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2013年3月9日土曜日

ライブワークショップ、昼ゼミ、演出ゼミ、テキストゼミ、濃い一日

今日は午前10時から「朗読はライブだ!」ワークショップの第13期の初日だった。
最終ライブは現代朗読協会の公演と合流して、4月19日夜と20日昼におこなう。
初日ということで、参加者のニーズを聞いたあと、現代朗読の基本的な考え方や方法について解説したり、表現についていろいろ考えたりする。
そのあと、身体作りのことや、感受性のエチュードをやったり、宮澤賢治の詩を使って群読のエチュードをやったりした。
新規参加の方もふくめ、それぞれの学びのニーズがたくさん感じられて、今回も楽しくなりそうな予感。

羽根木の家を映画のロケに使いたいという方が来られる。
監督とそのサポートの方のおふたり。
インディーズの映画らしいが、とても真摯な方たちのようだ。

午後2時から昼ゼミ。
午前のワークショップから一転して、てんちゃんと、オーディオブックリーダー養成講座受講中の陽子さんのふたりだけ。
朗読をするときに私たちを拘束しているいろいろな「なにか」についての考察やら、試行やらをおこなって、なかなか密度の濃い時間となった。

ふたりともそのまま残って、午後4時からの演出ゼミに出る。
演出ゼミは今日が初日の新設ゼミで、興味しんしんで参加してくれたゼミ生が何人か。
今日は初日なので、演出というより、表現についての共通認識としてのベーシックな話をした。
芸術表現の歴史、現代朗読はそのなかでどのような位置にあるのか、従来朗読と現代朗読とはどうちがうのか、人が表現するとはどういうことなのか。
これまた密度の濃い時間であった。

午後6時からテキスト表現ゼミ。
もう妊娠7か月めにはいったあい子さんが、大きなお腹を抱えて参加してくれた。
ちょっと心配だが、うれしい。
とにかく安産をお祈りする。

ゼミではまず、植森さんが私のアドバイスを着実に消化してのクオリティの向上した作品を読ませてくれた。
KATも彼女らしいキッチュなアイディアを盛りこんだ楽しい作品を読ませてくれた。
そして奥田くんも、事故原発を舞台にしたすばらしくクオリティの高い作品を出してきて、びっくりした。
これをもとにそのまま長編にできるだろうと思う。
このときにいったことだが、長編にできると感じる短編は、みじかいなかにしっかりと世界観が作られている。
また、すぐれた長編は、どのパートを切り取っても、そのまま短編作品として読めるクオリティがある。
あるパートを切りぬいてみたとき、短編作品として成立しないような長編作品は、クオリティに問題があるといえる。

20時終了。
長い一日だった。
マインドフルな時間をすごせたと思う。
明日は早朝から武蔵浦和に行って、介護予防アーティストのフォローアップ講座を一日おこなう。
夜は「初恋」の打ち上げ飲み会。