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2012年11月4日日曜日

口うるさい人は貢献したいという気持ちが強いのだ

photo credit: 06A1 via photopin cc

私の友人のイリちゃんは、だれもが認めるところでもあるが、とても口うるさい人だ。
私がなにかしたり、書いたりしたことに対して、こうしろ、ああしろ、あれはよくない、これはよかった、などと、ことあるごとに注文をつけてくる。
かつては私も、そういう態度にたいして、「うるさい」とか「ほっといてくれ」とか思ったこともあったが、いまは共感的コミュニケーションのおかげで、そのイリちゃんのニーズはなんだろう、と考えることができるようになった。

なにかをいわれたとき、まず相手の感情とニーズを見る。
最近わかってきたのだが、イリちゃんはとてもよくできた人で、一見言葉をまくしたてているようなときでも、意外に感情は冷静であることが多い。
怒ったり、悲しんだりしていることはめったにない。
それがわかると、ニーズも見えてくる。
イリちゃんは自分の能力を発揮して相手に貢献したいというニーズがとても強いのではないか。

親をはじめ、自分に干渉してきて、あれこれと口うるさくいわれることを、うっとおしいと敬遠してきた記憶は多いが、その人たちのニーズをちゃんと見てこなかったなということに気づく。
表現はどうであれ、いずれも彼らは貢献のニーズが強くあったのだろうと思う。
私もそれはある。
ひょっとして、相手にはそれが「うっとおしい」と受け止められてしまっているかもしれない。

口うるさい相手が「ああしろ、こうしろ」という手段を見るのではなく(イリちゃん、ごめんね)、そのニーズ自体を見ることができれば、お互いに貢献しあえる道が見えてくる。