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2011年12月26日月曜日

音読療法2012

音読や朗読が私たちの心身の調整によい影響をもたらすことは、ここ10年以上の朗読演出の経験でなんとなくわかっていたことです。それが、311の震災を経て「音読ケア」という形で明確に心身のケアのために使うことを始めたとき、その有効性の確かさを確認することができました。
これをなんとか、心身の不調を感じている多くの方の役に立てたいと思い、音読療法を体系化することを始めたのが今年でした。さまざまな文献を読んだり、自分自身の経験の蓄積を名文化したりして、東北の被災地を始めチャンスがあるたびに音読ケアの実践をしてきました。ますます有効性を確信しました。

補完医療としての朗読療法をきちんと体系化し、これを使って心身ケアを実施できる音読療法士を育成することを目的に、10月くらいから第一期のマスターコースをスタートさせました。参加者はたったの4人ですが、大きな手応えを得ています。
また、ボイスセラピスト2級講座も実施して、6人のボイスセラピストが誕生しています。こちらはマスターコースとは違って、おもに実践的な手法を体得してもらって日常生活のなかですぐに役立てられるようにするための講座です。
グループワークができる1級講座は、来年の4月に集中的に実施する予定です。
第一期のマスターコースは、内容とカリキュラムを検証する意味合いもあって、気心の知れた知り合いに参加してもらっていますが、第二期以降は本格的に一般の方を対象に展開するつもりです。これはいまのところ、来年の9月からスタートする予定です。習得におよそ110時間、約1年の期間を要します。

補完医療としてさまざまな手法が存在していますが(音楽療法、アートセラピー、などなど)、音読療法はなにも道具を必要とせず、いつでもどこでも自分の呼吸と声と身体を使って自分自身やだれかのケアができる方法です。欝病やパニック障害を含む不安神経症、適応障害などに明らかな効果があることがわかっています。
これが広まって、心身に不調がある多くの人にお役に立てることができたらうれしいです。

次回ボイスセラピスト2級講座は、2012年2月5日(日)に開催されます。