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2014年10月4日土曜日

マイクテストと昼ゼミ

アイ文庫では最古参というか、最初期からオーディオブック・リーダーとしていっしょにオーディオブックを作ってきた相原麻理衣が紹介してくれたリーダー候補の小泉さんが、今日、羽根木の家にマイクテストを受けに来てくれた。
麻理衣とは中高の同級生とのことで、いまは演劇畑にいるとのこと。

読んでもらったら、大変しっかりと丁寧な読みである。
その分、やや押しだすような力みがあり、逆に語尾が不安定になる。
舞台表現をやっている影響もあるかもしれない。
朗読については時々、先生について教わっているとのことで、とくに身体性についてどのようなことをやっているのか、確認させてもらった。

教わってやっているという発声・呼吸を支えるための筋トレを見せてもらったが、悪いものではなかった。
呼吸筋群のなかでも重要な外腹斜筋と内腹斜筋を強化できる動きだったが、しかしおもに腹直筋にアプローチする運動だった。
より効果的な方法(呼吸法)を身につけてもらいたいので、来週のゼミに参加してもらうことになった。
語尾を不安定にさせている力みの取り方も、お伝えできるといいと思った。

のぞみさんが野々宮とのNVCのイベントの打ち合わせで来ていたので、近所のパン屋でいっしょにランチ。
ムーミンファミリーのスナフキンTシャツを着ていたので、激写。
そういえば、今日は昨日に引きつづき、Tシャツでもいいくらいの暑い日だった。

15時から昼ゼミ。
みゆきさんがナレーションの仕事の当日、風邪で声が出なくなって大変だったという話から、免疫力をあげるための音読療法の呼吸法の解説をした。
これは基礎トレーニングでもやっていることで、そのまま呼吸法、発声、体認エチュードと進んで、ついでに音読エクササイズも試してみることに。

今日試してみた音読エクササイズは、リズム読みによるフォワードランジという大殿筋・大腿四頭筋をおもに強化するもの。
それから一行読みによるサイド・ヒップレイズという中殿筋、小殿筋、大腿筋膜張筋を強化するもの。
最後にお腹の上にテキストを置いてやるクランチで、腹直筋、外腹斜筋、内腹斜筋、腹横筋、大腿直筋の強化。
みんなヘロヘロになっていたが、どれほど身体がなまっているか自覚してもらえたかな?
私も骨折が完治したらやってみたいと思った。

後半は初見読みの検証。
初めて読む原稿をかまずに読むためにはなにが必要か、という検証。
これはただひとつ、マインドフルネスあるのみなのだが、実際にマインドフルネスのエチュードをやったあとに初見読みをやってみたら、かなり違った感じがして成果が見えたようだ。
初見読みに限らず、マインドフルネスはあらゆる表現の基本となる。

このところ、変化が大きく見られるあずーの朗読も、自分自身を開き、周囲を受け入れていくことでのびやかに表現する方向性がはっきり見えた。
あずーは11月2日の酒井俊さんとのサラヴァ東京でのライブに、群読と身体表現で出演してくれることになっている。

晩さんは表現のつぎのステップに踏みだしたいという欲が出てきていて、それは悪いことではないのだが、技術的な目標をメインに置いてしまうと表現の本質を見失ってしまうので、慎重にやりたいところだ。
今日は「プロっぽく」聞こえるための「テクニック」のひとつを解説してみたが、これはあくまで自分の外に置いておきたい「技術」であって、いつでも着脱可能であるということを強調しておいた。