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2013年9月29日日曜日

ソーラー女子の明るい電力自給生活

昨日の夜は羽根木の家で「ソーラー女子の明るい電力自給生活」というイベントが開催された。
主催はGQパワーという市民電力会社の設立をめざしてさまざまな活動をおこなっている団体だ。
トランジション世田谷・茶沢会ともつながっている。
ゲストスピーカーは国立市在住の染織作家の藤井智佳子さんで、公団住宅住まいながら、なんと去年から東京電力との契約を打ち切り、一切電気を買わない生活を送られているという方だ。

どのような経緯で東電との契約を打ち切ることになり、どのような工夫をして生活しているのか、もうおもしろいのなんのって。
まったく悲壮感がないところがいい。
ベランダにソーラーパネルを設置しているほか、節電の工夫のさまざまや自転車式の自力発電などの話をうかがった。

冷蔵庫がないので、食生活にも工夫がいる。
まず肉や魚はほとんど食べないそうだ。
野菜は冷蔵庫にいれなくても、冷暗所に置いて保存する工夫をしている。
また、素焼きの壷を利用した自然冷却装置も使っている。
夜は太陽電池を使った蓄電ランタンなど、室内は暗いが、夜なので暗いのは当然だし、そういう生活にすぐ慣れたという。
簡単な手作りのソーラークッカーでお湯や干し芋を作ったりもしていて、実際に作った干し芋を私もいただいた。

梅雨時は太陽光があまりなくて発電が充分でなかったので、洗濯機をまわすのに自転車式発電機をまわしたそうだ。
また、お仕事の染織で使うアイロンは、昔の人が使っていた炭式のアイロンを使っている。
ミシンは足踏み式。
こういった工夫をどれも楽しんでやっておられているのが愉快だった。
節電のキーワードは「楽しむ」だなと思った。

ほかに参加者として来ていた人のなかにもすごいことをやっている人たちがいて、びっくりするような話がいくつか聞けた。
原発事故におびえながら一見便利な電気をじゃんじゃん使う都市型生活を送るより、楽しみながら節電して東電になるべくお金を払わないですます生活のほうが、よほど楽しそうではないか。
節電によって自分の生活そのものを楽しむことすらできるようになりそうな予感がする。