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2012年6月21日木曜日

中野〈SweetRain〉代行ライブ、終了

月に一回、中野のライブバー〈SweetRain〉で板倉克行さんがライブをやっているのだが、急きょ入院されたとのことで、代役をおおせつかった。
それが今日。

昼ゼミと、23日(土)に開催する朗読インスタレーションのリハーサルを終え、そのあと少し時間があったので明日の「日めくり」のスケッチを描いた。
昼ゼミに出たささかくんがライブに来てくれるというので、いっしょに19時前に羽根木を出て中野に向かう。

〈SweetRain〉に着いたら、今夜のドラムスのゲストの今竹さんがすでに来ていて、
「いつになったら来るんだろう」
と気をもんでくれていた。
すでにドラムセットの準備はばっちり。

ライブは20時から。
出演者の野々宮卯妙と照井数男もギリギリの時間にやってきた。
もちろん打ち合わせなどする時間はほとんどない。

げろきょ仲間のまえのさんと、つい最近仲間に加わったさやかさんとお友だちが来てくれる。
いつものizaさん、それからまったくのイチゲンさんで、岡山から企業研修でやってきたという方がフリのお客さんで来てくれた。
ほかにはカウンターに何人か。

まずは私のソロピアノから。
気のおけない仲間がいたせいか、今日は最初からとてもマインドフルで、音のイメージがクリアに展開できた。気持ちよく演奏できた。
つづいて、照井数男と漱石の「夢十夜」の第4夜。
今夜のライブは、なんとなく「夢」というテーマで統一してみた。

ファーストステージの最後は野々宮卯妙と「夢十夜」第9夜。
マイナー調で統一してみた。

休憩をはさんでセカンドステージ。
また私のソロピアノから。
そしてドラムスの今竹さんにはいってもらい、野々宮と「夢十夜」の第3夜。
それから照井数男に加わってもらって、「夢十夜」の第7夜。

休憩をはさんでラストステージ。
今竹さんと野々宮と、「夢十夜」の第2夜。
そして照井数男を加えて、「夢十夜」の第10夜をにぎやかに。

それで終わる予定だったが、ママと高橋さんにもすすめられて、今竹さんとなんとスタンダードナンバーをやることになった。
長らくスタンダードなんてひと前で弾いていない。
でもまあ、今日の調子よさに乗っかって、今竹さんにも助けられて楽しくやった。

これで本当に終わろうと思っていたら、
「もっとやっていいのよ」
というママのひとことで、あと一曲だけ今竹さんとやることになった。
静かなフリー曲。
とくにテーマはなし。

終わってから、高橋さんに、
「優しいピアノですね」
といわれたのがうれしかった。
かつての私だったら、その言葉は受け入れにくかったかもしれない。
シャープでスリリングな演奏がかっこいいと思っていて、それをめざしていたからだ。

いまでもそう思っているが、自分のニーズがどこにあるのかはちゃんと見たいと思いはじめていて、それは決して人を圧倒するような演奏ではないようなのだ。
自分が楽しむために、シャープさもスリリングさも大事だけれど、優しく深い音色はもっと大事かもしれない。