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2012年6月5日火曜日

音読療法士初仕事:東北被災地ツアーふたたび

昨年、げろきょは、三谷産業株式会社さまの全面的バックアップをいただいて、東北被災地ツアーを2回、計4日間、延べ7回の音読ケアワークを、小学校の体育館や仮設住宅の集会所をお借りして実施した。
それを、今年もまたやることになった。

もう夏である。
いろいろと状況が変わっている。
被災地の様子も気になっていた。

一番状況の変化が大きいのは、なにより私たち自身だろう。
昨年はげろきょのゼミメンバーが慣れない音読エチュードや唱歌で皆さんといっしょにあれこれやってきた。
とても喜んでいただいたのが励みとなった。
今年は音読療法士が誕生していて、いわば音読ケアワークの専門家がいるのだ。
心強い。


音読療法士の本格的な育成は、昨年の夏すぎから始まっていた。
昨年の被災地ツアーのときにはすでに音読療法士の第一期マスターコースがスタートしていたが、もちろん現地での音読ケアに力を発揮できるほどには育っていなかった。
今回はマスターコース修了者複数名がツアーに同行することになっている。

今回の出向先は、おそらくまた石巻の仮設住宅をいくつか回ることになるだろう。
出発は6月30日だ。

基本的にボランティア活動だが、お金をいただく・いただかないに関係なく、音読ケアに向かう場合、それは「仕事」と認識している。
気が引きしまる。
現地の皆さんのお役に少しでも立ちたい、そして私たち自身も学びと経験を深めさせていただきたい。
こちらからなにか一方的に「与える」というような傲慢な気分はみじんもない。ありえない。それより、私たち自身も「いただく」のだという謙虚な気持ちで向かうつもりだ。


マスターコースを修了したばかりの音読療法士にとっては、これが本格的な出張仕事になる。
これを皮切りに、これからさまざまな場所にお邪魔することになるだろう。
老人ホーム、学校や保育園・幼稚園、そして職場。個人宅もあるかもしれない。

音読療法協会で育った音読療法士(ボイスセラピスト)がこれからいろいろなところに出ていくと思う。
その節はどうぞ気楽にお声をかけてほしい。
うちに来てよ、というリクエストにも応じたい。
また音読療法士そのものに興味がある人も歓迎だ。