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2013年7月3日水曜日

不眠・不調に苦しんでいる若い友人に伝えたこと

photo credit: Edson Hong via photopincc

私の若い友人で、不眠を含む日々の不調に悩んでいる人がいる。
不眠というより、夜眠れない、すると昼間眠くなる、昼間寝てしまうとまた夜眠れなくなる、お腹の調子が悪い、電車のなかで気持ち悪くなる、勉強に集中できない。
彼女は大学生なのだが、試験前に体調が悪くなったり生活のリズムが狂って成績が気になる、など、悪循環におちいっているようだ。

相談に乗ることにした。
まず、うちにやってきて座ったときから、その身体のありようが私には気になった。
畳に座布団を敷いてぺたんと座ったのだが、骨盤が寝ている、つまり脊柱が後ろ側に湾曲した姿勢になっている。
その姿勢だと横隔膜を含む腹部の呼吸筋群が圧迫されて、必然的に深い呼吸ができなくなる。
胸郭の上部を使った浅い呼吸になりがちだ。
これは副交感神経が働きにくくなる呼吸で、交感神経ばかりが昂進してしまう。

浅い呼吸のときには交感神経が昂進してしまい、結果として安静にしているにもかかわらず脈拍は早くなり、体温は上昇ぎみ、消化器系は動きをとめる。
つまり、身体は活動・消耗の状態にあるわけだ。
お腹の調子が悪いのもこのことが原因かもしれない。

交感神経・副交感神経はまとめて自律神経というが、これらは自分では意図的にコントロールできない生命維持のために非常に重要な神経系統である。
これのリズムが狂うことを自律神経失調という。
私の友人の症状はまさにこの自律神経失調にほかならず、不眠、消化器系の不調、免疫系の衰え、集中力のおとろえなどもそれが原因であろう。

彼女にかぎらず現代人にはこういった症状を抱えている人がとても多い。
睡眠障害やお腹の調子が悪いことに苦しんでいたり、とくに免疫系の衰えは風邪がひきやすい体質になったり、ガン細胞の自己修復ができないなど、命に関わる問題にもつながる。
しかし、これらは自分でなんとかすることができるのだ。

彼女にも伝えたことだが、自律神経の失調は適切な呼吸法で正常な状態にもどしていくことが、自分の力だけでできる。
私も彼女に簡単な呼吸法を伝授した。
これを朝晩、目覚めたときと寝る前にすること、そして起きて活動しているときも時々やれる簡単な呼吸法を教えた。
私の若い友人がこれで少しでも楽になってくれることを願っているが、現代社会で体調の不調に苦しんでいる方々にもぜひともこの簡便な方法を知ってほしいものだ。

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