。
ご指導いただいた内田秀樹先生には感謝したい。

次回の羽根木の家での韓氏意拳講習会は、年明けの1月12日(月/成人の日)の予定です。
詳細はあらためてお知らせします。