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2012年1月29日日曜日

深川・そら庵の夕べは前衛あり自在音楽ありの快楽の時間だった

昨日もまた音楽イベントに飛び入りで参加してきたげろきょ。

深川の〈そら庵〉というライブスペースでのイベントだったのだが、これがまあ楽しいのなんのって。

前座で漱石の「夢十夜 第八夜」をフリーセッション的にやらせてもらったのだが、そのあとに登場した〈つむぎね〉という現代音楽のユニットがすばらしかった。声だけでやったり、ピアニカとクラリネットでやったり、リズムと声とダンスでやったり、それが実に繊細で優しく、美しく、女性らしくて、しかしとんがっている。つまり前衛であり、コンテンポラリー。げろきょが朗読でやろうとしていることを、音楽でやっている感じ。シンパシーを感じる。

メインはチャーリー・ウイリアムズというユニットに、ジョンさんという女性フィドル奏者が加わっての、ポップだけど斬新な音楽演奏。これがまた自由自在で、フォームを逆手に取ったり、フォームを崩したりと、いい意味でやりたい放題。邦楽、ラテン音楽、ジャズ、さまざまな音楽を自在にあやつって、楽しいのなんのって。例えば、芭蕉の俳句をジャズ曲の「オン・グリーン・ドルフィン・ストリート」に乗せる、なんてことをやるわけだ。まさに手だれ。

げろきょもこういう人たちといっしょにやれて、広がりを持っていけるといいなあ、と思った夜だった。